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hegel ヘーゲル hd-10 usb dac airbow da53n/special sa15s2/master 音質 評価 試聴 テスト リポート

HEGEL ヘーゲル HD10 USB DAC , AIRBOW エアボウ DA53N/Special

AIRBOW SA15S2/Master 音質 比較 試聴テスト

(HEGEL 2009年モデル全商品の音質比較はこちらからご覧頂けます)

逸品館は、未来の「プレーヤー」として「PC/HDD」に注目しています。PCを音楽サーバーとして使えば、演奏順の編集や長時間演奏などが簡単にプログラム可能で大変便利です。また、「ハイエンドショウ東京」ではPCを使ったデジタルデーターのアップサンプリングによる「音質改善効果」を訴求するなど従来のデジタルプレーヤーにはない「PCの高機能」にも注目しています。

しかし、PC関係の音質は発展途上にあり、ピュアオーディオと比べると未だにお粗末な印象があります。この問題を解決するために必要な器機が「パソコンと繋げるDAC」です。

ひとくちにパソコンとDACを繋ぐと言っても、方法はいくつかあります。

MAC系のパソコンやスタジオで主に使われているのが「FIRE-WIRE(i-LINK)」ですが、FIRE-WOREはすべてのパソコンに装備されているわけれはありません。「LAN」ならほとんどのパソコンに装備され、パソコン間やHDDとの接続に最適ないように思われますが、IPアドレスの調整など「接続設定」が必要な場合があり、CDプレーヤーとDACのように繋いだらすぐ音が出させないことがあります。

これらの問題を考えたときに注目されるのが「USB」です。USB接続なら、CDプレーヤーとDACのように繋ぐだけで音が出るので接続が非常に簡単です。また、電源を入れたままで繋ぐ外すなどを頻繁に行っても(こういう使い方はしてはいけませんが)、PCに悪影響を与えることが少なく「PCがフリーズ」することがありません。

このように「USB」は、PCとDACを繋ぐには最適の規格ですが、現時点ではPCとDACを接続するためのインターフェイスはICにはUSB1.0しか装備されず(一部例外があります)、それが原因でUSBで伝送できるデジタルデーターのフォーマットは48KHz/24bit以下)に留まっています。しかし、2009年末〜2010年始めには、USBで192KHz/24bitが伝送できるインターフェイスICが発売される予定です。このインターフェイスICを使えば、USB DACにケーブル一本でPCからSP/DIFやAES/EBUを超える高音質フォーマット信号を入力することが可能となります。

今回テストしたUSB DACも48KHz/16-24bit以下の信号しかPCから入力できませんが、内部演算は192KHz/24bitで行われます。PCとUSB DACを組み合わせた音質はCDプレーヤーを越えるのか?テストしてみました。

HEGEL(ヘーゲル)製品のご購入お問い合わせは、経験豊富な逸品館におまかせください。

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HEGEL HD10

 USB connection 24bit/192kHz D/A Converter 解説はメーカーHPより抜粋

○Natural Sound Defined

北欧ノルウェーからNatural Sound、Hegel Music System をご紹介いたします。HEGEL ミュージックシステムは自然なかたちで、素晴らしいレコーディング再生音楽をお楽しみいただけます。 HEGEL は、ダイナミックなレコーディングの全パートをオリジナル同様正確に再現することができます。 ご使用のスピーカから出力されるサウンドの音質は、レコーディングスタジオで録音されたものそのものです。 加えられることも欠けることもありません。もちろん、人工的に変更されることもありません。 HEGEL システムで奏でられる音楽は、生のスタジオセッションに非常に近いものです。

我々はHEGEL コンセプトをここに発表できることを大変光栄に思います。これは世界初の、ユニークな特許技術を使用した、ミュージックシステムです。これにより、ダイナミックに音声信号のエラーや歪みを取り除くことができます。弊社のゴールは、ミュージックラバーに最も自然な音及び可能な限り魅力的な音を提供することです。 アコースティック楽器の実際のサウンド及び有名アーティストの声は、弊社の優先ポイントであり、その上、HEGEL のミュージックシステムを発展せてくれます。それ以外に発展させてくれるものはありません。今までで最も自然で魅力的な音楽経験となるでしょう。

