R1
TX1の概要
フルベリリウム振動板・同軸2Wayの構成で250
Hz 〜 100 kHzという超広帯域にわたって均一な質感と滑らかな指向放射パターンを両立し、
理想的な点音源再生を実現したCSTドライバーはそのままに、航空機などで使用されている軽量高剛性な発泡アクリルイミドをアラミドファイバーで挟み込む構成「TLCC(Tri-Laminate
Composite Cone)」振動板を採用し、反応が速くカラーレーションのない素直で豊かな再生を実現するウーファーの磁気回路に独自のショートボイスコイルタイプOFGMS回路を採用し、33
mm長のロングギャップ間の磁束密度を均一化することで幅広い振幅時の動作が安定し、さらに高い駆動リニアリティが実現しています。また、サスペンション系でも、当社独自のコルゲーションエッジを採用することで高いリニアリティを確保しながら、従来よりも軽快なレスポンスを実現しています。この新型ウーファーの「鳴りの良さ」は、聞けばすぐに分かります。
今回のR1のエンクロージャーは、高級家具メーカー「天童木工」とエンクロージャーを共同制作されました。「天童木工」の高い技術が生かれた新型エンクロージャーは、厚さ21
mmのバーチプライウッド(樺合板)で強固な枠組みを構成し、高周波加熱プレス成型した厚さ50
mmの側板を張り合わせ異素材を組合せるラミネート構造により、形成しエンクロージャーの形状を最適化しながら、横隔壁を骨格にするとともに周囲を強固なパネルにするなどフレーム構造とモノコック構造のメリットを活かすことで、静的・動的強度と制振効果が最大限に高められています。
また、R1のオリジナルデザインの特徴であるティアドロップ形状を継承しつつスピーカーヘッド部分を丸みのある形状にすることで、強度を高め、音の回折をさらに低減するとともに、不要共振と内部定在波を排除することに成功しています。この新設計の高い制振効果と強度をもつエンクロージャーは、
SILENT(Structurally Inert Laminated Enclosure Technology)エンクロージャーと名付けられました。さらに、TAD
ホーンの流体設計を応用したエアロダイナミックスに優れたフレア形状のポートシステムを採用することにより風切り音を低減、よりクリアで深みのある低音が実現しています。
外装色は、ダイアフラムに使用しているベリリウムの原料である希少鉱石「ベリル」に由来する、深みのある緑の宝石をイメージした「エメラルドブラック」とベリリウムから成る赤い宝石をイメージした「ベリルレッド」の2色をラインアップ。"Reference"の名にふさわしい天然木ならではの美しい風合いを生かしながら深い光沢と気品に満ちた色調を実現し、高級感が増しています。