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Pioneer ネットワークプレーヤー NA70A 音質 比較 プリアンプ 新製品 試聴 音質 価格 販売 比較 marantz airbow NA6005 Live NA8005 Studio TAD C2000 試聴 音質 価格 販売 比較N70A ネットワークプレーヤーNA6005 Live 、 NA8005 Studio 、 MSS-i3/MSHDC2000(内蔵USB-DAC) 音質比較テスト
Pioneer(パイオニア)から本格的な機能と内容を持つネットワークプレーヤー"N70A"が求めやすい価格で発売され、このジャンルのベストセラー製品になっています。今回は、そのN70Aの音質を徹底的にチェックするべく、AIRBOW NA6005 LiveとNA8005 Studio の2機種のネットワークプレーヤーと比較しました。 ネットワークプレーヤーは接続できる機器が多く、再生できるフォーマットも豊富です。今回は、その中から基本的な音質を探る目安として媒体やソフトによる変化が比較的少ない接続として「USBメモリー直接接続」を選択し、最も音の良い接続として「ネットワーク接続(機種により有線と無線接続を使い分け、サーバーには高音質なAIRBOW オーディオ専用PC MSS-i3/MSHDを使いました。)」の2つを選びました。 再生に使うアンプとスピーカーは、音質をしっかり比較するため、高音質なハイエンド・オーディオシステムTAD E1、M2500、C2000を使用し、USB入力の音質リファレンスとして、C2000に搭載される内蔵DAC(USB)を2つのPC(Mac Book、AIRBOW MSS-i3/MSHD)で試聴しました。 TAD C2000 M2500 (お問い合わせ・ご注文はこちらから) AIRBOW MSS-i3 MSHD (お問い合わせ・ご注文はこちらから)
テスト概要のご紹介動画 試聴ソフト CDリップWAV(44.1kHz/16bit)に加え、ハイレゾ(88.2kHz/24bit)とDSD(2.8MHz)を試聴 今回の試聴は回数が多いので、いつも使う5曲から2曲を省き、E.ONKYOサイトから発売されている「What a Wonderful World / Mathias Landaeus Trio / MA Recording」のDSD 2.8MHzとWAV 88.2kHz/24bitの2曲(2ファイル)を加えた5曲を聞きました。 音質テスト
試聴後感想 今回のテストに選んだソフト「What a Wonderful World」は、再生装置によって演奏の評価が激変しましたが、機器の評価にいつも使う「5曲」では、このようなことがなかったので、それに強い「戸惑い」をすら感じました。さらに驚いたことに、この試聴の後に「1/10価格のシステムで聞いたこの曲」が、TADシステムよりも好ましく感じられたのです。 その雰囲気の違いを感じるキーポイントになったのは「2分前後」に収録されている、演奏の終わりの場面での「ピアノのキーの2度打ち」の部分です。同じ音が二度聞こえる原因は、ピアニストが「キーを軽く叩いた」ために、ハンマーが弦で弾かれ、弦を2度打ってしまったために、同じ音が2度鳴ることです。 この「2度打ち」が、ある装置では「ミスタッチ」に感じられ、ある装置では「テクニック」に感じられました。 これまでも装置によって演奏がうまく聞こえたり、そうでなかったことはありますが、音そのものの印象が「ミス」と「テクニック」ほど大きく変わるのは、あまり経験したことのない現象なので、この点をプロの指揮者に確認しました。 彼の返答は次のようなものです。 ピアノのキーは強く叩けば音色が単調になってしまう。しかし、キーが弦に触れるか触れないかのところでキーを叩けば、ハンマーが弦に弾かれて結果として、2度打ちが発生する。けれどそれはピアニストが「繊細に楽器を操作している証」であって、そういうタッチで演奏ができるピアニストが「下手」なはずがない。もしその演奏が「下手」に聞こえるならば、それは「マイクを楽器に近づけすぎたため」、本来客席では聞こえないはずの音まで、録音されてしまったためではないか。 この返答を得て、今回の試聴結果に合点がゆきました。 システムの音が良くなったことにより、「マイクが拾った本来聞こえては鳴らない音」まで聞こえてしまうので、演奏が雑であったり、下手に聞こえたのです。 逆にシステムが低価格になったことで、「マイクが拾った音が過剰に再現されなくなり、本来聞こえてはいけない音が聞こえなくなった」ので、客席で聞いている「良い演奏のバランス」に再生音が近づいたのでしょう。 つくづく「録音(ソフト)」と言うものは、演奏者とエンジニアのどちらもが録音という技術を熟知してこそ(特にエンジニア)、歴史に残るような名録音が生まれるのだと感じました。 2015年6月 逸品館代表 清原裕介 |
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