○New HEGEL HD10 D/A-Converter

Hegel の新製品HD10 はPC の為のサウンドカード、CD プレーヤ、サテライトレシーバ、その他のデジタルプレーヤの為のD/A コンバータです。HD10 は24bit / 192kHz の解像度を持ちます。

○That classic live sound, from all the new media
・USB input:HD10 のUSB 入力はPC からの入力を可能にします。
Hegel USB サウンドカードであなたはMac とPC から素晴らしいサウンドを引き出すことができます。USB 入力(USB-B 端子、USB1.1)は32kHz .48kHz までの入力対応となります。
・Hegel Next Generation sound
HD10 は"Hegel Next-Gen" 製品の一つです。ここからはHegel の次世代サウンドがお聴きになれます。新しいこの
技術はより深く、タイトな低域、そしてよりリズミックなサウンド、そして最高度のディテール再現、スムースなサウンドをもたらしました。
・Full HD resolution
HD10 はフルハイディフニッション解像度、24 ビット/192kHz ハイサンプリングでノーマルCD のほぼ10 倍のクォ
リティを誇ります。
・More inputs
4 系統のデジタル入力、2 x coax(RCA)、1 optical、1 USB、これらはフロントパネルの1 ボタンで切替できます。

○Reinventing Audio: オーディオ環境の改革
我々のユーザーの志向は常に変化しています。多くのオーディオファイルがまだ、ジャケットと解説解説付きのCD を所有して聴くのを好むとしても、ニューメディアはすぐに利用できる環境になってきています。Mac とPC では音楽をプレビューするのに利用されます、そして、映画をダウンロードしたり、インターネットラジオを聴いたり、ビデオゲームを楽しんだりできます。HD10 を使用することによって、あなたのコンピュータを介してCD 以上の高解像度のオーディオ、音声でそれらを楽しむことができます。躊躇している場合ではありません、すぐに将来に向かってより優れた音を追求してください。
・HD10 は何をもたらすか
新しいHegel HD10 により、あなたはすべてのニューメディアデジタルプレーヤを接続して最高の音質で音楽を楽しめます。コアキシャル、またオプチカル接続も可能で、ケーブルTV デコーダー、サテライトレシーバー、CD プレーヤ、またデジタルPCM 出力を持つその他のデバイスからの音質を大幅に向上させます。デジタル出力のあるCD プレーヤをお持ちなら、HD10 に接続することによって更なる音質向上が可能になります。HD10 のD/A コンバータは最新の多くのCD プレーヤのそれよりも非常に優れています。今なすべきはHD10 をMac/PC やデジタルプレーヤとアンプの間におくことです。Hegel は貴方が新世代デジタル技術に感動されることを確信します。

HEGEL HD10 主な仕様 メーカーホームページへのリンク

デジタル入力

同軸RCA×2系統 、 光(TOS)×1系統 、 USB(Ver1.1)×1系統

アナログ出力 RAC/XLR 各1系統

周波数特性

0 Hz〜50 kHz

外形寸法

210 mm(W)×60 mm(H)×260 mm(D)

重量

2.5 kg

メーカー標準価格

\160,000(税別)

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AIRBOW DA53N/Special

ベースモデル CEC DA53Nの特徴

○幅広いデジタル入力に対応
DA53Nのデジタル入力は様々なニーズに応えられるよう、PC入力を可能にするUSBの他、AES/EBU、COAXIAL、TOSLINKの4系統をサポートしています。USB入力は、リアパネルにUSB B端子を備える他、モバイルPC等にも柔軟に対応できるようフロントパネルにもUSB ミニB端子を備えています。
デジタル入力信号に含まれているジッター(信号の時間的“ずれ”)を効果的に除去するサンプルレートコンバーター(SRC)を備えているため、一般的な信号伝送方式であるAES/EBU、COAXIAL、TOSLINK等のSPDIF入力をはじめ、入力直後にSPDIF信号に変換されるUSB経由のパケット信号においても、高品位PLL回路の使用による徹底したジッター対策によって、ハイクオリティな再生が可能です。

