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※画面手前に写っている大型のスピーカーは、「Graham Audio
LS-5/8」です。
RCAケーブル音質比較 今回は、QEDのラインナップから届けられたRCA試聴ケーブルは、2014年に欧州でお薦めモデルの章典を授かっているお墨付きの最新モデルです。早速このQED自慢のRCAケーブル・ラインナップに、BELDEN、AET、AIRBOWのケーブルを加えて比較試聴を行いました。ただし、試聴に使ったBELDEN 1192A(マイクケーブル)は、切り売りケーブルを丸ごとクライオ処理し、端末にクライオ処理済みスイッチクラフトプラグを使用、接続にはオーディオ用高音質ハンダを用いた、特別なものです。そのため、一般的に販売されている加工済みRCAケーブルの1192Aと比較して、音の細やかさ、音像の引き締まり感(ピント感)が大きく改善されているはずです。このケーブルは、逸品館の録音機材用マイクケーブルとして開発したもので、市販していません。 今回の比較試聴は、スピーカーケーブルの評価と同じように、それぞれのケーブルの音質を伝えやすくするために、BELDEN 1192A(クライオ処理済み)をおおよその基準(普通:5点)として次の7つの評価軸を使い、相対的なスケールで採点しています。 高音・中音・低音・躍動感のスケール。 1:少なすぎる / 2:とても少ない / 3:少ない / 4:やや少ない 色彩感(楽器の音色/色彩感の濃さや変化の大きさ)、広がり感(音場の広がり/ステージの立体感)、生々しさ(リアリティー)のスケールもBELDEN 1192Aを普通(5点)として、そこから相対的に色彩が濃い、広がりが豊か、生っぽい(自然な音に聞こえる)と採点を増やし、そうでない場合(不自然に聞こえる、違和感を感じる)は点数を減らしています。それぞれのケーブルの音質傾向を感じ取っていただくための参考になればと思います。 ただし、これらの項目は相対的な感覚ですし、また個人的な感覚の違いも大きいので、あくまでも参考に留めてください。また、RCAケーブルは特に接続する機器の組み合わせによって音質が違って感じられることがありますので、その点につきましてもご留意をお願いいたします。 再生機材 今回の再生機材には、ケーブルのつなぎ替えを簡単にするために、プレーヤーにAIRBOW HD-DAC1 Specialを使いました。また、スピーカーには機器の比較試聴に最もよく使っている、Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)を使いました。 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) 音質テストの概要 各ケーブル評価には、iPodタッチにWAVで収録したテスト用の音源を使いました。
試聴した音楽(CDからリップしたWAVファイルを試聴)
スピーカーケーブル試聴後感想 QEDの製品は、長く輸入されていなかっただけで、欧州ではAVケーブルのトップメーカーです。その実力は非常に高く、そして価格の安さには驚かされます。 RCAケーブルのSignature Audio 40の価格は、たった「\59,800/1m」でですが、プラグには「ロジウムメッキ」が施され中心導体は「中空」になっています。アース側には「ロジウムメッキ・高純度銅」がラインコンタクトで用いられています。さらにプラグ部の振動を抑制するコレットチャックが使われています。導体は5Nですが、音質に有利な銀メッキ導体+テフロン絶縁体が使われ、さらに「クライオ処理する」念の入れようです。 これだけの最新技術を投入した内外のケーブルが「20万円以下」では、発売されたことはこれまでありません。もちろん、それらの技術は「音質」に反映されています。これまであり得ないプレミアム価値が付けられていたオーディオ・ケーブルが多かった事を考えれば、純粋に「工業製品」としての価格が設定されたQEDのケーブルは、オーディオケーブルの産業革命と言っても過言ではないはずです。 フィッティングや外観も良好、不要にコストをかけていないパッケージにも好感を持てます。手の届く「最高級ケーブル」。それがQEDです。価格でケーブルを評価する時代は終わりつつあるのかも知れません。 追記 AETと言えば、クライオ処理とテフロン絶縁体を使った高級ケーブルでその名を馳せたブランドですが、最近発売されたEVO Seriesという低価格品には、高価なテフロン素材は使われていません。確かにインシュレーター類は、低価格でもAETらしく価格の割には音が良いのですが、やや「サイズが小さすぎて使いにくい」印象や、素材がそのまま切り売りされていて「見かけがいまいち」とAETの高級モデルとはイメージが違う製品になっています。 前回テストしたスピーカーケーブルも「価格以上の音」が出なくてがっかりしたのですが、本家本元であるはずのRCAケーブルは、それよりも音が悪く、また市販品のプラグをそのまま使っているので、外観もガレージメーカーのようです。やはり「コスト低減には数が勝負」となる廉価モデルでは、QEDやAudioquestなどの量産メーカーが有利なようです。少量生産の高級品では、AETの良さが際立ちますから、AETらしさを求めるのであれば、高級品の購入がお勧めです。 2015年6月 逸品館代表 清原裕介 |
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