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Triode トライオード Luminous ルミナス 84 真空管プリメインアンプ TRX-88S パワーアンプ 音質 比較 評価 レビュー 試聴オーディオ 高音質 電源ケーブル 音質比較テスト Esoteric(エソテリック) 7N-PC7500(STD)、7N-PC5500SE(STD) 2017年2月、Esoteric(エソテリック)から、プラグを簡素化することで低価格を実現した高音質電源ケーブル「7N-PC7500STD」と「7N-PC5500STD」が各限定100本で発売されました。 現在、Esotericからは5モデルの電源ケーブルが発売されています。最上級モデル「7N-PC9700 MEXCEL」には、7N銅MEXCEL導体が使用されていますが、7500/5500の導体はすべて共通で、4モデルの違いは電磁波シールドの材質、シース(外皮)の材質、そしてプラグの違いで区別されます。今回は「7N-PC7500(1.5m,24万円)」、ケーブルは同じでプラグが簡素化された、新製品「7N-PC7500STD(1.5m,19万円)」、導体はそのままに電磁波シールド材と外皮(シース)が変更されたた下位モデル「7N-PC5500SE(1.5m,15万円)」、ケーブルは同じでプラグを簡素化された「7N-PC5500STD(1.5m,10万円)」の4モデルを比較しました。 Esoteric(エソテリック) 7N-PC7500 メーカー希望小売 240,000円(1.5m・税別) (メーカーホームページ) Esoteric(エソテリック) 7N-PC7500STD メーカー希望小売 190,000円(1.5m・税別) (メーカーホームページ) Esoteric(エソテリック) 7N-PC5500SE メーカー希望小売 150,000円(1.5m・税別) (メーカーホームページ) Esoteric(エソテリック) 7N-PC5500STD メーカー希望小売 100,000円(1.5m・税別) (メーカーホームページ)
Luxman付属品 JPA-10000 試聴環境 AIRBOW MNP-i5 Roon 販売価格 480,000円(税込み)(現金で購入)・(カードで購入) AIRBOW HD-DAC1 Special 販売価格 180,000円(税込み)(現金で購入)・(カードで購入) Luxman L-507Ux2 販売価格 380,000円(税込み)(現金で購入)・(カードで購入) Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す) 今回の比較試聴は、luxman L-507uX2を十分ウォーミングアップして、付属品の電源ケーブル「Luxman JPA-10000」で聞いた後電源ケーブルだけEsotericの対象品に変えて聞き比べました。 ソース(音源)には、AIRBOWネットワークプレーヤー「MNP-i5 Roon」をチョイス、搭載する「roon」と「HQ Player」の連動でCDから取り込んだWAVファイルを「88.2KHz/24bit」にアップサンプリングして、AIRBOW HD-DAC1 SpecialにUSB入力して出力したものを使っています。スピーカーは、聞き慣れている「Beethoven Concert Grand(T3G)」を使いました。 今回の比較試聴は、YouTube 逸品館チャンネルでもご覧いただけます。 テスト概要のご説明動画 試聴ソフト (CDからリッピングしたWAVファイルを使用)
音質比較動画(順次比較)
バイオリンの濁りが緩和されて音に深みが出ました。
付属ケーブルで気になっていた、シンセサイザーの音の濁りがかなり解消しました。
イントロのピアノの音の複雑さが増し、ボーカルとの分離も改善しました。
5500STDとは、プラグが違うだけなのに、音の違いはかなり大きく感じられます。 この曲でも、音のどの部分が変わったと言うよりは、偽物が本物になったという変化、音のバランスがまとまってくるのが印象的です。
ピアノの細やかさ、ボーカルの質感の表現力が俄然向上します。
5500STDと印象は似ています。バイオリンの音の柔らかさ、滑らかさが向上しました。 シンセサイザーの響きが消えるまでが長くなり、曲調が少し明るくなっています。 5500STDに比べて、音がきめ細かく滑らか。質感が向上して、大人っぽい雰囲気が醸し出されるようになりました。
プラグの変更でS/N感と質感がアップしました。けれど、その量は5500STDと5500SEの比較よりも少ないようです。 シンセサイザーの音の切れ味とパワー感、響きの長さ。バックコーラスの繊細さと分離感、パーカッションのメリハリ、あらゆる部分がハッキリと改善(向上)しています。 音の質感が向上し、深みが増しました。アンプのグレードを一つか二つは上げた感じです。 試聴後感想 「電源ケーブルの変更で音が変わることはない。」などと言うことが未だに聞こえてきます。 アクセサリー音質向上否定派が口にするのは「電気的に説明がつかない」、「測定結果が変わらない」と言うことです。ケーブルの「エイジング(鳴らし)」すら、オカルトだといわれることがあります。 そういう「否定派」の人に尋ねます。 もし、測定結果で音質が表せるなら「オーディオ機器は聞かずにスペックで選べば良い」のではありませんか? 電気的に説明が付かないのは「理論が不十分だから(説明できる理論がまだ発見されていないから)」だとは、考えられないのですか? すでに私の研究では、ある種の測定法を使うことで「人間が聞いた感覚=測定値」に近づくことが分かっています。近年低価格の小型スピーカーの音が飛躍的に向上しているのは、そういう測定法が使われているからです。けれど、「謎」は「謎」のままで置いておく方が、趣味としての奥深さが損なわれないと思い、そういう「測定データー」を出す事はしていません。 電源ケーブルのエイジングについては、電子顕微鏡を使って「金属結晶の並び」を通電前と通電後で見比べましたが、明らかに通電により「結晶がより正しく整列(バラバラだった結晶の方向が揃っていた)」ことが分かりました。 また、「ブラインドテスト」を行わないと「思い込み」で音が変わってしまう。ということもよく言われます。 確かに「思い込み」で「聞こえる音が変わる」のは、事実です。 そうならば、あなたは「汚く汚れたお皿」で食べる料理と、同じ料理が「美しく盛り付けされた場合」でも、同じ味に感じるのですか?おいしい料理を出すお店の内装や、盛り付けは「汚く」てもよいのでしょうか? いくらでも、論理的に反論できますが、つまらないのでやめましょう。所詮「否定派」の人たちは、否定する事で自らのアイデンティティーを確立し、人が騒ぐことを喜ぶことが目的で、音の善し悪しや、ましてや音楽の善し悪しには興味がないのです。 音楽は「感じるもの」であって「証明するもの」ではありません。 議論するのであれば、オーディオは「音楽と同じアートなのか、あるいはただの家電品なのか?」が問題となるでしょう。 オーディオ機器は電源にかかわらず、ちょっとしたことで音は確かに変わります。 大切なのは、変わったと言うことと同時に、良くなったか否かと言うことですが、そこに関しては個人の環境は好き嫌いなどが大きく影響しますから、このテストでの結果がそのままご自宅での結果に反映されるとは限りません。 また、ケーブルとプラグの違いは、プラグの方が音質を大きく変えるように思いました。 Esoteric電源ケーブルにかかわらず、高価なオーディオアクセアリーの価格を正当化できるとすれば、それは唯一その製品が「アートであるかどうか?」でしょう。そして「アート」とは、それを感じない人にとっては、まるで価値がないのです。 2017年8月 逸品館代表 清原裕介 |
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