○バーブラウン社製DAC PCM1796を2基搭載のデュアル構成
DAC部はバーブラウン製DAC PCM1796を2基搭載したデュアル構成。デジタルからアナログへの変換に使われるデルタシグマ復調器のオーバーサンプリングレートは、HIGH(128fs/64fs/32fs)*とLOW(32fs)の2種類から選択できます。これによって、お好みにより音の密度を変えることが可能です。デジタルからアナログへの変換には、ノイズシェービング効果の高いΔΣ方式を採用しています。

*入力信号のサンプリング周波数により、HIGHで設定されるレートは異なります。
帯域外の不要な信号(ノイズ)をカットするためのデジタルフィルターには、標準型フィルターであるフラット型とより自然な再生音を実現するパルス型の2種類が用意されており、お好みに応じて使い分けが可能です。

○その他の特徴

・アナログ部は、音質に影響を与えるフィードバックループを持たない完全無帰還設計の最新版カレントインジェクション(CI)回路を採用。アナログ出力レベルは、音量調節付アンプと接続して使用する場合の「FIXED」とプリアンプ機能のないパワーアンプやアンプ内蔵スピーカーと組み合わせて使用する場合の、「VARIABLE」の2つのモードから選択可。

・6.3mmの標準ヘッドフォン出力端子を装備。アンプやスピーカーがなくても、本機とデジタル出力付き再生機器とヘッドフォンのみで、聴取が可能。

・入力ポジションや各種デジタルオプションの設定状況が一目でわかる視認性のよいディスプレイを装備。

・アクティブ・ACパワー・クリーニング機能を備えたスイッチング電源採用。電圧と電源のスルーレートをソフト的にコントロールすることで、低ノイズ化を実現。アナログ部とデジタル部を完全にセパレートした電源安定化回路。

カスタマイズモデル AIRBOW DA53N/Specialの特徴

インターネット・携帯電話の普及で、音楽ソフトの販売がパッケージから配信サービスに移りつつあります。これらの音楽データーの再生には、パソコンが欠かせません。しかし、パソコンの音質はピュアオーディオと比べるとまだまだ悪く、CDと同じような音質で音楽を楽しめません。USBデジタル入力を装備するDA53Nシリーズなら、パソコンから音楽データーをデジタルで出力しピュアオーディオと同じ音質でそれらを楽しめます。
DA53N/KAIは、電源回路とアナログ増幅回路を徹底的にカスタマイズすることで、音質を大幅に高めています。AIRBOWが得意とする音質バランスの調整により、音の細やかさと音楽表現の深さが大幅に向上しています。 DA53N/Specialは、音質向上可能なすべてのパーツを交換しています。交換パーツ点数、変更箇所はKAIモデルの倍以上に及び、音質のキーポイントであるデジタル回路やシステムクロックの高精度化も行っています。結果は素晴らしいもので、滑らかで質感の高い音質は20万円以下のDACで最高レベルに仕上がったと自負しています。

HD53N/Special 主な仕様 生産完了モデル

DAC

バーブラウン社製PCM1796×2

デジタル入力

対応サンプリング周波数

(USB1.1):32-48kHz (Rear Type B)
(USB1.1):32-48kHz (Front Mini B)
AES/EBU(XLR):32-192kHz(1=GND,2=HOT,3=COLD)
COAX(RCA):32-192kHz
TOSLINK:32-96kHz

デジタルフィルター

Flat,Pulse(選択可)

ΔΣオーバーサンプリング

LOW=32fs、HIGH=128fs(入力48kHz以下)、64fs(入力88.2以上96kHz以下)、
32fs(入力176kHz以上)

サンプリングレートコンバーター

24bit/96kHz ON/OFF

周波数特性

20Hz−20kHz, -0.2dB(デジタルフィルタFLAT)

S/N比

XLR -125dB, RCA -102dB(OVS LOW=32fs)

