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DENON AVR-X4000 音質 評価 試聴 レビュー

 光ディスクプレーヤーからPC・ネットワークオーディオへ

1.情報記録密度・ネットワーク通信速度の向上と共に、光ディスクはやがてなくなる

最近、PC/ネットワークプレーヤーの情報が多くなりました。これらの新製品は、従来CD/SACDプレーヤーに置き変わってゆくのでしょうか?

答えは、「Yes」です。

CDがレコードを淘汰したのは「流通コストがより安い」からです。同じようにデジタル音源ファイルは、CD/SACD/DVD/BDなどの光ディスクメディアよりも流通コストの安い、「ダウンロード方式」や「ストリーミング方式(YouTubeや定額音楽聞き放題サービスなど)に変わって行きます。また記録媒体もそれに合わせて、ディスクよりも記録密度の高い(低コストで小型化可能な)HDDやメモリーに変わって行くでしょう。

情報の記録密度は時代と共に向上し、音楽を記録するメディアは光ディスクではなくなります。

近未来、確実にやってくる「ディスクレス」の時代に向けて今必要なのは、PC・ネットワークプレーヤーの優位性や特徴に関する情報ではなく、「CD/SACDプレーヤーからどのようにPC/ネットワークプレーヤーに移行すればよいのか?」、あるいは「私達はこれからどのようにして音楽を楽しめばよいのか?」という具体的な内容だと思います。

そこで逸品館は、これまでに培ったオーディオのノウハウと、最新のPC/ネットワークプレーヤー情報から「より現実的なPC/ネットワークプレーヤーの移行やCD/SACDとの共存のための情報」をまとめることにしました。

ただし、この分野の情報は変遷が早く、また私の知識も曖昧な部分があります。もし、間違いなどございましたらご連絡下されば、訂正させていただきます。

2.CD/SACDプレーヤーとPC/ネットワークプレーヤーの違い

・デジタル音声記録方式は変わる

現在、私達が「ディスクメディア」で聞いているデジタル音声は、PCM(Pulse Chord Modulation)もしくはDSD(Direct Stream Digital)のどちらかの方式で録音されています。CDやDVD/BDには、音声はPCMで記録され、SACDにはDSDで記録されています。これに対し、HDDやメモリーに音声が記録される場合、PCM音声データは「WAV/Flac/MP3/Aiff」などの形式で、DSD音声データは「DSS/DFF」などの形式に置き換えられて記録されます。記録に必要なデータ量は、「音声品質」に比例します。

ディスク(CD)に記録された「PCM」データーをHDDへ取り込む(リッピング)する場合には、データが損なわれない「非圧縮」という方法が使われますが、携帯オーディオ機器などに多くの音楽を記録する場合などには、データを小さくするために、「データ圧縮」が行われることがあります。

「非圧縮」とは文字通り、データを元のまま記録し再現する方法ですが、同じ「非圧縮」でもWindowsの場合「WAV(WAVE)」、Macの場合「aiff」という異なる形式が使われます。お客様からの質問で多いのは、「CDをリッピングする場合どのような形式に変換すればよいか」という内容です。私は「WAV」を使いますが、CDのジャケット画像や演奏者やアルバムなど「曲名以外の情報」を記録することが出来ません(記録できる場合は、拡張されています)。これに対し、「Flac」では、ジャケット画像や曲名以外の情報が曲名と一緒に記録できるので便利です。音質は、データのデコーディングがよりシンプルな「WAV」が有利だと感じていますが、絶対ではありません。

これに対し「圧縮」されて記録される音声は、代表的なもので「MP3/AAC/FLAC/WMA」などの様々な方式があります。ジャケット画像や曲名以外も記録できるので便利ですが、音質は「非圧縮」よりも劣ります。これは、「大きい音に隠れた小さい音を人間は聞き取れない」という論理に基づき、入力される波形を周波数別に分割してそれぞれの音量を比較、人間に聞き取れない「大きな音に隠れた小さな音を切り捨てる」ことで情報を間引き、音楽ファイルのサイズを小さくしているからです。

