PMA-SX11、DCD-SX11共に付属電源ケーブルを使った場合の音質(スピーカーをCEからE1に変えて音質を比較)
(DCD-SX11とPMA-SX11はXLR接続)
せせらぎ
E1は、CE1と比べて低域が出るためか、CE1よりも音が大きく広がり、気になっていた高音の癖も緩和された。
セレナード
この曲での印象は、CE1とあまり変わらない。弦に独特の硬さがあり、音場が左右に広がりにくく、中音域も籠もり気味になる。
高音がかなりキツく、長時間聞くのは辛い。
モナリザ
E1にスピーカーを変えると、CE1よりも高音が伸びて感じられる。嫌な高音の硬さも和らいでいる。
艶やかさも出て、なかなか良い音でモナリザが鳴る。
500Miles
ピアノの音がぼやけている。音像も大きすぎる。ボーカルもほぼ同じで、口元がかなり大きくなってしまう。
やはり高音がクッキリしすぎた音で、ボーカルやピアノが前に押し出されてしまう。耳が少し痛いような音だ。
新世界
CE1よりもゆとりスケール感が出て、CE1よりもさらに生っぽく鳴る。なかなか良い音だ。
PMA-SX11の電源ケーブルを、AET EVO-1302Sに変えて試聴
(AET
電源ケーブルのご注文はこちらからどうぞ)
せせらぎ
水の音が柔らかくなって、艶が出た。音質がきめ細かくなり、広がりも豊かになった。想像していたよりも、数倍くらい音が良くなって驚いた。
セレナード
弦のもたつきや濁りがかなり改善し、バイオリン、チェロ、コントラバスの音色の違いも再現されるようになった。
弦の切れ込みの鮮やかさ、切ない感じも良く出るようになって、同じアンプで聞いているとは思えないほど良くなった。
モナリザ
ギターの音がギターらしい音になり、ギタリストの指使いが伝わるようになった。ボーカルも自然に鳴る。
演奏の細やかな表情が再現され、ステージも大きく広がる。すべての部分が想像よりも、遙かに良くなった。
500Miles
アタックの立ち上がりが早くなり、音の輪郭の強調感が緩和された。ピアノ、ボーカル共に濁り感が消えて透明感が出てきた。
「聞きたくない音」が「聞ける音」になった。この違いは大きい。
新世界
楽器の音の立ち上がり(音が出始めるタイミング)が綺麗に揃い、楽器や奏者それぞれの個性が良く出るようになった。
「良い音」が「素晴らしい音」に変化した。
EVO-1302S
試聴後感想
高音が伸び、濁りが取れて、音場も大きく広がるようになった。楽器の個性や、演奏のデリケートな変化が再現されるようになった。
2万円以下の電源ケーブルと聞いて「想像」していたより、遙かに音が良くなった。アンプを1グレード(2倍価格)上げたと感じるほど大きな効果に驚いた。
PMA-SX11の電源ケーブルを、AET EVO-1304Fに変えて試聴
(AET
電源ケーブルのご注文はこちらからどうぞ)
せせらぎ
水の音が滑らかになり、さらに柔らかくなった。音の細やかさも向上し、空気感がはっきりと再現されるようになった。
水の音と鳥の声が明確に分離し、立体感が出た。鳥の鳴き声にバリエーションが出て、表情が豊かになった。
セレナード
弦の厚みと圧力感が増した。チェロ、コントラバスの低音の音階が明確に聞き取れるようになった。抑揚も大きくなった。
演奏のタイミングが合い、一糸乱れぬ感じが心地よい。
モナリザ
ギターの音がさらに太く甘くなって、余韻が長くなった。弦を弾く感じ(断弦する感じ)もきちんと出る。
ボーカルとギターの分離が改善し、「間」や「かけ合い」のコンビネーションがピタリと合う感じが出る。
付属電源ケーブルと比べると、雰囲気は俄然良い。
500Miles
付属電源ケーブルで「DENONコンポの癖」と感じられていた特異な音の原因が、コンポから「ソフトの録音の問題」とイメージが変わる。
音が重なる部分の濁りが取れて、ピアノとボーカルの分離が改善した。
新世界
EVO-1302Fの改善があまり大きく、正直EVO-1304Fに変えてもあまり差が感じられないが、音の細やかさ、スケール感、パワー感などはさらに確実に改善している。EVO-1302Fを、数割良くした感じ。
