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QUAD クォード 23L Classic Signature フロア型 スピーカー6 音質 比較 価格 販売 AIRBOW TEAC AI301DA Special Ver.2 TAD D10000 Mark2 c20000 M2500 Mark2 音質比較テスト 販売 価格QUAD(クオード) 23L Classic SignatureAIRBOW(エアボウ) AI301 Special Ver.2 音質テスト 好評発売中のQUAD(クオード)ブックシェルフ型スピーカー 11L Classic Signature(日本専用モデル)のフロア型上級モデル23L Classic Signatureの音質テストを行いました。 アンプには、低価格のプリメインアンプ AIRBOW AI301 Special ver.2とTAD C2000、M2500 Mark2の2種類を使い、「適度なアンプで鳴らしたとき」と「最高級のアンプで鳴らしたとき」の「鳴り方」を比べています。 QUAD 23L Classic Signatureの特徴 23L Classic Signature(以下 23L CS)は、好評発売中"Classic Signatureシリーズ"のブックシェルフ型モデル「11L Classic Signature」の上位モデルフロア型で、11L CSに採用されている、口径25mmのテキスタイルドーム型ツィーターと独自開発の双方向ケブラー織りを採用する「125mmケブラー・コーン・ミッドレンジ、125mmケブラー・コーン・ウーファー」が搭載されます。この「Signature Classicモデル」は、本国「UK(イギリス)」のWEBサイトには掲載されていません。それは、このモデルが日本人の好みに合わせて「ツィーターをリボン型からソフトドーム型」に変更した「日本国内専用モデル」だからです。ツィーターの変更により、ふわりと体を包み込むような豊かな響と、圧迫感の少ない音の広がりが実現し価格も安くなりました。 色は同じですが、光沢仕上げの「ピアノマホガニー(295,000円、ペア、税別)」とつや消し仕上げの「マットマホガニー(265,000円、ペア、税別)」の2色モデルが用意されています。 ケブラー振動板 ツィーターは精密に設計されたウェーブガイドが備わり、中低音とのスムースな繋がりと圧迫感の少ない自然な立体感を実現します。制震効果をもつ樹脂を含んだケブラー素材を格子織りにすることで軽量高強度を実現したウーファーには、高効率の二重巻きボイスコイルと高ガウスマグネットが組み合わされます。放熱性の優れたアルミ合金製のキャリアとボビンに巻かれたコイルは、ハイパワー入力時に発生する熱を速やかに放散し、小入力から大入力までドライバーのパフォーマンスを一定に維持します。ユニットと磁気回路を支えるフレームには、強度の高いアルミダイカスト合金が用いられ、大入力時のリニアリティーを高めています。 キャビネットはマルチレイヤー構造と内部ブレースが組み合わされ、キャビネットの共振によるカラーレーションとの低減を図られています。さらに独自開発した吸音材で内部反射を素早く処理し、不要な定在波が形成されないように配慮されています。 これらの価格を大きく超えた贅沢な構成によって、23L CS(Classic Signature Series)のすべてのモデルは、ESLモデルと同様の「リアルなステレオ・イメージを実現するQUAD伝統のサウンド」を実現します。 ピアノ仕上げモデルは、塗装後に約1週間かけて乾燥させたあと研磨され、非常に美しい光沢を放ちます。 各製品には、品質と性能の証明として、音響デザインディレクター ピーター・コモー氏のメッセージを含む認証書が付属します。 QUAD(クォード) 23L
Classic Signature メーカー希望小売 295,000円(ピアノ・マホガニー、ペア、税別)
音質テスト動画(YouTube) Mac Book PRO 2015年モデル + HQ Player (現金で購入) AIRBOW AI301 Special Ver.2 販売価格 75,000円(税別)(現金で購入)・(カードで購入) TAD D1000 Mark2 メーカー希望小売価格 1,800,000円(税別)(現金で購入)・(カードで購入) TAD C2000 メーカー希望小売価格 2,300,000円(税別)(現金で購入)・(カードで購入) TAD M2500 Mark2 メーカー希望小売価格 2,000,000円(税別)(現金で購入)・(カードで購入) 試聴ソフト
音質評価 (88.2KHz/24Bit USB)
QUADの主張通り、高音がスッキリと伸び、音場の見通しに優れる。鳥の声も伸びやかで、遠近の違いがよく分かる。
高音がくっきりして、バイオリンの弦と弓のすれる音まではっきりと聞き取れる。楽器の音色も良く、高級なバイオリンであることがその音から伝わってくる。 けれど、近接する感じはオーディオ的に強調されていないから、技巧ばかりが目立ち演奏の味わいが薄くなるようなことがない。
