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 TEAC (ティアック) UD-503 USB入力 音質比較試聴

  

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 IO Data (アイオーデータ) Fidata (HFAS1-S10) 音質比較試聴

  

  

TEAC UD-503 販売価格 OPEN ・ 実売価格 14-16万円程度

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TEAC UD-503の概要

Esotericの技術を引き継ぐ高級DAC
TEAC「UD-503」は、TEACの高級オーディオブランド「Esoteric」と共通の設計技術により作られた、PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHz対応のUSB DACです。

ハイエンドDACチップと出力アンプを採用
このモデルはハイエンドDACチップ「旭化成 VERITA AK4490」が左右各チャンネルに1基ずつ配置され、左右各チャンネル専用の大容量トロイダルコア電源トランスを2基搭載することで、電源部からデジタル部、アナログ部までデュアルモノーラル回路化されています。また、デジタル部とアナログ部は電気的に完全分離したアイソレーション構成とされ、ラインアンプには電流伝送強化型出力バッファー回路『TEAC HCLD』バッファーアンプが4回路搭載されます。

デジタルフィルター切替機能、アップサンプリング機能を装備
デジタルフィルターは、2種類のDSDデジタルフィルターと、4種類のPCMデジタルフィルター、およびデジタルフィルターを使わないOFFモードを切り替えて使えます。さらに、Fluency関数を使用したプログラマブルIC (FPGA) による「アップサンプリング機能」が搭載され、入力された信号は、最大でDSD12.2MHz、PCM 384kHz/32bitへのアップコンバートを行った後、DA変換することが可能です。

外部クロック入力端子を装備
UD-503は、44.1kHz系信号専用と48kHz系信号専用の2基の高精度内蔵クロック を搭載しますが、外部から精度の高いクロックを入力し、USBアシンクロナス転送時のジッターを低減できる外部クロック入力端子が設けられています。対応するクロックは、ワードクロックと、10MHzのアトミッククロックです。

RCA/XLR、各1系統のアナログ出力を装備

アナログ出力は、RCAアナログ・XLRアンバランス入力を1系統装備します。XLR端子は、極性を選択可能 (2番HOT/3番HOT)です。

高精度ボリュームと視認性の高いメーターを装備
高精度ボリューム回路『TEAC-QVCS』を採用した、視認性の高い大型のデジタルボリューム表示と様々な機能をワンボタンで操作可能なリモコンが付属します。

バランスヘッドホン出力を装備
ヘッドホンアンプ部には通常のアンバランス駆動に加え、バランス駆動、アクティブ・グラウンド駆動の3種類の駆動方式が切換可能で、最大出力700mW+700mWのディスクリート構成によるフルバランス駆動ヘッドホンアンプを搭載します。

その他の特長
リア側にUSB x1系統、同軸デジタル x1系統、光デジタル x1系統のデジタル入力を装備します。
ポータブル機からのデジタル入力に便利なフロント側に同軸ミニ/光ミニ兼用のデジタル入力端子(変換ケーブル付属)を搭載します。

ティアック独自のベース一体型ピンポイント3点支持フットを採用します。

   

IO DATA Fidata HFSA1-S10 メーカー希望小売価格 370,000(税別)

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Fidata HFS1-S10 の概要

IO DATAが発売する、オーディオ専用データストレージ(NAS、サーバー)
Fidataは、IOデーターが設計した高音質サーバーです。2系統の電源システム、独立したアースシステム、オーディオグレードの筐体など、PCサプライ製品のNASとは一線を画すオーディオ機器としての設計が施されています。
サーバーソフトには、Townkeyが搭載されます。

ルーターを使わず、オーディオ機器と接続可能
HFS1には「For Network」と「For Oudio」の2つのRJ45(LAN)端子が備わります。「For Oudio」端子を使えばルーターを使わずに、ネットワーク・オーディオ機器と直接繋ぐことができます。
対応ファイル形式
WAV、AIFF、AIF、m4a、FLAC、DIFF、DSF、MP3、ACC、OGG
対応サンプリング周波数(量子化ビット数)
PCM:44.1〜384kHz(16〜32bit)、DSD:11.2MHz

USB(Class2.0)端子にDACを接続することで、ネットワークプレーヤーとして使えます
HFS1に最新のファームウェア(V1.20以上)がインストールされていれば、背面のUSB端子に対応するDACを接続することで、HFS1を最大 PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzの再生が可能な、DLNAOpen House Media対応ネットワークプレーヤーとしてお使いいただけます。

HDDとSSDを搭載する2つのモデル
Fidataには1TBのSSDを搭載する「HFS1-S10」と4TBのHDDを搭載する「HFS1-H40」の2つのモデルがあります。
SSDを搭載するモデルは、ファンレス、回転音レスの「無音」環境が実現します。

専用アプリケーションをPCにダウンロードすることで、PCから操作が可能
専用のアプリをPCにインストールすることで、本体の設定だけではなく、搭載するソフト”Twonky”の設定や、e-onkyo musicからの自動ダウンロード機能などが使えます。

