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PASS Lab(パス ラボ) INT-60 プリメインアンプ 音質比較試聴 PASS INT-60 メーカー希望小売価格 1,300,000円(税別)
INT-60の概要(エレクトリHPから転載) INT-60は、PASSモノラルパワーアンプ「XA60.8」の片チャンネルをベースにした、インテグレーテッドアンプです。出力段と電源部は「XA60.8」と同様ですが、出力段のバイアス電流を下げることにより出力約30WまではクラスA動作、それ以上の出力時にはクラスABで動作します。※測定では、約90Wの最大出力が確認できます。 デザイン面では、「.8 シリーズ パワーアンプ」のアイデンティティーである、大径アナログメーターをフロントパネル中央に配置し、音量レベルを表示するディスプレイと大口径のボリュームノブにより、パス・ラボ独特の雰囲気を醸し出しています。 音質は細部の描写に至るまで、様々なテストを経て慎重に微調整されており「.8 シリーズ パワーアンプ』と共通と言えますが、新たな試みとして、プリアンプ部のドライバー段に採用された高入力インピーダンスJFET素子によって、6dB のゲインがバッファーされ、ボリューム回路へ送られます。その結果、アッテネーター歪みは 0.001%以下を実現しました。 前モデルの「INT-30A」は、ステレオパワーアンプ「XA30.5」に、シンプルに入力セレクターとボリュームを付加した1段増幅の構成でしたが、「INT-60」はプリアンプのゲインとパワーアンプ出力段との 2 段増幅の構成を取っています。INT-60に搭載されるプリアンプ回路設計は、スレッショルド時代から製品開発を行い、パス・ラボ立ち上げメンバーでもある、プリアンプ・デザイナーのウェイン・コルバーン氏(WayneColburn)が担当し、入力段とドライバー段はプリアンプ『XP-10』をベースしたバージョンと言えます。 測定値の良いアンプを作成することは可能です。しかし、耳に優しいアンプは簡単ではありません、そのため、パスラボ製品の最終テストは我々の耳で行われ、音決めは音楽性の再生に重きをおいています。この価値基準はパス・ラボの長年にわたる成功の基礎となっています。音楽ソースから素晴らしい喜びを最大に引き出す可能性を我々はいつも提供していきたいと願っています。 INT-60は付属のリモコンで、全ての操作が可能です。 試聴環境 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す) AIRBOW SA11S3 Ultimate (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す) 試聴は、スピーカーにVienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)、プレーヤーにAIRBOW SA11S3 Ultimateを組み合わせ、INT-60を2時間ウォーミングアップした後に行いました。 試聴したソフトは、HEGEL H360の試聴に使ったいつもの5曲です。CDを聞きました。 PASS INT-60音質評価 せせらぎ セレナード モナリザ 500Miles 新世界 試聴後感想 Mcintoshのプリアンプ V47、C52、C1100を聞き比べ、HEGELのプリメインアンプH360を試聴した後に、PASS INT-60を聞きました。McintoshやHEGELは期待通り、期待以上の音を聞かせてくれただけに、INT-60への期待も膨らんでいました。 しかし、一音が出た瞬間に、期待は不安に変わります。 INT-60の音はその外観や重量に相応しく、パワー感があり、低域の駆動力も備わっています。しかし、音の分離がやや悪く、弦楽器の音色の表現も単調です。INT-60の音は物理的には良いのでしょうが、音楽を魅力的に再現しません。彼らがカタログのうたい文句にしている「PASSの音は、物理特性ではなく、耳で決めているから魅力的だ」という主張とは、まったく正反対です。 半分くらいの価格で音楽を最も力的に鳴らしてくれるプリメインアンプ(例えばHEGEL H360)を知っている私は、このアンプに130万円は出したくないと感じました。 それが率直な感想ですが、今回はウォーミングアップが2時間と短かったこと、また組み合わせたVienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)とFocal 1028BEとの相性が悪かったのかも知れません。 2016年5月 逸品館代表 清原裕介 |
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