スピーカー設置でもっとも注意しなければならないのが床の強度です。畳やカーペットなどの柔らかい物の上に直接スピーカーを設置することは避けなければなりません。また、一見しっかりしていそうな「フローリングの床材」も高密度の木材が使用されておらず(爪で簡単に傷が付きます)強度は不足しがちです。
これらから、専用のオーディオルームを設計されるならコンクリート打ち込みの床にすれば理想的ですが、コストなどの絡みで現実的ではありません。そこで、補強工事を行わずに床の強度を上げる方法を説明します。
スピーカーがしっかり固定されるには、その「基礎部分」となる「スピーカーの底板(又はスパイク・脚)」がしっかり固定されれば大丈夫なので、スピーカーと床の間にスピーカーの「底板より広めの強固な板」を敷いて「スピーカーの重みや振動を分散させて」床に伝えれば、見かけ上の強度と制振効果を改善できます。雪道を歩くときに「カンジキ」を使うと体重が分散され、しっかりと歩きやすくなるのと同じ理屈です。