AIRBOW MSS-i3 MsHD 6.7

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AIRBOW MSS-i3 MsHDの概要

i-CAT Inc.が開発したオーディオ専用OS「MsHD6.7」を搭載
AIRBOW MSS Series は、i-CAT Inc.が開発するオーディオ専用OS「MsHD」の「Ver.6.7」を搭載します。
MsHDは64bit Real Time Linuxをカスタマイズして作られた、オーディオ専用の高音質OSです。
詳しくはこちら
MSPモデルは、J-REVERを搭載しより「ネットワーク使用時の利便性を高く設定」するために、MsHDの最新バージョン「Vegas」を搭載します。
MSSモデルは、スッキリと切れ味の良い音。MSPモデルはコッテリとした濃い音に仕上がっていますが、それほど大きな違いはありません。

2種類のサーバーソフトを搭載
MSS Series は、様々なサーバソフトの音質と使い勝手を検証し、音質・機能で優れる2種類のサーバーソフトを搭載します。
※搭載するサーバーソフトは予告なしに変更する場合がございます。

HQ Playerを搭載、リアルタイムでアップサンプリング、PCM-DSD変換が可能
USB/HDMIなどのインタフェイスを使い周辺機器をデジタル接続して高音質を発揮するためのソフトとして「HQ Player」を標準搭載します。
HQ Playerには、強力なアップサンプリング機能が搭載され、10種類以上の「デジタルフィルター」や最大384kHzを超える「サンプリング周波数」、最大32bitの「量子化ビット数」、11.2MHzを超える「DSD」へのデーターコンバートが可能です。また、この機能によりPMCデーターをリアルタイムにDSDデーターに変換してDACに入力できます。
データー変換は、MSS Seriesの強力なプラットフォームで高速、高精度に演算されるので、UD503のような「DAC搭載されるアップサンプリング機能」をお使いになるよりも、明らかな高音質を体験できます。
※搭載するソフトウェアは予告なしに変更する場合がございます。

すべてのソフトはプリインストール、安定動作を確認済み。
すべてのソフトは、MsHDにあわせてカスタマイズされてプリインストールされていますので、購入度に新たなソフトのダウンロードやダウンロード後の複雑な設定も必要ありません。もちろん、搭載するソフトは安定して動作することを確認済みです。

AIRBOWモデルは、ハードウェアーもチューニング済み
MsHDを搭載する製品は、AIRBOW株式会社DEEから発売されています。AIRBOW製品はi-CAT Inc.製品をベースに独自のチューニングが施されています。

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試聴環境

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す

 AIRBOW PM1111S3 Ultimate (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す

試聴は、スピーカーにVienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)、アンプにAIRBOW PMA11S3 Ultimateを組み合わせて行いました。試聴前に48時間のウォーミングアップを行っています。

試聴したソフトは、CDをリッピングした5つのWAVと、PCM 88.2kHz/24bitのハイレゾファイル、DSD 2.8MHzのDSDファイルです。

Della
「せせらぎ」

Decca
「Your Best Tunes」

Grace Mahya
「Last Live at DUG」

noon
「500 Miles」

DENON
「新世界」

システムのメンテナンスにも使える、川の流れる音を収録した自然音のソフトです。

どこかで聞いたことがあるクラシックを集めたソフトです。弦楽セレナードを聴きました。

試聴によく使います。録音が最高!もちろん演奏も素晴らしいです。

音質と演奏に優れる楽曲が集められたダイジェスト盤。"500Miles/noon"
を聞きました。

ワンポイントステレオマイクで録音された、良質なソフトです。納得の音質、納得の演奏。第2楽章を聞きました。

WAV 88.2kHz/24bit DSD/2.8MHz

Mathias Landaeus Trio
What a Wonderful World

Chopin
「夜道の手袋」

さらに今回は、PC(デジタルデーター送り機)による音質をチェックするため、Windows7,Mac OS-X、i-CAT Inc. MsHD(Real Time Linux カスタムOS)を搭載する3機種のPCを使って、7つの音源を聞き比べました。

 HP Elitebook Windows7 Professional i5 4GB 250GB/SSD

 Mac Book Pro(Retina) Mac OS-X Yosemite i5 4GB 250GB/SSD

 AIRBOW MSS-i3 MsHD6.7 MsHD6.7 i5 4GB 1TB/HDD(詳しくはこちら

Windows7 専用ドライバー、TEAC HR Player による音質評価(USBケーブルは、Wireworld Violet6を使用)

せせらぎ
水の音は角が丸くなって、水量もそれほど多くない。
鳥の声には癖はないが、鳴き声の変化が小さい。
大きな癖がなく、聞きやすい音だが、同じ価格帯のCDプレーヤーには及ばないように感じられる。

セレナード
高域と低域のレンジが狭く、モノラルのように音が広がらず、音場は左右のスピーカーの内側から外へは広がらない。
弦楽器の音がほぐれず、バイオリン、チェロ、コントラバスの違いも小さく、弦楽器の音が渾然一体としている。
癖がないので、嫌な感じはない。けれど、ラジオで聞いているような感じで音質はさほど良くない。
3万円程度のCDプレーヤー程度の音質か?