アナログ出力

バランス(XLR/2=HOT)×1:4Vms、アンバランス(RCA)×1:2Vms

アナログ出力(可変出力ON時)

バランス(XLR/2=HOT)×1:最大4Vms、アンバランス(RCA)×1:最大2Vms

ヘッドフォン出力

6.3mm×1、16〜200Ω

ヘッドフォン定格出力

最大1.8Vms×2(100Ω)、1.5Vms×2(32Ω)

電源

AC100V 50/60Hz

消費電力

16W

外形寸法

約 218(W) x 340(D) x 58(H) mm(レッグ・ボタン・端子含む)

質量

約 2.5kg

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音質テスト

スピーカーには、試聴テストに最もよく使う Vienna Acousutics "T3G"を選んだ。

T-3G Vienna Acoustics T3G \900,000(ペア)

アンプには、このスピーカーに最もお薦めのアンプ AIRBOW PM15S2/Masterを選んだ。

 AIRBOW PM15S2/Master \250,000

PCは愛用のすこし古いノートパソコン“GATAWAY 7430JP OS/WIN-XP/SP3”を使用し、Windows Media PlayerでCDからwma/loss less(44.1KHz/16bit)でリッピングした音声データーをUSB-DACに送り込んで再生したが、比較のために同じソフトをAIRBOW SA15S2/Masterを使って聞き比べている。

 AIRBOW SA15S2/Master \250,000

 五嶋みどり アンコール SRCS9055 “愛の挨拶”

HEGEL HD10
中域にしっかりと厚みがある重厚なサウンドでS/N感も高い。
ピアノは左手が力強いが右手のプレゼンスはやや控えめ。
バイオリンは、繊細で聞きやすい。
中音の表現は素晴らしいが、超高音の抜けや空気感はすこし控えめ。
総じてバランスの良い自然な音。

AIRBOW DA53N/Special
中域の厚みはやや後退するが、中高域の輝きと繊細さが増す。
ピアノは左手がやや不明瞭になるが、プレゼンスは大幅に向上する。
バイオリンは滑らかで色彩感が増す。
HEGEL HD10と比較して、高音域の繊細さ、透明感、色彩感が際立っている。
自然さバランスの良さではHEGEL HD10が上回る部分もあるが、音楽をドラマティックに聞かせる部分ではAIRBOW DA53N/Specialが勝る。
エネルギーのあるHEGEL HD10、デリケートなAIRBOW DA53N/Specialという感じ。

SA15S2/Master
ヒアノの響きは、より重厚で音色も深い。バイオリンの音質も、より木質的で美しい。
ホールの良さ、楽器の良さ、演奏の質の高さが、明らかに2種のDACを凌駕する。
HEGEL HD10では、演奏を楽しく聞けた。AIRBOW DA53N/Specialでは、音も楽しく聞けた。SA15S2/Masterでは、演奏と音に引き込まれてしまう。
特に弱音部の美しさとデリケートさ、無音部の表現でSA15S2/Masterは、USB-DACの表現を大きく凌駕する。その素晴らしさを知ってしまうと、USB-DACには戻れない。

 マイケル・ジャクソン ヒストリー ESCA 6200-1 “Smile”

HEGEL HD10
中音域の厚みが素晴らしい。立体感も充分に出る。
マイケルのボーカルは、力強いが輝くようなプレゼンスはやや不足する。
低音は、伸びているが響きがやや少ない感じ。
説得力は充分にあるが、プラスアルファの魅力はあまり感じられない。
良くできた業務機のように素直で、あっさりとしたサウンドが魅力的。

AIRBOW DA53N/Special
HEGEL HD10と比べると音の粒子が細やかで、まるでハイビジョンのよう。
音の広がりもより大きく、音楽が体を包み込むように部屋中に広がっている。
ボーカルが伴奏と完全に分離し、前に出てくる。言葉の端々の細やかな表現も克明に再現される。
マイケルジャクソンらしい繊細さとデリケートさが出て、説得力が大きく増す。
低音はクリアで響きも良いが、ややデリケートすぎる感じもある。
ストレートなHEGEL HD10、ドラマティックなAIRBOW DA53N/Specialという感じ。

