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DA3EX、TL3 3.0 音質チェックと使いこなし
2021年5月 ベルトドライブCDプレーヤーでおなじみの「CEC」から、CECオリジナルデジタル接続規格「スーパーリンク接続」専用DACが発売されました。このスーパリンク接続とは、デジタル信号を4本のケーブルで伝送する「IIS」方式をCEC専用にモディファイしたもので、一本の線で接続する同軸デジタル(S/PDUF)よりも音が良いとされています。 DA3EXは、BNC×4本とD-sub15の2つのスーパーリンク入力を備えますが、フロントの入力切り替えボタンの長押しで「BCK入力端子にS/PDIFの同軸信号」を入力できます。スーパーリンクと同軸デジタルを切り換えて使うには、D-sub15のスーパーリンク接続を使いたいところですが、CECのベルトドライブCDプレーヤーの新しいモデルには、D-sub15のスーパーリンク接続が備わっておらず、いちいちケーブルを抜き差ししなければならないので、ちょっと不便です。 従来モデルDA3からは、心臓部のDACチップが2008年モデルの「ESS ES9008」から、2016年モデルの「ESS ES9028PRO」に変更されたこと、入力がスーパーリンク2系統のみに簡略化されたこと、出力が音量固定のRCA/XLR各1系統に簡略化されたことなどが主な変更点で、44.1kHzのみに対応する「Word Clock」入力はそのまま残されています。機能が簡略化されたことで価格が、従来モデルDA3の25万円から、DA3EX 22万円と引き下げられています。 CEC DA3EX メーカー希望小売価格 220,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入) CEC DA3N メーカー希望小売価格 250,000円(税別) 生産完了モデル 音質比較 数少ないCECの久々の新製品と言うことで、様々なシーンでの音質をチェックしました。
音質チェック動画(コメントあり・スピーカーの音を録音)
音質チェック動画(コメントなし・DA3EXの出力を録音)
CEC TL3 3.0 メーカー希望小売価格 230,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入) AIRBOW TL3 3.0 Analogue 販売価格 330,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入) AIRBOW STB-1 販売価格 16,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入) さらに、DA3EXの「DACとしての音」を探るため、AIRBOW ミュージックPC「MBN-N54LTD2」をデジタル・トランスポーターとしてUSBで、TAD SACDプレーヤー「D1000 Mark2」に接続、D1000 Mark2でD-D変換された「同軸デジタル(S/PDIF)」をCEC DA3EXに入力して音を聞いてみました。 音質チェック動画(コメントなし・スピーカーの音を録音)
音質チェック動画(コメントなし・DA3EXの出力を録音)
AIRBOW MBN-N54LTD2 販売価格 385,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入) TAD D1000 Mark2 メーカー希望小売価格 1,800,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入) 総合評価 今回の聞き比べで「CEC TL3 3.0 標準添付の付属スタビライザー」をAIRBOWのCEC専用高音質スタビライザー「STB-1」に変えると、高音の伸びやかさと明瞭度、低音の力感と量感が明らかに向上することが聞き取れました、そこから「メカニズムの響き(CD盤の振動)」が、何らかの原因で「再生される音質に反映される」ことが読み取れます。 CECが作り続けている「ベルトドライブCDプレーヤー」は、ダイレクトドライブ方式のCDプレーヤーにはない、独特の「響き」を持っています。ダイレクトドライブ方式に比べ、ベルトドライブのCDプレーヤー(トランスポーター)は、音がより滑らかで、再生される音楽の情緒が豊かです。 実際にどれくらい音が違うかを実験するため今回は、同一のCD盤を「Grandioso K1X/内蔵ドライブ」で再生した場合と、ベルトドライブ方式のCDトランスポーター「AIRBOW TL3 3.0 Analogue」で再生し、同軸デジタルでK1Xを「DAC」として使った場合を聞き比べましたが、TL3 3.0 Analogueをトランスポーターとして使っても、K1Xが搭載するVRDS ATLASと解像度はほとんど変わらず、音はより滑らかで透明感が高音質が実現しました。ボーカル系の音楽や、弦楽器を聞くのであれば、ベルトドライブ方式CDメカニズムはダイレクトドライブ方式よりも適していると思います。 新製品のDA3EXですが、スーパーリンクでも同軸デジタルでも、とてもきめ細やかで色彩感の豊かな音質に仕上がっていることが確認できました。スーパーリンク接続専用DACですが、同軸デジタルで接続した場合の音質にも優れています。 今回は、USBで接続するためのD-Dコンバーターとして「TAD D1000 Mark2」という非常に高価な機器を使いましたが、アマゾンなどで入手できる1万円強のUSB-DACを使っても、十分な音質でUSBの音が再生されました。 TOPPING D10S アマゾンなどで入手できるUSB-DACです。USB入力を同軸/光デジタルに変換して出力できます。DA3EXと組み合わせるとUSBに接続して音を出せます。逸品館では販売していませんが、品質には問題ありません。 2021年8月 逸品館代表 清原 裕介 |
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