◆ESOTERIC高性能軸摺動型ピックアップを採用した定評のVOSP(Vertically
aligned optical stability platform)メカニズムを搭載
P-01、P-03でも採用しているESOTERIC高性能軸摺動型ピックアップを搭載。レンズを移動させたときにレーザーの光軸が絶えず垂直方向を維持し、傾かない構造により高精度な信号読み取りを実現しています。
さらに、メカニズムをカバーするメカハウジングは8ミリ厚のスチール製大口径スタビライザー装着による高剛性、無共振構造を追求。ディスク高速回転部を支えるメカニズムの強度は、安定したデータの読み出しを可能としています。
◆DSD・PCM対応のフル32bit演算処理D/Aコンバーターを採用
32bitの処理能力を誇る旭化成エレクトロニクス社製の最新型デルタシグマ型DACデバイス「AK4392」を搭載。
高音質化を実現するために、高速・高処理能力を持つデジタル部の開発とそのデータを受けるアナログ部を強化。
入力I/Fのみならず、内部のデジタルフィルター、デルタシグマモジュレーターに至るまで32bitという広い演算空間と高い処理能力を可能としています。
32bitデジタル演算部は既存の24bit以下のデータが入力された場合でも高精度の演算を行い高音質再生に寄与します。
DACデバイスのアナログ部は、チャンネル間を完全対称にレイアウトし、回路ブロックごとに専用の電源を採用しデバイス内部のクロストーク、ブロック間の干渉を防いでいます。
さらに、デバイス内部で発生するジッター成分を極力抑えるため、クロック専用の電源も設けジッターの影響を極小にしています。
『SA-50』では、このデバイスをL/Rチャンネルに各1基ずつ搭載するデュアル・モノ構成を採用しています。
◆高性能デジタルプロセッサーを活かした多彩なD/Dコンバート機能を装備
CD再生および外部入力信号は、2倍(64/88.2/96kHz)、4倍(128/176.4/192kHz)へのPCMアップコンバートに加え、DSDへのアップコンバートが可能です。SA-CD再生では、DSD信号をダイレクトにD/A変換することに加え、PCM信号
88.2kHz または176.4kHzでのD/Dコンバート後のD/A変換も可能です。
ソースの録音状態、音楽ジャンルやスピーカー、アンプなど組み合わせる機器に合わせ、多彩なデジタルフォーマット変換ができるエソテリックならではの高品位なD/Dコンバート機能です。
◆USB入力を持つ、高性能D/Aコンバーター機能搭載
『SA-50』は、3系統のデジタル入力 (USB,COAX,OPTICAL)
を装備。外部デジタル機器との接続に幅広く対応し、D/Dコンバート機能や32bitのD/Aコンバーターの高品位なオーディオ再生が可能です。
USB入力を活かして、PCベースのライブラリー再生にもハイエンドオーディオクオリティで対応します。
◆外部デジタル機器の接続時にジッター低減に効果を発揮する2ndPLLモード
2ndPLLモードでは、SA-50の高精度VCXO(Voltage Controlled
Crystal Oscillator=電圧制御水晶発振器)を用い、高純度なマスタークロックをDACデバイスに供給。
ジッター除去特性の違う2種類のPLL回路を用いて、伝送ジッターを効果的に除去します。
◆高性能32bitデジタルアッテネーター機能搭載
『SA-50』でのディスク再生時のみならず、デジタル入力のボリュームコントロールも可能です。
32ビット分解能を活かした高精度なボリュームコントロールによりデジタルプリアンプとしてパワーアンプへダイレクトに接続ができます。
◆DACからオーディオ出力に至るフルバランス、デュアル・モノ構成
オーディオDACデバイスをデュアル・モノ構成で採用するだけでなく、アナログオーディオ回路も左右独立に、全く同じ部品を同じ経路で配置するなどモノーラルDAC「D-01」から続くエソテリック思想を踏襲。
デュアル・モノ構成は、基板内のL、Rが同一の部品配置・パターンになることにより、チャンネル間のクロストークを抑え、L、Rの音質差を極小とすることで、優れたチャンネルセパレーションを獲得。
定位感と奥行き感のある高品位再生を可能としています。XLR出力は、フルバランス構成となっており、出力は2番HOT/3番HOTの選択が可能です。
さらに必要に応じてアナログ出力(RCA/XLR/OFF)の選択もできます。
◆ハイスピードで余裕の電源供給力を誇る大型トロイダル・トランスを搭載
低ノイズ、低歪みに加え、高効率でハイパワー駆動が可能なトロイダル・トランスを採用。メカニズム駆動系や電気回路へ余裕の電源供給を実現しています。
◆さらに高音質を楽しめる拡張機能、ワードシンク入力端子を装備
SA-CD/CD再生時には、ワードシンク機能により外部からのワードクロックに同期することができます。
入力可能周波数は、44.1/88.2/176.4/100 kHzに対応。
エソテリック独自のユニバーサルクロック(100kHz)も入力でき、マスタークロックジェネレータ(エソテリック
「G-03X」など)と同期させることで、より一層実在感とデリカシーに富んだ音質をお楽しみいただけます。
◆音質に悪影響を与える内外部振動の影響を極小とする高剛性ボディコンストラクションを採用
Xシリーズ(X-01〜05)と同様に肉厚アルミ材のフロントパネルデザインに加え、トップとサイドパネルにも5mm厚のアルミ材を採用。
またスチール製の5mm厚の底板と大型トロイダル・トランスを支えるベースにも5mm厚のスチールを用い、エソテリック独自の3点支持ピンポイントフットと共に、メカニズム取付けの高精度化と筺体の高剛性・低共振化を図っています。
ボディ全体の強化に加え、『SA-50』では外観のトップ、サイドパネルからビスを排除、アルミブロックから超精密削り出し加工されたトレートップと共に、美しい質感と品位を醸しだしています。