SA15S2/Master
出始めのシンセ・ストリングスの厚みと広がり、音の数が全然違う。
マイケルのボーカルの繊細さ、壊れそうにデリケートで、思わず抱きしめたくなる、抱きしめられたくなるようなキュートなイメージが出る。
低音の豊かさ、響きの良さも抜群。
一音一音のどれもが美しく、音楽としてのレベルが全く違う。簡単な言葉にすると「感動」する、「感動」できる音が出る。身と心を委ねて音楽に浸っていたくなるような素晴らしいサウンド、

 ナタリー・コール アンフォーゲッタブル 9 61049-2 “Smile”

HEGEL HD10
非常に素直な音。各楽器やボーカルの音の違いがきちんと出る。
細やかさはほどほどで、低音高音もすごく伸びているわけではないが、無理しない帯域の中に音楽がギュッと凝縮されたように感じられる。
大げさな感じや誇張された感じがなく、心地よく穏やかに音楽を聞いていられる。
音を聞くという方向からでは、すこし物足りない部分もなくはないが、音楽を聞くという方向からであれば、これで十分。安心して身を委ねていられるサウンド。

AIRBOW DA53N/Special
HEGEL HD10からベールが一枚剥がれたような、クリアで繊細なサウンド。曲の流れが、より穏やかでゆっくりと感じられる。
各楽器の分離も良いが、HEGEL HD10と比べるとすべての音に「CECの癖」が感じられる。
そのスパイスが音楽をよりドラマティックでデリケートに聴かせるが、HEGEL HD10の素直さにもまた魅力がある。
このソフトからは、音全体に僅かなエコーが掛かったように響きが増強されているのが聞き取れる。
音を聞くという方向からなら、AIRBOW DA53N/SpecialはHEGEL HD10を大きく上回る。しかし、音楽を聞くという方向からであれば、HEGEL HD10の方が素直で好ましいと感じることがある。

SA15S2/Master
HEGEL HD10の音には癖がなく、AIRBOW DA53N/Specialはそれよりもデリケートでやや甘い音だった。SA15S2/Masterのサウンドは「有機的」という言葉が当てはまる。
絶対的な音の細やかさ、レンジの広さでは、大きな違いは感じられないが「音楽をより良く聴かせる」という「音作り」に関しては、明らかに一日の長が感じられる。
ボーカルはより伸びやかで表現力が豊かで、伴奏はピタリとボーカルに寄り添うように聞こえ、奏でられるハーモニーや音楽により暖かい血が通っているように感じられる。
音ではなく、ムード/雰囲気の違いがひしひしと伝わってくる。
お酒が欲しくなるようなサウンドと言えば、その味わいが伝わるかもしれない。

総合評価

この比較試聴に先立って「HEGEL HD10 + GATAWAY(PC) + SA15S2/Master + T3G」の組合せでトータル丸2日以上、音楽を聞き続けてきた。その間、聞き飽きることはなく、音楽を充分に楽しむことができた。その結果を踏まえて言うが、HEGEL HD10は毎日食べる主食のような「飽きない音」、非常に良くチューニングされた「素直な音」に仕上がっていることがよくわかった。

「素直なHEGEL」に対しAIRBOW DA53N/Specialは、価格が高いのでそうでなければならないのだが、レンジ感、細やかさ、クリアさなど「音質」に関する部分の項目で明らかにHEGEL HD10を上回る。また、音質にCECオリジナルの癖が僅かに残っていて、それがスパイスとなって、時には音楽をよりドラマティックに聴かせてくれる。しかし、曲によっては「その癖」がほんの少しだが煩わしく感じられることもあった。

その結果、今回のテストでは自分自身が作った機器にも関わらず、絶対にAIRBOW DA53N/Specialと言う選択にはならなかった。音楽を一日中聞き続けるなら、HEGEL HD10の聞き飽きない素直な音、さっぱりとした表現にもまた「それにしかない魅力」がしっかりと感じられたからだ。