モナリザ
ギターの音が10万円以下の初心者クラスのグレードに聞こえる。
ボーカルは、細やかさに欠けるが、悪い音ではない。
ギターとボーカルの関連性は正しく再現される。
下手なオーディオ機器のように、妙な癖がないので聞きやすいが、音のグレードは高いとは言えない。少なくとも普段聞いている、Beethoven Concert Grand(T3G)+PM11S3 Ultimateの組み合わせの良さが出てこない。
スピーカーとアンプのセット総額、精々10万円程度のシステムで聞いているような感覚だ。
500Miles
ピアノの音はリニアに変化するが、倍音構造がぼやけている(倍音が濁っている)。
ボーカルの聞き慣れた音で鳴るが、細やかさは出てこない。
CDをリップしたWAVファイルを聞いているが、MP3/128bps程度に圧縮した音源を聞いているようだ。

新世界より
このソフトでは「録音の良さ(音の細かさ)」に救われる。
とりあえず、交響曲らしい音で鳴るが、コンサートホール最後部の座席で聞いているように「音源が遠く」に感じられる。
それは、音の関係性のスケールは正しく再現されているが、ある一定の音量以下の小さな音が再現されていないために起きる。
耳の近くで音を鳴らすヘッドホンやイヤホンでは、聞けるのかも知れないが、スピーカーで鳴らすと細かい音が聞こえないので情報量がかなり減ってしまう。

What a Wonderful World.(88.2KHz /24bit)
音源をハイレゾに変えると、かなり音が細かくなった。CDプレーヤーなら10-15万円程度のグレードに相当するだろうか?
ピアノの音も濁りもかなり小さくなるが、ドラムのブラシの音は曇っている。
楽器のアタックが丸いので、演奏が躍動せずこぢんまりとしてしまう。
一生懸命聞けば、それなりの良い音に聞こえなくもないが、心には響かず聞き流れてしまう。
夜道の手袋(DSD/2.8MHz)
低音の量感、力強さは改善する。
しかし、聴感上の高域は精々「10-12kHzくらい」にしか感じられない。少なくとも普段聞いているCDに比べて、明らかに高域は出ていない。
ギターの音はミュートしたように高域が伸びず、ボーカルは圧縮されたように不自然で、音量が大きくなると高域が強くなりすぎてそれが耳に付き、うるさくなってしまった。

HD-503+Windows7 試聴後感想
メカニズムを使わずに音楽を再現する「PCオーディオ」は、ドライブメカニズムなどに起因する「音の癖」がほとんど感じらず、機械の色づけによって音楽が改変されることがないのは、好ましいと思う。しかし、常に思うのだが「Windows PCは音が悪すぎる」。Windows PCをデーター送り出し機に使ったのでは、どんなに高額なDACもその真価を発揮しない。

Windows(7)とUD503の組み合わせで出てくる音は、私が普段聞いている「オーディオ機器」とは次元が違う。先に書いたようにそれは「AMラジオ」程度にしか聞こえない。もちろん、WAVファイルとハイレゾはそれなりに違いがあった。しかし、DSD/2.8MHzの音は下手をするとWAVにさえ届かないのではと感じられるほど悪かった。
Windows PCを組み合わせた、UD503の音は今ひとつで、逸品館がお薦めしていた「HEGEL Super」にさえ届かなかった。

OS-X Yosemite 専用ドライバー、TEAC HR Player による音質評価(USBケーブルは、Wireworld Violet6を使用)

せせらぎ
Windowsと比べ格段に音が良くなった。この違いは想像以上だ。Windows7を組み合わせたUD-503の音が3万円程度のCDプレーヤーなら、それをMacと組み合わせるだけで10万円程度には格上げされる。

高域が細かくなり、高い音もしっかりと聞こえるようになった。Windows7で聞いたハイレゾ(88.2kHz/24bit What a Wonderful World)程度の音が出る。
水の音は滑らかになり、鳥の声には表情が出た。
空間も大きく広がり、圧迫感が消えた。
十分聞ける音になった。

セレナード
音の数、エネルギー感がまるで違っている。
団子になって広がらず、モノラルのように固まっていた弦楽器の音が、綺麗にほぐれ一台一台の弦楽器の音が聞き取れるような雰囲気が出る。バイオリン、コントラバス、チェロの帯域も分離した。
AMラジオの音が、FMラジオの音に格上げされた。

モナリザ
ギターの価格が20-50万円程度に上がった。
ボーカルは「カラオケ程度の音」から、きちんとした業務用機器の音になった。
ギターとボーカルの関係も密になる。
これでやっと10-15万円くらいのCDプレーヤーの音に近づいた。
だが、聞けない音が、十分聞いていられる音になった違いはとても大きいが、じっくり聞いていると、Windowsの悪い音が普通の音になっただけで、絶対的にはそれほど素晴らしい音とは言えないことに気づく。これならまだCDプレーヤーが良い。