ファイルの圧縮記録と再生には、「圧縮プログラム」と「復元プログラム」が必要ですが、現在のPCなら、高度なプログラムによる「音質劣化の少ない情報の切り捨てと復元」が可能です。どれくらい「音が悪くなる(劣化する)」のか問題ですが、「圧縮/展開されるデータ」の品質は、エンコード/デコードに使われるプログラムによって左右されます。初期のMP3は、かなり劣悪な音質でしたが、CPUやメモリーの進歩(高性能・低価格化)によって、複雑な信号処理が可能となった最新の携帯プレーヤーでは、MP3/320bpsの品質なら、非圧縮と区別できないほどの高音質が実現しつつあります。少なくとも、カセットテープを使っていた時代の携帯プレーヤー高音質になっています。

また、SACDに記録される「DSD音声形式」は、PC/ネットワーク・プレーヤーでも同様に「DSD」として扱われてますが、DSDの音質を決める記録密度が、SACDの2.6MHzに対しPC/ネットワーク・プレーヤーではそれよりも高品質の5.8MHzまで対応します。最近では、11.6MHzの配信も始まったようです。

・フォーマットによる音の違い
音声フォーマットの上限は、CD/SACD/BDでは「PCM:192kHz/24bit、DSD:2.8MHz」ですが、PC/ネットワークプレーヤーは「PCM:384kHz/32bit、DSD:5.6MHz」とさらに上位のフォーマットまでサポートしています。PC/ネットワークプレーヤーの世界では、CDのPCM:44.1kHz/16bitを超えるフォーマットを「ハイレゾ」、SACDの記録方式である「DSD(Direct Stream Digital)」を「DSD」と読んで、CDよりも高音質であると説明されています。

比較の方法にもよりますが、デジタルよりもアナログの方が音を細かく記録できます。

読み取り方式による「エラー」の違い
CD/SACDプレーヤーは、ディスクに刻まれたピットをレーザー光線で読み取ることで「デジタル音声データ」を読み出します。実際に再生される音質(プレーヤーから出てくる音)は、ディスクの材質、表面の汚れ、メカニズムなどの影響を大きく受けることが知られています。これに対しCDよりも遙かに回転速度(データ転送速度)の速いHDDやメモリーからデジタルデータを読み出すPC/ネットワークプレーヤーではCD/SACDプレーヤーに比べ、データ伝送速度が比べものにならないほど早く、またPCは基本的にデータエラーを起こさないため、「PC/ネットワーク・プレーヤーはエラーを起こさないから音が良い」と考えられることがあります。しかし、これは間違っています。

まずよく知られていないのが、CD/SACDの読み取り方式です。特にCDは規格が古くリアルタイムで音が出てくるように「見えている」ためか、ディスクに記録されたデジタルデータをそのまま再生していると勘違いされることが多いようです。しかし、これは大きな間違いです。CDはある程度のブロックにデジタルデータ(PCMデータ)が分割されて記録されています。これは、万が一一部のビットが読み取れなくても、「元のデータ(オリジナルデータ)」を完全に復元するためです。

これを可能とし、ディスクの汚れや傷などによりビットが読み取れなくてもオリジナルデータが完全に復元できるようCDメカニズムには「最小限のメモリー」と「CPU」が搭載されています。CDが発売された当時「メモリー」や「CPU」は今と比べて圧倒的に高価でした。その当時の技術でもほぼ完全にオリジナルデータが読み取れる方式が、さらに技術が進歩した今オリジナルデータを復元できないという程致命的な「読み取りミス」を起こすことはありません。また、CDプレーヤーからリアルタイムで音が出てくるように見える(そう作っている)からといって、内部で何も補正や補間を行っていないのではありません。CDメカニズムは最小限のメモリーとCPUで欠落したビットから、完全なオリジナルデータをPCと同じように復元しているのです。