しかし、冷静にそれぞれを比較すると、アップサンプリングの有無やデジタルフィルターの切り替えなど、多彩な機能が満載されるAIRBOW DA53N/Specialに比べ、HEGEL HD10は単純なDACとしての機能しか持っていない、外観も非常に質素に仕上げられている、など「目的が明確に異なっている」ことがわかる。つまり、オーディオ機器として選ぶなら機能が豊富でヘッドホンも使えるAIRBOW DA53N/Specialが明らかに楽しいだろうし、PCと繋いで良質に音楽を楽しむ道具として選ぶなら価格の安いHEGEL HD10で十分なはずだ。

何れにしても、絶対的な音質はHEGEL HD10+PCとの組合せで25万円程度のCDプレーヤーに匹敵する音質が得られ、AIRBOW DA53N/Specialならそれに+10-20万円を加えた感じを持った。少なくともPCをベースに音楽を聞いているという「マイナス的なイメージ」は、どちらの製品からも全く感じられなかった。この結果から、PCをトランスポーターとして音楽を聴く時代は、もうすでに幕が開いていると断言して差し支えがない。

この結論を得た後、念のためにAIRBOW SA15S2/Masterを引き合いに出して[PC]と[AUDIO]の対決を行ってみた。驚いたことに「音が十分によい」と感じられた2機種のUSB-DACに比べて、SA15S2/Masterが奏でる音楽は圧倒的に官能的で「音楽再生機」としてのCDプレーヤーのレベルの高さをまざまざと見せつけた。

確かに物理的な音質ではUSB-DACもかなり高いレベルにあって、SA15S2/Masterとの違いはさほど大きくはない。しかし、感情に訴える力の大きさは全く違う。極端に表現するなら、USB-DACで奏でられるのが再生音楽ならSA15S2/Masterで奏でられるのは、生演奏と言って良いほどの大きな差が感じられたのだ。

音の入り口から出口までをトータルにまとめ上げ、「楽器」としてきちんと作り込まれたオーディオ器機の完成度は非常に高く、残念だが未だUSB-DACの及ぶレベルではなかった。ここ2日間HEGEL HD10+PCで音楽を聞き続け「楽しく聞ける」と思っていたが、SA15S2/Masterを聞いてしまうとその思いが何だったのだろう?と感じてしまうほどその差は大きかった。

PCオーディオの台頭で「CDは遠からず消える」と私は予想している。PCは便利だし、ソフト次第で簡単にいろんな音が作り出せるからだ。しかし、それが音楽やオーディオにとって「良いことなのか」と考えると、拭いきれない疑問がふつふつと湧き上がってくる。なぜなら、CDプレーヤーのディスクを回して音を出すという「デジタルとしては、明らかに無駄な行為」が「音楽を聞く趣味」としては、決して無駄とは思えないからだ。

それはCDの登場で消えてしまったレコードの音が、未だにCDと比べられるのと同じだと思う。不便という「無駄」や「非論理的な回路から生まれる音(歪み)」にこそ、味わいという楽しみが見いだせるからだ。以前私は「無駄のない生活は監獄と同じ」と書いたことがある。そして、「無駄を楽しむ余裕こそ趣味そのもの」と締めくくったが、PCにその風情を求めることができるのだろうか?

その答えはいつか歴史が出すだろうけれど、現時点でPCオーディオがCDやレコードに追いつくためには「計算された無駄」が必要に思う。またそう言う理由で、PCがCDを駆逐するのは、思ったよりも時間がかかる可能性が出て来た。

もしかするとオーディオとは最先端技術を駆使しながら無駄を省かないという、前進しながら後退するような、非常にやっかいで矛盾する趣味なのかも知れない。確実なのは、それを突き詰めると「人間が見えてくる」ことだろう。もし、あなたが選んだ趣味が正しい道を歩んでいるのだとすれば、その行き着く先は「人間そのもの」に違いないのだから。シリコン・オーディオの行き着く先が、「軽薄短小」だけではないことを祈りたい。

2009年 11月 清原 裕介

 

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