EVO-1304F
試聴後感想
EVO-1304Fの改善方向はEVO-1302Fと同様だが、密度感や中低域の厚みがより充実する。
しかし、その改善幅は数割程度に感じられるので、EVO-1304F×1本の価格で売価がほぼ半額のEVO-1302Fを2本買い、PMA-SX11とDCD−SX11両方の電源ケーブルを交換した方が、同じ予算内でより良い音が実現すると思われる。
PMA-SX11の電源ケーブルを、AET SIN/EVO(生産完了モデル)に変えて試聴
(AET
電源ケーブルのご注文はこちらからどうぞ)
せせらぎ
音質が圧倒的に自然になり、コンポとスピーカーの存在感が消える。目の前に「せせらぎ」が流れているようだ。
DENON SX11
シリーズの「ネガ(悪い部分)」が綺麗に消えて、その良さが際立つ。
セレナード
抵抗なく、音がスッと出る感じが心地よい。低音の力感、パワー感もすごい。音が消える部分の静寂感がきちんと再現される。
ノイズ感やもやつきが消え、音が磨かれて澄み切ってきた。
モナリザ
「音質(聞き取れる音)」と言う部分では、EVO-1302/1304Fとの「価格差」は、感じられないが、「雰囲気(聞き取れない音)」はグンと良くなる。
その改善は、ケーブルを良くして「音が良くなった」というよりも、セッティングを最適化して「音が良くなった」というイメージ。
無理や誇張感がなく、あくまでも自然体で音が良くなる。
500Miles
ピアノの音は、さらに抵抗なくスッと出る。濁りが消えて、ピアノ内部での弦や共鳴板の響きまで見えるように細かな音が出る。
ボーカルは生々しく、説得力があり、唇の濡れた感じも出てきた。
新世界
楽器それぞれの音色の違いがとてもよく再現される。位置関係(立体感、定位感)も良い。
質がグッと高まり、生演奏により近づいた。
SIN/EVO
試聴後感想
SIN/EVOに変えても、その「音質(聞き分けられる音」」にはEVO-1302/1304Fと、価格ほどの違いが感じられない。しかし、「雰囲気(感じられる音)」は、圧倒的に向上する。自然で生っぽい音に変化する、その「生々しさ」には、耳を疑うほどのものがある。
PMA-SX11の電源ケーブルを、AET
Evidence/HRに変えて試聴
(AET
電源ケーブルのご注文はこちらからどうぞ)
せせらぎ
音の細やかさは、圧倒的。空間が広くなり、立体感が改善した。
しかし、自然な感じや生々しさでは、SIN/EVOの方がEvidence/HRを上回っていた。
セレナード
楽器の数が1.5倍くらいに、増えて感じられる。
SIN/EVOの音は自然だが、Evidence/HRの音は高品位感(HiFiな感じ)が高く、音質が改善している。
モナリザ
奏者とリスナーを隔てていた、ごく薄いベールが完全に剥がされ、音がさらに細かく高密度になる。結果として、音源が「近くなった」ように感じられる。
S/N感が、驚くほど高い。
500Miles
きっちりとした、佇まいのよい音。抑揚が大きく、スムース。
SIN/EVOの音は元気が良く、Evidence/HRの音は、しっとりしている。
新世界
SIN/EVOとはS/N感(静寂感)の差が大きい。また、弦楽器の厚み感や、スケール感も、やはり違ってくる。
Evidence/HR
試聴後感想
Evidence/HRと比べるとSIN/EVOの方が「自然な音」に感じられたが、これは使用期間「Evidence/HR:1ヶ月」、「SIN/EVO:3年以上」の違いが大きいと思われる。なぜならば、これまでの経験上テフロン絶縁体を使うAETのケーブルの「エイジング(慣れ)は驚くほど時間がかかり、半年くらいかけて徐々に良くなるからだ。そこから使い込めば使い込むほど、さらに馴染みは進む。
PMA-SX11の電源ケーブルを付属品に戻し、PMA-SX11/DCD-SX11をISOTEC
AQUERIUSに接続。
(ISOTEK
電源コンディショナーのご注文はこちらからどうぞ)
せせらぎ
