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AIRBOW
KDK-OFC/2.0mと比べた音質評価
It
Might As Well Be Spring
楽音の力強さ、ウッドベースのパワー感、実在感、分離、S/Nなど、すべての部分が150-200%くらいにアップして感じられる。
The
Rose
イントロ部分のピアノの音がスッと出る。ピアノの低音の重厚感、複雑な感じが全然違って聞こえる。
S/N感も高く,空間が澄み切っている。楽音の色彩感も濃くなった。
繊細で力強く、ボーカルの子音も荒れない。
Dreaming
曲の質感が大きく高まる。声の表情が細かく、抑揚が大きくなる。
しっとりしているが、同時に力強い。HD-DAC1
Specialがハイエンドコンポの音になった。
Jupiter
マイクが捉えた音が、きっちりと聞こえる感じ。HiFiなサウンド。
DACをワンランク引き上げた感じで、バランス、音質が共に向上した。

KDK-OFC/2.0mとYarland
8口タップを追加し、フィルター付きの電源取り口から電源を取って試聴。
(Yarland 電源タップのご注文はこちらからどうぞ)
It
Might As Well Be Spring
雰囲気が濃くなって、演奏が生っぽくなる。
音の強弱がハッキリして、響きの成分が増える。
ピアノの色彩感が濃くなり、スタジオ演奏がライブっぽく聞こえるようになった。
The
Rose
ピアノを取り囲んでいる「空気」の響き(空気感)が醸し出され、空間が広がり、響きの余韻も長くなった。
ライブ感、生々しさが大きくアップ。ボーカルの子音の強調感も消えた。
Dreaming
シンセサイザーのパンチ力が増し、タメ感も強くなり、弾力的に弾むような音になる。
ボーカルの色彩感が濃くなり、説得力が増す。
乗りが良くなり、明るい曲調になった。この曲でもHiFi調から、ライブ的な音に変わることを確認できた。
Jupiter
音がハッキリと聞こえるがバランスも良い。
濁りの少ない音は、ベランダ席最前列でコンサートを聴いているようだ。
演奏の強弱だけではなく、楽器の遠近感が良く伝わる。

Yarland 8口タップにNordost
Qv2を追加し、フィルターレスの取り口から電源を取って試聴。
(Yarland 電源タップのご注文はこちらからどうぞ)
(Nordost 電源フィルターのご注文はこちらからどうぞ)
It
Might As Well Be Spring
空気が澄み切って、分離感が向上した。音が滑らかになって、音場の見通しが良くなる。
ノイズ感が消えて、高域が自然に伸びた。
The
Rose
S/N感が大きく向上、細かい部分までよりハッキリと聞き取れるようになった。
高域の透明感が向上し、リップノイズ・唇の濡れた感じが良く出る。
音が澄んだ分、良い意味での緊張感が演奏に醸し出されるが、中音が少し研ぎ澄まされすぎているようにも感じる。
Dreaming
ハーモニーの分離感、倍音の分離感が向上する。ヘッドホンをより良い製品に変えたようなイメージに音質が変化する。
透明感が高く、とても心地よい音だが、ライブ感が薄くなり再びHiFiな感じが強くなる。
音質が磨かれすぎて、生を基準にすると少し行き過ぎた感じがある。好みが分かれるかも知れない。
Jupiter
演奏の細部まできっちりと再現される。弓の動き(弓使い)まで見通せるように感じられる。
奏者の身体の動きまで伝わってくる。

Yarland 8口タップにNordost
Qx4を追加し、フィルターレスの取り口から電源を取って試聴。
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(Nordost 電源フィルターのご注文はこちらからどうぞ)
It
Might As Well Be Spring
Qv2よりも音が暖かく感じられ、薄くなっていたライブ感が再び濃くなってくる。
Isotekとは直接比べていないが、音の暖かい感じ、滑らかな感じは、Nordostの方が印象が良く、Nordostケーブルに通じる音楽性が伝わってくる。
The
Rose
ピアノのそのものの質感がアップし、楽器の高級感(価格)が増した。
S/Nも高く、ピアノの強弱がよく分かる。音に艶があり、音質だけではなく演奏も上質なものへと変化した。
Dreaming
音の立ち上がりが早くなって、シンセサイザーの音が力強くなった。
滑らかで、かつ細やか。音の深みや滋味が増す。
水道水がミネラルウォーターに変わったような変化を感じる。
Jupiter
マイクの存在感が消え、現場で演奏を聞いているような雰囲気が醸し出される。クッキリとチャーミングな音。
ゆとり、余裕、そういったものが強く感じられるようになり、ハイティンクらしい落ち着いた知的な演奏になる。

Yarland 8口タップにNordost
Qx4とQv2を追加し、フィルターレスの取り口から電源を取って試聴。
(Yarland 電源タップのご注文はこちらからどうぞ)
(Nordost 電源フィルターのご注文はこちらからどうぞ)
(Nordost 電源フィルターのご注文はこちらからどうぞ)
It
Might As Well Be Spring
Qx4でも十分だったが、Qv2を追加すると音の透明感がさらに高まり、空間の曇りが消えて音場が澄み渡る。
Qx4/Qv2を組み合わせても、やはりIsotekよりも音が暖かく、滑らかに感じられる。
Qx4を買える予算があるなら、Qv2は必ず一緒に買うべきだ。
The
Rose
Qx4のミネラルウォーターのような良さに、Qv2の澄み切った良さが加わり、音がさらに磨かれる。普通のミネラルウォーターが名水になる。
解像度感、S/N感がさらに大きく向上する。
Qx4を使うと、Qv2が有るときと無いときの差がより大きく感じられる。やはり、一緒に使うべきだ。
Dreaming
PP(ピアニシモ)の表現が深まり、演奏がさらに意味深くなる。
今日一番上質な音。言い換えるなら、ファーストクラスの音。
Jupiter
空間の濁りが消えて、楽器のためが感じられる。
高価なフィルターだけれど、安心して聞いていられる音。

試聴後感想
Yarlandの電源タップは、コストパフォーマンスが驚くほど高く、国産の1/2程度の価格で同等以上の音質を実現してくれます。また、音質改善だけではなく、音楽性にも富み、雰囲気の濃さ、ライブ感の演出は、まるでトランジスターアンプを真空管アンプへと変えたような変化すら感じさせます。
Nordostの電源アクセサリーは、Isotekほど「驚くような変化の大きさ」は感じられませんが、いたずらに音質だけを追うのではなく、音楽を聞くために、音楽を聞かせるために、オーディオの音質はこうあるべきだという、Nordostらしい「哲学」が伝わってきます。劇的に変化させるのではなく、じわじわとその良さが伝わり、長く安心して使える、電源系アクセサリーだと思います。