500Miles
アタックの角はまだ僅かに丸く、響きも濁っているが、ピアノの音が鮮やかになった。ボーカルはまったく鮮度が変わる。マイクに布を被せて録音したのでは?と思うほどWindowsの音は濁っていたが、Macではそれは解消した。

表情の変化もかなり細かいところまで出てくる。

ただし、ピアノとボーカルの分離感はまだ十分ではないし、どこか薄いベールがかかったようなイメージが残っている。

新世界より
イントロの金管楽器の音が冴えた。弦楽器の音の濁りも減った。弱音部(PP)部分での音の細やかさも改善した。
全体的に癖のない自然な印象、音の関係性の正しさはWindows7でも感じられたが、Macだと音の細かさが大きく改善する。
WindowsだとMP3/128bps〜精々256bpsの音しかでなかったが、MacだとMP3なら320bps、あるいは非圧縮WAVにファイルが変わったように音が良くなる。
音楽を聞くのに十分かと言われると少し悩むが、オーディオ機器として十分認められるくらいの音は出る。

What a Wonderful World.(88.2KHz /24bit)

イントロ部分のかけ声の細やかさ、空気感が格段にアップして、レコーディオングスタジオの「静けさ」が伝わってくる。

ピアノも細やかなタッチが出て表情が細やかになり、ドラム(ブラシ)の音もかなり高域が伸びた。
普通に鳴っているが、CDを超える音とは言い難い。印象としてはかなり良くなっているが、高域の伸びはまだ足りない。
ハイレゾファイルにもかかわらず、MP3/320bps程度に圧縮されたファイルを、良いDACで聞いているような感じだ。

夜道の手袋(DSD/2.8MHz)

DSD 2.8MHzの音質は、PCをMacに変えてもWindowsと比べて少し良くなったくらいで、WAVファイルほど大きく音が変わらない。ギターの低い音は膨らみすぎる。これらの問題は、高域が綺麗に伸びきっていないことが原因だ。
Windowsに比べギターの音は鮮度が増し、ボーカルのうるさい感じも緩和されたが、それでも聴感上はCDよりも高域は出ていないように感じられる。聴感上の高域は、精々15kHz程度のように聞こえる。

また、不思議なことだが、DSDファイルの再生では、ハイレゾよりも高域が伸びない。

試聴後感想

PCをWindowsからMacに変えると、音の違いは非常に大きい。そして、その差はWAVファイルが最も大きく、ハイレゾ、DSDの順で小さくなる。

今回はDSDの音が、WAVに比べWindowsでもMacでもそれほど変わらないように感じられた。しかし、最後にMacでDSDをリピート再生していたら、音が良くなってきたような感じがあった。先に書いたようにUD503は丸2日間、48時間以上Windows PCとの組合せでWAVファイルを再生し、ウォーミングアップしてから試聴に臨んだが、DSDの再生にはDSDの再生というウォーミングアップが必要なのかも知れない。

音に変な癖がなく、音楽がフェアに再生されるのは、Windowsを使ったときと同じ「PCトランスポーター」の利点だ。

MsHD 6.7 内蔵ドライバー、搭載ソフトHQ Player による音質評価(USBケーブルは、Wireworld Violet6を使用)

WAVファイルは、HQ Playerの機能を使い、聞き比べて良かった”88.2KHz/24bit”にアップサンプリングして再生。

せせらぎ
Macと比べ中低音の厚みと量感が増加した。水音の粒子感の細やかさ、滑らかさは圧倒的にちがう。

水面のうねる様子と、水泡が弾ける様子が伝わる。鳥の声もすごく自然で、生音を聞いているような雰囲気が出る。デジカメの映像が、極精細度のフィルムになったようだ。
UD503という、15万円程度のDACを使って出てくる音とは到底思えない、25-50万円クラスのCDプレーヤーに匹敵する音が出た。

セレナード

せせらぎではかなり好印象に転じたUD503だが、AIRBOW MSS-i3を組み合わせていても、音の数が多く、細かいセレナードではやはり若干DACの価格限界が感じられる。

音は広がるが、中央に音が寄りすぎる傾向がある。これは、PCにかかわらずそう感じたので、UD503そのものの「癖」だろう。
エネルギー感(演奏の運動量)も随分と大きくなったが、低音は響きを引きずるように若干重い。弦の音も少し乾いている。

セレナードがセレナードらしく聞こえる、ぎりぎりの音だ。CDプレーヤーに例えるなら、15-20万円くらいだろうか。

モナリザ
ギターの音がMacの20-50万円クラスから、100万円オーバーに向上すると期待して耳を澄ましたが、それほどではなかった。
ギターの音からは、かろうじてギタリストの「指使い」が見える。ボーカルも、呼吸する身体の動きまでは伝わらないが、「口の動き」までは見える。ライブハウスの空気感もかろうじて出てくる。UD503の価格を考えるなら、十分以上の音が出ている。なによりも、ミュージシャンの身体の動きが伝わるようになったのは、素晴らしいことだ。
500Miles
ピアノの音は濃密で、グランドピアノらしい低域の厚みも十分に再現される。
ボーカルは余裕が出て、圧倒的に「プロ」っぽくなった。声の強弱が、きちんと再現されるので、歌を聴いていて心地よい。
遠い故郷を思い出して、切々と歌っているという「深さ」までは再現されないが、良質な演奏を聞いているという雰囲気は出る。
やはり高域にまだ薄いベールがかかっているが、そのベールはものすごく薄いものになった。

