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DENON AVR-X4000 生産完了 (DENON 最新モデルの御購入はこちらから)
音質試聴テスト
Venere 3.0試聴テストの後にアンプをRotel RA-1570から新製品のDENON AVアンプ AVR-X4000に変更し、SSS-2013とHDMI接続して音質をチェックしました。
・DENON AVR-X4000はAIRBOW SSS-2013とHDMI接続して試聴しました。
AIRBOW
SSS-2013(再生ソフトは標準搭載のVLC Player・音源はCDをリップしたWAVEファイルを使いました)
※SSS-2013のHDMI/USB出力はデフォルトでは44.1kHz固定です。
192kHzまでのハイレゾファイルの出力は、搭載するVLC Media
Playerの機能を使うことで可能となります。
SSS-2013とAVR-X4000の接続には、audioquest HDMI Vodkaを使っています。
DENON AVR-X4000 | ||||||||||||||||||
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試聴後感想
AVR-X4000は驚くほどピュアオーディオに近く、その音のまとまりでは多くのピュアオーディオ用プリメインアンプを凌いでいると言えます。
しかし、今回実現したピュアオーディオアンプと十分比較しうるほどのその音質は、AIRBOW SSS-2013に負うところも非常に大きいと思います。なぜならば、トランスポーターから入力されるデジタル信号の質が悪いとどんなに高性能なデジタル機器でも良い音が出せないからです。低価格のデジタル機器やDACなども同様ですが、内蔵するデジタル回路の「クロックが貧弱」なデジタル回路(AVアンプ)は、専用の高音質クロックを搭載するピュアオーディオ製品に比べて入力されるデジタル信号の品質(ジッターなど)に敏感です。
AIRBOW UD7007/SpecialやAIRBOW SSS-2013のような優れたデジタル出力を持つデジタル・トランスポーターと組み合わせる事で、最新のAVアンプの音質は激変します。質の高いデジタル信号を入力すれば、もはやプリメインアンプとAVアンプを隔てる音質差はなくなります。
Bi-Wire対応スピーカーをBi-Ampで鳴らせる、デジタル入力ができる、iPodが繋げる、iPhoneでコントロールできる、などなど機能面ではAVアンプがプリメインアンプを圧倒し、量産効果で価格も非常にリーズナブルなAVアンプを選ばないとすれば、それはもはや「サイズ」・「デザイン」でしかないのかも知れません。
大型テレビが売れなくなるに比例して、AVアンプなどシアター関係製品の売り上げが落ちていると聞きます。
これほど劇的に改善されたAVアンプが売れないとしたら、それはメーカーの責任ではなく販売店と「ユーザーの信用を失ったメディア」のせいなのかも知れません。
DENON AVR-X4000は、是非その耳で直に音質をチェックして下さい。
そして、近日中に発売されるはずのAVR-X4000の「marantz 製の兄弟機」にも期待が高まります。
2013年7月 逸品館代表 清原 裕介
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