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音質 FOCAL フォーカル Chorus コーラス 705 706 ARIA アリア906 音質 比較 スピーカー 新製品 情報 音質 価格 販売 比較 音質 QUAD クオード 11L Classic Signature S-1 スピーカー 新製品 音質 情報 比較 試聴 評価テスト レビュー 販売 価格QUAD(クオード) 11L Classic Signature(Mat Mahogany/Piano Black) 、 S-1FOCAL(フォーカル) Chorus 705 / 706 、 ARIA 906 音質比較テストQUAD(クオード)のブックシェルフ型スピーカー3機種、11L
Classic Signature(日本専用モデル) Mat Mahogany/Black High-Gross、S1(リボンツィーター搭載モデル)、FOCAL(フォーカル)のブックシェルフ型スピーカー3機種、Chorus(コーラス)
705/706、ARIA 906(生産完了)の音質比較テストを行いました。 (その他の音質テストはこちら)・(QUAD 23L Classic Signatureの音質テストはこちら) Esoteric K01X (お問い合わせ・ご注文はこちらから) Esoteric Grandioso C1/プリアンプ (お問い合わせ・ご注文はこちらから) Esoteric Grandioso S1/パワーアンプ (お問い合わせ・ご注文はこちらから) テスト概要のご紹介動画 試聴ソフト 音質テスト QUADと言えば静電型(コンデンサー型)スピーカー"ESL"が有名です。オーディオ史に燦然と輝くこの名機を生み出した「QUAD/クオード」は、1936年ピーター・J・ウォーカーによって設立されました。「QUAD」とは、家庭用ハイクオリティアンプを意味する「Quality Unit Amplifier Domestic」の頭文字をとったものであり、家庭という最も安らぎを得られる場所でこそ素晴らしいサウンドでの音楽の楽しみ方が必要であり、そのためのハイクオリティなオーディオ機器を創りたいというピーター・J・ウォーカーの信念がこめられています。創業者ピーター・J・ウォーカーのエンジニアとしての真摯な考え方は「QUAD」社の企業文化として定着し、企画・開発・デザインのすべてにおいて、合理性に裏づけられた完成度の高さを追求するという姿勢となって、未来に向け世界中の音楽ファンの心に刻み込まれるオーディオ機器作りに遇進する確かな力となっています。 「音楽に最も近く、オーディオから最も遠い、コンポーネントステレオ」このコピーこそ、QUADのあり方を明確に刺しています。 その創業者ピーターウォーカーの後継者として現在QUADスピーカー音響デザイナーの任に当たるのは、世界の巨匠ピーターコモです。その彼が世に問うた証印のサウンド11Lシリーズの第3世代として登場するのが「11L Classic」です。なかでも「Signature」と名付けられたモデルは、日本市場専用仕上げで生産されます。※11L Classic Signatureについて詳しくはこちらをご覧ください。今回はこの"11L Classic Signature"から、仕上げの異なる2機種を試聴しています。あえて同一モデルから2機種のスピーカーを選んだのは「スピーカーは仕上げによって音質が異なるか?」という、お客様から非常に多いお問い合わせにお答えするためです。この2機種に2015年に日本市場に導入された、本格的なリボンツィーターを搭載する「S-1」を加えた3機種を比較試聴しました。
"Chorus(コーラス)"は、FOCALのエントリーモデルに付けられたシリーズ名です。上級モデルと共通のアルミ/マグネシウム振動板を使うツィーターが搭載されますが、"ARIA"とは「ウーファの材質」が異なります。Chorusが使う「ポリグラスファイバー・コーン」は、ARIAに比べて若干音が硬く、音の輪郭がクッキリしているように思います。 仕上げは、ウォールナットとピアノブラックの2種類があり価格が異なりますが、全体が突き板で仕上げられているウォールナット仕上げ(下写真/左)に対し、前面/天板/背面が「合成皮革(昔のSonusFaberのスピーカーのように)」で覆われているピアノブラック仕上げ(下写真/右)は、バッフルやキャビネットからの反射が小さく(反射が柔らかく)、前者が「クッキリ」、後者が「しっとり」と音質がはっきりと異なります。今回は、前回試聴したフロアスタンディング型(トールボーイ型)ではなく、ブックシェルフモデル2機種 Chorus 705 706を試聴しました。 "ARIA(ARIA)"は、エントリークラスの最上位モデルです。このモデルのウーファーには。強度を落とさずに軽く内部損失も大きいよりウーファーに適した「FLAXの繊維(中空の天然繊維)」が挟み込まれた新開発のコーン紙が使われています。ツィーターにもChorusよりも上位モデルの「TNF」が使われるなど、上位モデルに相応しいグレードアップが行われています。今回はChorus 706と外観サイズが同一のARIA 906を試聴しました。
試聴後感想 一般的に評価が高くよく売れているEsotericの製品は確かに「音」は、よく言えば「ストレートで飾り気のない音」ですが、上手く使いこなせなければ「素っ気ない音」になってしまいます。今回のテストで試聴した6機種のスピーカーに「価格に対応する音の違い」はありましたが、音楽そのものの表現力にはそれほど大きな差が出なかったように感じられませんでした。特に「新世界」の鳴り方は、 先月FOCALの「フロア型(トールボーイ型)」のChorusとARIAやWhafedaleのDiamondを「AIRBOW CD3N Analogue+QUAD Platinum セパレートアンプ」で鳴らしたときに遠く及びませんでした。それは、高級モデルほど「音質が理想的ではない」このクラスのスピーカーを心地よく鳴らすには「ある程度の色づけ」が合った方が良く鳴るからだと思います。このクラスのスピーカーは、価格はずっと安いですが、真空管アンプなどで聞いた方がより情緒的で、音楽が滲みるように鳴ったはずです。そういう意味でEsotericはQUADやFOCALにはミスマッチでした。 オーディオ製品は「高ければいい」と言うわけではありません。ある程度以上の音を出そうと思えば、組み合わせやセッティングの方がより大切になってきます。 2015年3月 逸品館代表 清原裕介 |
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