新世界より
音の細やかさはかなり向上し、ホールのスケール(ホールの響き)も感じられるようになった。
PP(ピアニシモ)部分での解像度が大きく増加し、FF(フォルテシモ)の力強さも増加した。

ダイナミックレンジ、周波数レンジ共に拡大し、かなり良い音で新世界が鳴るようになった。また、音の出方に変な癖やタイミングのずれがないので、ノイマン、チェコフィルらしい精緻な感じが再現されるところは良い。

この音でUD503を評価するなら、十分にオーディオ機器としての及第点を差し上げられる。

What a Wonderful World.(88.2KHz /24bit)

ハイレゾらしい「粒子の細かさ」。ハイサンプリングらしい「高域の抜けの良さ」がやっと出てきた。

重々しく、楽しげには感じられなかった演奏が、明るく軽やかで楽しいものに変貌する。すべての音が嘘のように「軽やか」になった。命を失った音に、再び命が宿るような、この変化は「音楽的」に驚くほど大きい。

この音なら「ハイレゾでなければ出ない(CDでは出ない)」と言われても納得できる。

夜道の手袋(DSD/2.8MHz)

低音の量感は増えるが、低音がだらしなく膨らんでしまう。

ボーカルはかなりきめ細やかになり、音抜けも改善するが、ギターの高音は抜けきらない。

ハイレゾやWAVは良くなったが、DSDファイルはMSS-i3を使っても、なぜか高音が綺麗に抜けない。

高音が曇っているから、アタックのタイミングが不明瞭になり、どこか「どんくさい」「素人くさい」印象の演奏になる。
滑らかさや暖かさからは、DSDらしさを感じられるが、音質はハイレゾが圧倒的によい。

試聴後感想

MSS-i3とAIRBOW K05X UltimateをUSB接続した時の素晴らしい音とは比べようがないが、今聞こえてくる音は、一般的なCDプレーヤーの水準には達している。少なくとも初期のPCオーディオのような、チープなサウンドではない。たぶんEsoteric N05クラスのDACとWindows PCを組み合わせて聞くよりも確実に良いはずだ。

HFS1 内蔵ドライバー による音質評価(USBケーブルは、Wireworld Violet6を使用)

音楽データーは、ネットワーク経由でFidataのデーターを再生。

I/Oから発売されているFidata(HFS1)には、背面のUSB端子に対応するUSB-DACを繋ぎ、「設定画面」の「本体の設定」から「DMR/Open House Media」を選べば、DLNA、もしくはOpen House対応の「コントローラー」から「プレーヤー(再生機器)」として選んで、ネットワークプレーヤーとして使えます。

今回は「DLNAネットワーク」に接続し、アンドロイド端末にインストールした「Media House(無償のDMCアプリ)」を立ち上げて、サーバーに「Fidata」、再生デバイス(プレーヤー)に「Fidata」を選んで試聴しました。

一般的なPCでも「DMR」としてTeac UD503などをUSB接続し、PCをリモート操作して音楽を再生することができますが、必要なソフトのインストールなど、パソコンの知識が必要です。難易度は、「中級の上」と言ったところでしょうか。
この点、FidataはUSB端子にDACを繋ぎ、設定画面で「DMR」を選ぶだけなので、難易度は「初級」クラスです。パソコン初心者でも、電話などのサポートがあれば、ほぼ問題なく使えるでしょう。

せせらぎ
Windowsと比べると圧倒的に音はよいが、Macに比べて情報量が1-2割程度減る感じだ。
水の流れる音は滑らかで、高域もスッキリ伸びているが、粒子が少し粗くなり、表面のさざ波が大きくなる。。鳥の声と水音の分離には優れているが、Macに比べ水量、鳥の声共に少し「数(情報量)」が減った感じだ。
十分な音質でUD503が鳴るが、Macには僅かに及ばないかもしれない。

セレナード
Windowsと比べると桁違いに音が良くなっているが、Macと比べるとコントラバスの分離がやや甘く、低域の音階の明瞭度が下がる。バイオリン、チェロ、コントラバスの分離感もMacには僅かに及ばない。
バイオリンの音そのものは鮮やかでスッキリして好ましいが、弓を反したときの音の変化が若干不明瞭だ。
せせらぎ同様、Macとの比較では若干音の濁りが増え、弦楽器の数も減ってしまう。
Windowsで聞くよりは遙かに音が良く、オーディオ機器として認められるくらいの音は十分出ている。