DENON特有の「とげとげしさ」が緩和され、音が細かく、滑らかになった。音の角が立って「鋭さ」も出てくる。
何もしない時の電源を「水道水」に例えるなら、AQUERIUSを使えば、それが「ミネラルウォーター」に変わるようなイメージで改善する。
セレナード
音場の濁りが消えて、音が分離し、立体的に広がる。低音も力強くなった。
モナリザ
透明感が大きく向上して、ギターの胴鳴りが聞こえるようになった。パワー感はまったく損なわれない。
改善の方向はAET
EVO-1302/1304Fと似ているが、DENONの癖はまだ僅かに残されている。
500Miles
ピアノの音が抵抗なく、スッと出る。細やかさ、明瞭度も向上する。ボーカルは透明感とパワー感が向上した。
高域の輪郭の強調感はまだ残っているが、「嫌な感じ」はほとんど消えた。
新世界
音場の濁りが消えて、見通しが良くなった。楽器の分離感、パワー感も向上している。
改善幅はかなり大きい。
EVO3
AQUERIUS 試聴後感想
AET電源ケーブルとAQUERIUSの改善方向は似ている。空間の濁りが消えて見通しが良くなり、音かきめ細かく滑らかになる。水道水がミネラルウォーターに変わるようなイメージ。
AETとAQUERIUSの違いは、AETがDENONの癖をほぼ完全に消し去るのに対し、AQUERIUSはその癖を僅かに残すことだ。癖が残るから、同じコンポを使っているという「安心感」がある。
電源ケーブルで音が変わることを「信じられない」方でも、クリーン電源なら安心して使えるだろう。そういう意味でも「安心感」がある。
PMA-SX11の電源ケーブルを付属品に戻し、PMA-SX11/DCD-SX11をISOTEC
SIGMASに接続。
(ISOTEK
電源コンディショナーのご注文はこちらからどうぞ)
せせらぎ
AQUERIUSよりもさらに自然な音。音場も大きく広がる。
AET SIN/EVOの改善に近いが、電源のエネルギー感(しっかり電気が来ている感じ)は、AET
SIN/EVOがSIGMASを上回る。
電源ケーブルは「電源を強化」したイメージで、ISOTEKの電源コンディショナーは、「電源を綺麗にする」イメージだ。
セレナード
SIGMASで聞くと演奏のスケールが、AQUERIUSより大きくなる。細やかさ、明瞭度(解像度)も確実に向上する。
ただ、コンポがちょっと「無理(背伸び)」しているようにも感じられた。
モナリザ
明瞭度が改善して、音の濁りが消える。左右方向の分離が改善(チェンネルセパレーションが向上)」するが、こういう変化は電源ケーブルでは感じたことがなかった。たぶん、コンセント間(機器間)の相互干渉が高性能なフィルターで効果的に除去されるからだろう。曖昧さのない高い透明感が実現する感覚は、AET
Evidence/HRに似ている。
ただ、SX11との組合せでは、それがちょっと行き過ぎた感じがあり、生っぽさよりもHiFiな感じが強くなった。
500Miles
見通しの良い、素晴らしくHiFiな音で500Milesが鳴った。
コンポーネントとスピーカーの能力は大きくアップするが、このソフトの「録音の粗」は、わずかに露呈する。
新世界
濁りやノイズ感は、完全に消えた。録音の良さが、目一杯引き出される。
EVO3
SIGMAS 試聴後感想
ISOTEK EVO3 SIGMASの効果は、音場の透明感の向上だけに留まらない。クリーンな電源を供給すると同時に、出力コンセント個別に設けられた強力なノイズフィルター」が機器間の干渉を完全に除去するからだろう、PMA-SX11を「モノラルパワーアンプ」に変えたのではと思うほど「左右チャンネル間の干渉」までが完全に消えた。
ISOTEKは電源をクリーンにし、機器間の干渉を排除する。AETの電源ケーブルは、それ自体が「ブースター」のように、電源を強化するイメージを持つ。
AQUERIUS/SIGMASとAET
EVO-1302/1304Fを組み合わせると、最高の結果が得られそうだ。
YouTube のテスト画像