ギターの響きの良さ、木質的な甘さが良く出る。ボーカルは、子音がハッキリと聞き取れる帯域までしっかり伸びているが、機械的・無機的なイメージは微塵もない。暖かく血が通い、ふくよかな女性らしさ、豊かなボディーを感じさせる音質だ。
ピアノの打鍵感は、しっかり出る。ボーカルの豊かさも十分。 驚くほど繊細な音まで再現されるので、楽器がたてるノイズやボーカルのブレスまではっきりと聞き取れるが、それが不自然ではなく、臨場感を高める(リアルさを増す)方向に働いている。
始まりの金管楽器の重なりがとても重厚で厚みがあることに驚かされる。 低音の量感はサイズを大きく超えるが、低音がだらしなく膨らまないのはバスレフポートの巧みな設計の効果だろう。 仕上げがとても美しく、サイズもコンパクトなので使いやすそう。 DSD 5.6MHz ネイティブ伝送(Dop) 金管楽器は透明で明るく、晴れやかに鳴る。音が重なる部分、フォルテの部分でも音像が膨らまず、音場の濁りほとんど感じられない。低音の量感は十分だが、さすがにパイプオルガンの最低域までは出てこない。 今回試聴したアンプがデジタルパワーなので、音は良いが「艶」や「演出」という部分がやや不足気味だった。 その点を踏まえ、真空管アンプなどで鳴らせばとても良い音が出てくる、相当に高性能なスピーカーという印象だった。
せせらぎの流れる音、鳥の声にほとんど癖が感じられない。広域が明瞭で解像度がかなり高いが、いっさい不自然な感じがしない。音の広がりも抜群で、小型スピーカーに近い立体感が再現される。近くの水泡と遠くの水面をうねるような大きな波の対比もきれいに出る。 外観の美しさに見合う、あるいはそれ以上の透明感としっかりしたイメージはさすだが、それに勝る「圧倒的な自然さ」にQUADの高い実力が伝わった。
濁りが少なく、音に張りがあり、自然な音だが、生演奏よりは少し「クリア」な感じだが、アンプを変えたことで、バイオリンの透明なイメージ、滑らかさがより良く再現される。弓を動かす速度や、弦との角度の違いによる音色の変化もしっかり出してくる。 舞台袖、音源に近いところで生演奏を聴いている雰囲気は、AIRBOW
AI301 Special V2で聞いた時と変わらないので、23L
CSの持ち味なのだろう。 ギターの透明な響きと音色の甘さ、ボーカルのつややかな息づかい、その再現がまず見事だと感じる。さらに空間の再現性、定位感、濁りの少なさなど、クラスを超える良さを感じる。 けれど、あまりにも濁りが少なすぎるためか、すべての音や響きが「アクリル絵の具」で描かれた絵画のように、すこし「綺麗すぎる」ように感じることがある。 真空管アンプのように、響きが少し多めのセットと組み合わせると、さらに魅力的に鳴るはずだ。
ピアノのアタックが、すっと出る。そのよどみなさが心地よい。低音がしっかり出るので左手と右手のバランスが良く、ピアニストがペダルを踏む音までハッキリと聞き取れる。Mona Lisaでも感じたが、23L CSの濁りの少なさ、の高い透明感を実現しているのは、中高音ではなく低音の濁りの少なさだピアノの低音を聞いて気づいた。WhafedaleやTAD CE/ME1と同様の特殊なバスレフポートの採用や、ハイブリッドで共振を抑えたキャビネット構造、そしてケブラー繊維を織り込んだ強度に優れるコーン紙、強力な磁気回路を採用している効果だろう。中低音に膨らみがなく、このクラスでは考えられないほど低音がクリアに出る。 また、中低音も濁が少なく、あらゆる帯域で付帯音抑えられているから、中高域がこんなにも透明に鳴るのだろう。ボーカルも口元が大きくならず(肥大せず)、小型スピーカーで聞いているようにスピーカーの中央にびしっと定位する。
解像度もとても高く、イントロ部分の金管楽器の数の多さに驚かされた。ファゴットの余韻が消える様が、お見事! 試聴後感想 QUAD Classic Signatureシリーズは、現行モデルのQUADに使われているリボン型ツィーターをあまりサイズが大きくない日本のオーディオ環境に合わせて、より指向性が緩やかなドーム型ツィーターに入れ替えた日本専用モデルです。 このツィーターの音質が素晴らしく、音の濁りを低減するためのユニットやキャビネット、バスレフポートの設計と見事にマッチして、驚くほどの「高性能ぶり」を発揮してくれました。 逸品館では、低価格で高音質を実現するWharfedaleをおすすめしていますが、QUAD Classic Signatureシリーズは、同じオーディオファンド「IAG」内のグループ企業になります。 Wharfedaleの上級モデルとして、音質仕上げ共にアップグレードを果たしたこのスピーカーは、同じ価格帯のELACやMonitor Audioなどと比較しても、一頭地を抜く性能が備わっているように感じました。 2018年3月 逸品館代表 清原裕介 |
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