モナリザ
ギターの音は太さと甘さがあり、なかなか好感触。ボーカルは滑らかで艶もある。
音そのものは有機的で味わいも良い。しかし、Macと比べるとやはり情報量が若干少なく、高域の見通しもわずかに後退しているように感じられる。

500Miles
ピアノのアタックは比較的スッキリと出るが、響きは濁る。
暖かく、ふわりとした音は魅力だが、絶対的な音質レベルは、10-15万円クラスのCDプレ−ヤー同じくらいに感じられる。

新世界より
絶対的なノイズレベルはWindowsとは比べものにならないくらい低いが、Macよりは若干高く、Macでは聞こえたPP(ピアニシモ)で聞こえない音がある。
スッキリした癖のない鳴り方は好感が持てるし、暖かく滑らかな音を聞いていと「そこそこ良い音」に聞こえる。しかし、FidataをMacに変えると若干なりとも確実に音は良くなった。
Fidataが10-15万円クラスのCDプレーヤーだとすれば、Macは15-25万円クラスに相当する雰囲気だ。

What a Wonderful World.(88.2KHz /24bit)
中低音がしっかり弾む。ウッドベースの弾力的な鳴り方は魅力的だ。
ハイレゾらしい滑らかさは出ている。ドラムとベース、ピアノの位置関係も良い。また、演奏が楽しげに聞こえるのも良い。
しかし、ハイサンプリング的な「高音の抜けの良さ」はまだ実現しない。
I/Oという、パソコンサプライメーカーが作ったとは思えないほど、音のまとまりが良く、音楽を楽しく聞かせる。そこは高く評価したい。

夜道の手袋(DSD/2.8MHz)

低音が太く高音が濁っている。ボーカルはきめ細かいが、ギターの高域は伸びが足りず、弱々しい。音の分離は悪くない。
Fidataが他の3台より優れているのは、低音が分厚いことだ。イントロ部分での「ズン、ズン、ズン」というベース音の変化量はFidataが最も大きかった。しかし、高音の透明感や解像度感は、MacやMSS-i3には届かない。ボーカルの唇の濡れた感じも出ない。それ故に、ソフトの良さやDACの良さはあまり音質に反映されない。中庸に上手く鳴り、音楽を楽しませるという方向の音作りが感じられた。

HFS1-S10 試聴後感想
Fidataはそのハードウェアーのスペックの低さが災いして、動作速度や音質の点ではMacに及ばないし、強力なハードウェアにWindowsやMAC-OSを超えるために開発され、それを達成した「MsHD」を積み、強力なハードウェアーを持つMSS-i3とは比べられるものではない。
I/O DATAが初めて作る「オーディオ機器/Fidata」は、現時点ではまだ「究極」には達していない。彼らが今後オーディオ的ノウハウを蓄積するにつれて、音はさらによくなるだろう。良いオーディオ機器は決して一朝一夕には作れないが、それでもパソコン機器の操作性やデザインを「ハイエンド・オーディオ機器の入り口」まで持ってきた努力は、褒められるべきだ。

パソコンに詳しい、I/Oのノウハウが生かされているのは、Fidataの簡便性だ。機能は必要最小限減にとどめられているが、それが奏功してパソコン初心者でも比較的容易に使えるだろう。こういう使いやすいインターフェイスは、オーディオメーカーでは作れない。ただし、付属のマニュアルはわかりにくく、I/Oのホームページの情報も少なすぎるから、「不足分」を読み取る力がユーザーになければ、スタートにつまずくかも知れない。私もDLNAコントロールソフトで使うための「DMR」の設定に、少々手こずった。分かれば簡単だし、マニュアルをじっくり読めば分かったはずなのだが、なまじ知識があるので、うっかりそこを読み飛ばしたのだ。できれば、説明書は「項目ごと」ではなく、「何をやりたいかというHow to 形式」で括った方が、初心者にはわかりやすいと思う。それなら、全体を理解しないでも「やりたいことがすぐにできる」からだ。もちろん、メーカーや販売店などからの「バックアップ」があれば、Fidataは初心者でも容易に使いこなせる。

しかし、もしあなたがMac使いなら、FidataよりもMacが気にいるかも知れない。Macを使い慣れていれば、UD503に繋いで音を出すのはそれほど難しくないだろうし、出てくる音はFidataよりも少しなりとも良い。そして「KODI」や「JRever」をインストールすれば、Macに「DMR」の機能を持たせることもできる。Macの操作レスポンスは、Fidataよりもずっと早い。

これらを踏まえて、私なりの結論を出そう。

Fidataを一般的なNASやPCと比べるのであれば、圧倒的に簡便だし、音質も優れていると断言できる。Fidataは「パソコンをオーディオルームに置きたくない」あるいは「パソコンを触るのが嫌い」もしくは「パソコンで面倒な設定をしたくない」という方が満足できる「オーディオ機器」である。

試聴後感想

今までのPCとUSB-DACのテストで一貫して感じるのは、PCをトランスポーターにすると「音に変な癖がつかない」ことです。時としてCDプレーヤー、特にレコードプレーヤーでは、音が大きく変わることがあり、それが原因で「違う音楽として伝わる」ことがありました。PCをトランスポートに使うと、それがなく安心して聞いていられるのは、大きなメリットだと思います。

