私事ですが6月10日の日曜日の「レーシングカート第三戦」で久しぶりに「優勝(一位)」することができました。今回「勝ち」を収めることができたカテゴリーは、私を含めたおっさん連中の「勝てない(つまり若手との混走だと、若手が早くておっさんは勝てる機会がない)」という声を汲んで、私が発起人となってサーキットの主催者に掛け合い、今年から新設した「35才以上限定で中年太りに合わせて最低車重も重い・シニアマスター」という他にない特別なクラスです
多く場合、カートレースではライバル同士の「たたえ合い」は、形式だけで本心では決して相手の勝利を喜びません。レースを継続し、それに勝つためにかなりの時間とコストを費やしているのですから、それは仕方のないことです。
ところが今回はレースを終えると、いの一番に二位になったライバルが「おめでとう」と声をかけてくれるではありませんか(彼は前回優勝、今回は二位で私の良きライバルです)。さらに、用事があって欠場したおっさん友達からも「おめでとうメール」が届き、なんだか心が熱くなりました。さらに日本橋への買い物ついでに、会社までお祝いに来てくれる友人など、二重三重に嬉しい「勝利」となりました。
練習、レースと忙しい日程を食われるカートレースをちょっと面倒に感じることがあります。それでもレースを続けているのは、男としての「モチベーション」を失わないためです。
ほかのおっさん連中にも共通する目標ですが、歳と共に「人生の目標」を大方達成したように感じたり、あるいは「到達が無理」だと諦めてしまうことがあります。そして、同じような毎日が流れます。しかし、草レースでも互いに勝利を心から分かち合える仲間がいてくれることを知った瞬間、忘れかけていた生きる喜びを強く感じました。みんなが同じ気持ちでレースに参加していることを知ったからです。諦めずに夢を追う心、自分の限界に挑戦する心意気が人生を味わいのあるものにしてくれるようです。生きるためには目標や達成感が欠かせません。
それはきっと他の趣味も同じだと思います。オーディオも「よりよい音」、「より深い音楽再現」を追求することで見つかる喜びは小さくないはずです。そしてその喜びを分かち合えれば、幸せは何倍にも大きくなります。今年秋のハイエンドショウでは、そういう「喜び」を皆様と少しでも多く分かち合いたいと感じています。
さて、今週は欲張ってEsoteric K Series全モデルの比較試聴と、真空管式プリ
アンプEAR 834L/868Lの比較試聴を動画でアップロードいたしました。
ESOTERIC エソテリック K-01 K-03 K-05 K-07 音質試聴テスト
K Seriesの比較試聴では、メカニズムと電源やアナログ回路の構成の違いによる、低価格モデルと高価格モデルの音質差がきわめて明確にできたように思います。また、同時に全てのモデルでAIRBOW
GPSクロック・ジェネレーターのあるなしの違いを検証し、GPSクロック・ジェネレーターの有効性を確認することができました。
http://www.ustream.tv/recorded/23185181(動画はこちら)
EAR 834Lと868Lの音質比較は、Rotel RCD-06SE(メーカー希望小売価格85,000円)を音源として、それに真空管式プリアンプを追加することでどのように音が変わるかをチェックしました。アンプには、トランジスター方式プリメインアンプ(Rotel
RA1070、メーカー希望小売価格180,000円)と真空管プリメインアンプUnison
Research Sinfoniaの25周年記念モデル25th Anniversary メーカー希望小売価格700,000円、さらに真空管パワーアンプ
Macton MS-1000 メーカー希望小売価格570,000円を使っています。真空管がデジタルの音質改善に非常に有効な手段であることと、EARが素晴らしい「ミュージック・コンピューター」であることをしっかりと確認できたテストになりました。
http://www.ustream.tv/recorded/23301918(動画はこちら)
どちらのテストからも、オーディオは積極的な音作り(歪みという響きを味方に付けること)で、原音よりもより音楽の感動を深めることができるという結論が導き出せるように思います。特にクロック・ジェネレーターやプリアンプの追加による、前後の音の変化を注意深く聞き分けていただくことで、ご自身のシステムの「音質改善の方向」が見えてくるのではないだろうかと思います。
二つのテストを通じて、私が伝えたいと思う「オーディオのノウハウ」が少しでもお役に立てればと思うと共に、このような「音入りの情報発信」をさらに強化したいと考えています。
◎6月24日(日曜日)、3号館にてEsoteric K-01、D-07X、G-02、G-01、AIRBOWGPS-10MHなどを使った「最先端のデジタル体験&勉強会」を開催いたしました。録画はこちらのページからご覧いただけます。
◎7月14日(土曜日)、3号館にてTAD Evolution Systemの試聴会を開催いたしました。今回はTAD
E1をM2500(ステレオ)、M4300(バイアンプ)、M2500×2(バイアンプ)と3種類の方法で鳴らしました。CDプレーヤーにはD600、プリアンプはC2000を使用しました。
このイベントの録画はこちらのページからご覧いただけます。