今回比較した「PCトランスポート」では、WindowsではTEAC UD-503の音の美味しい分がまったく再現されませんでした。小さな音の変化や細かい音が、まったく聞こえないからです。Windows PCとUD-503を繋いで出てくる音は、AMラジオ程度にすぎません。CDプレーヤーなら、入門機以下程度の音質でした。

「PCトランスポーター」をMacに変えるとそれはかなり改善します。ようやくFMラジオ程度の音になり、十分聞いていられる音にはなりましたが、ハイレゾやDSDの良さはまだ完全に発揮できません。CDプレーヤーなら、10-20万円の中級機クラスの音質にアップします。

トランスポーターをAIRBOWに変えると、中低音の厚みが一気に増加します。それは、PCが発生するデジタルノイズや、データー送り出し時のジッターが低減され、マスキングされていた高域が伸びやかに、そして明瞭に再現されるようになるからです。音のきめ細やかさや、デリケートな部分の再現性が大幅に改善し、UD503からオーディオ機器らしい音が聞けるようになりました。
CDプレーヤーなら、25-35万円クラスの中上級機の音質に相当するでしょう。

一般的に「流れて」いるオーディオ的な解釈には間違いや、勘違いが多いのですが、特に「トランスポーター」と「DAC」の関係については、誤りが多いと感じています。その根っこは、「データーが同一なら音は変わらない」という誤解にあるようです。現実に1万円程度のCDプレーヤーと、100万円を超えるCDプレーヤーがCDから読み出している「データー」は同一ですが、明らかに音は変わります。これが「データーの精度」と「音質」が比例しない証拠です。

次に「ジッターを減らせば音が良くなる」と考えられていますが、これも大半間違っています。USB-DACではジッターを取り除ける「アシンクロナス回路」が搭載されていますが、この回路を使ってジッターを取り除いても、「組み合わせるPCで音が変わる」のは、その回路が不完全であるか、もしくは「ジッター」以外の理由があるかのどちらかです。また、データー伝送時の「ジッタ−」が音質に影響しているなら、USBはともかく、オーディオ用クロックとは切り離されたパケットでデーターが送られる「ネットワーク伝送時」に送り側機やケーブルで音質が変わる説明ができません。USBであれ、LANであれ、PCとDACがデジタルデーターを「やりとりする時の乱れ」が再生音質に影響を与えているのは明らかです。この状況は、CDトランスポーターによってDACの音質が左右されることに似ています。

そして「トランスポーター」と「DAC」の関係での、最も大きな間違いは「音質はDACが左右する」という考え方です。実際にテストを重ねれば分かりますが、デジタル機器の音質を考える上で、より重要なのは「DAC」ではなく「トランスポーター」なのです。トランスポーターがプアで、入力される信号が「汚れて(乱れて)」いると、どれほど素晴らしいDACを使ったとしてもその良さは発揮できません。逆に精密なDACほど「トランスポーターの悪さを露呈」してしまうのです。

それは、トランスポーターが「CD」から「PC」に変わっても、まったく変わることがありません。
Fidata(HFS1)は、ハードウェアの能力の低さが音質に影響している。

上の図はFidataのブロックダイヤグラムですが、i-Phone4相当のかなり古いプラットフォームが使われています。このレベルでも、Q-NAPなどの製品よりは遙かに上位のハードウエアーですが、この程度のプラットフォームでは「1000GB」のLANと高速度のSSDを搭載しても、ファイル転送速度はCPUが足を引っ張り、速度が出ません。そこでCPUにi5、メモリーにも高速なDDR5を搭載するAIRBOW MSP-i5とデーター転送速度を比べてみました。

これがその結果です。
Fidata HFAS1-S10は高速な1TBのSSDを搭載するにもかかわらず、1TBのHDDを搭載するAIRBOW MSP-i5の僅か1/4の速度しか出ませんでした。もし、Fidataがi5以上のCPUを搭載していれば、ファイル転送速度は20倍近い、500MB/sに達したかもしれません。このハードウェアーの能力不足により、ファイルの表示速度はまずまずですが、ファイルインデックスや、ファイル転送速度はSSDを搭載するにもかかわらずあまり早くないので、期待するとがっかりするでしょう。また、SSDモデルとHDDモデルでは、速度差はないと考えられます。この点、IO DATAは認識しているのでしょう、SSDモデルは「ファンレスで静か」という表現がなされ、速度には言及されていません。

後日、FidataのUSB接続(ネットワークプレーヤーとして使ったとき)とLAN接続(サーバとしてつかったとき)の音質を比較しましたが、USBの方が明らかに高音質でした。しかし、我々の検証では「通信速度と安定性に優れているLAN接続」が常にUSB接続を上回っています。ファイル転送速度が遅い=データー転送のレスポンスが悪い=LANの音が発揮できない。現時点でのFidata(HFS1)の音質は、ハードウェアーの処理速度の限界が足かせになり、最高音質には達していないようです。

良質な「デジタルデータ−」を送り出し良好な音質を実現しようとするならば、「乱れのないデーター伝送」を実現するべきです。そのためには、割り込み処理が少なくデーター伝送に有利なソフトウェア−(OSとアプリのコンビネーション)と余裕のある(データー処理速度の速い)ハードウェアーが必要になります。「Fidata」は、前者はかろうじてクリアしています(ただし、MSSが搭載する64bit Real Time Linuxとは、遙かに処理が早く優れています)が、ハードウェアーはまだまだ足りていません。

現在のHFS1の原価計算を当てはめるなら、完成した製品の価格は100万円近くになるでしょうが、彼らが言うように「究極の音質」を目指すのであれば、Fidata(HFS1)には、まず最新・最速のプラットフォームを使うべきです。

AIRBOW MSS-i3は、圧倒的に高速なOSとプラットフォームが採用されている。

MSSが搭載するハードウェアの能力は、Fidataのそれを軽く10倍以上超えています。MSSが搭載するCPUのスペックは非常に高く、メモリーとのアクセス速度も速く、その速度は最新のMac PCやWindows PCに匹敵します。ハードウェアの能力が高ければ、データー送り出し処理が軽く動くため、「リアルタイム」で「乱れのない」データー転送が可能となります。

さらに重要なのはOSの違いです。今回のテストでは、ほぼ同一のハードウェアーを持つWindows PCとMac PCの音質を比較しましたが、圧倒的にMac PCが高音質でした。ハードウェアと同様にソフトウェアも音質に大きく影響したのです。

これは、PCが音声データーの処理(送り出し)を行うときに、よけいな処理を割り込ませているかどうか?が原因となっています。データー送り出し処理時に、割り込みが入ると「時間的不整合=ジッタ−」が発生し音質が劣化します。

長年、スタジオなどで使われてきたMac PCは、OSが音質優先で作られているため、Windowsよりも音が良いのです。MSS-i3が搭載する、i-CAT Inc.の「MsHD ver.6.7」は、MicrosoftやAppleのような大メーカーが作ったものではありませんが、個人的なカスタマイズが可能なLinuxをベースに、情熱的なOS専門家が作っただけあって、OSレベルでの音質がWindowsやMac-OS、IO Fidataのそれを凌ぎます。さらに、よけいな機能を「水面下」に落とし込んだオーディオ機器として使いやすい「デスクトップ」になっているので、直感的に使えるのも便利です。(さらに詳しくはこちら

また、MSSは、多数のソフトを実際にインストールしてその音質や操作性、安定性を検証した結果、厳選したソフトを搭載します。(詳しくはこちら
痒いところに手が届く詳しい日本語のマニュアルを搭載し、Windowsからの移行でも、Macよりも遙かに親しみやすいインターフェイスを採用する、MSSは接続の簡便さも吟味され、USB接続、LAN接続を問わず、必要な機器を接続するだけですぐに使うことができます。

この素晴らしいMsHDの開発期間と労力をコスト換算すれば、膨大な金額になります。それほどの能力を持つMsHDを搭載するAIRBOWとi-CAT Inc.のマシンがそれよりも安いのは、決して性能や音質で劣るからではありません。ガレージメーカーらしく、開発コストを販売価格に反映させず、価格を良心的に設定しているからです。

IO DATAが満を持して送り出す「Fidata」の最大の利点は「音質」であって、実はそうではありません。なぜならば、Fidataの音質はやっと「入り口」に達したに過ぎないからです。もちろん、現在発売されている「NAS」や「サーバー」としては、、最も高音質な製品に属していますが、後日行った「Esoteric N-05」での試聴では、「Fidata」をNASとして使うネットワーク接続よりもUSB接続の方が明らかに高音質でした。ネットワークオーディオの音質は、この程度のものではありません。もし、「Fidata」をお考えなのであれば、操作や設定は、「Fidata」よりもほんの少しだけ複雑かも知れませんが、それよりも安く音質と機能に優れる「i-CAT Inc.」の製品をお薦めします。

「Fidata」は、PCを意識せずに「オーディオ機器らしい音質」でPC/ネットワークオーディオを楽しみたいと考える方にマッチしますが、これを持って「究極の音質」は明らかに言いすぎです。オーディオマニアは「もっと良い音」をディスクから出しています。

マイナーな存在のAIRBOW MSS/MSP Seriesですが、Fidata同様初心者でも簡単に取り扱えるのはもちろん、オーディオ機器としての能力はそれを超え、100万円クラスのオーディオ専用機と比べても引けを取ることがありません。もちろん、高級オーディオ機器に相応しい奥行きを持っています。だからこそAIRBOWの名前を冠するのですが、Esotericの高級DACに組み合わせて「最高音質」を狙うのであれば、お薦めできるのは、今のところMSS/MSP以外考えられません。お聞きいただければ、その違いはすぐにお分かりいただけると思います。

2016年5月 逸品館代表 清原裕介

 

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