 CDはよほどのことがなければ読み取りエラーを起こさず、読み取り精度はPCと変わりません。

読み取りメカニズムやディスクの素材による音の違い

CDプレーヤーが登場した頃に「CDはデジタル記録だからアナログのように価格で音は変わらない」と言われました。現在は、CD/SACDプレーヤーの音質が「価格で変わらない」と考えるオーディオマニアは一人もいらっしゃらないはずです。また、ガラスCDやBlu-spec、SHM-CD、HQCDのように従来のCDよりも高品質な記録媒体(ディスク)を使うことで音質の改善を謳うCDソフトが発売されたように、ディスクの材質も再生音に大きな影響を与えます。しかし、これは決して「エラーがなくなったから音が良くなった」のではありません。

PC/ネットワークプレーヤーは「読み取りエラーを起こさないからCDプレーヤーよりも音が良い」、「読み出せるデータが変わらないなら音も変わらない」、「データの精度が高ければ音が良い」という考えはオーディオ機器には当てはまりません。その理由は今も完全に解き明かされていませんが、AIRBOWが開発したディスクスタビライザー 「STB-1」で付属のゴムリングを使いCDディスクの振動」を変えれば高音の量と響きの多さが著しく変化することから「デジタルデータではない何かの要因」がCDプレーヤーの音質を左右していることが分かります。

しかし、PC/ネットワーク・プレーヤーで記憶媒体に使われるメモリーやHDDはCD/SACDディスクに比べると振動の影響を受けにくく、媒体の違いによる音質変化はCD/SACDプレーヤーよりも小さいように思います。しかし、最高音質を追求するような場合には、メモリーやHDDによる音質の違いも無視できなくなります。

・DAコンバータ以後は変わらない

オーディオファンに馴染みの深いCD/SACDプレーヤーは、「光ディスク読み取りメカニズム:デジタル音声データ記録装置」と「デジタル音声アナログ復調回路(DAコンバーター)」が一つのボディーに納められています。高級機ではこれらが分割し「トランスポーター(光ディスク読み取り装置)」と「DAコンバーター」に分かれています。

PCで音楽を聞く場合には、HDDやネットワークを通じて得られたデジタル音声データーを「PC」が復調し、「DAコンバータ」に送り込みます。PCに内蔵すDAコンバータを使う場合は、PCからアナログ信号が出力されますが、さらなる高音質を求める場合、DAコンバータは、USB接続できる「USB・DAC」など外部(PCに接続する)に置くことが求められます。あるいは、PCに変わるデジタル復調回路を搭載する、DAコンバータ(ネットワーク・プレーヤーなど)が使われます。

光ディスクがなくなっても、DAコンバーター以降の装置は変わりません。

・CD/SACDプレーヤーは一体型が有利で、PC/ネットワーク・プレーヤーはセパレート型が有利

ハイエンドオーディオの世界では、セパレートアンプの様に「機能ごとに筐体を分割するシステム」が、一体型よりも高級で高音質とされています。しかしCD/SACDプレーヤーは、少し勝手が違います。

CD/SACDプレーヤーを外部でDACと接続する場合には、S/PDIFもしくはAES/EBUという接続規格を用います。私達が良く目にする同軸ケーブルや光デジタルケーブルによるデジタル接続が「S/PDIF」ですが、「一本の信号線でデジタル信号を伝達する」方式となっています。これに対し、CD/SACDプレーヤー内部でトランスポーター(メカニズム部)とDACを接続する場合には、I2Sという基本的に3本(もしくは4本)の信号線を使って接続する規格を用います。内部接続の場合、接続に使う線が多いからという理由だけではなく、同じクロックを使える(トランスポーターとDACを同期できる)のも音質的に有利に働きます。また、伝送距離が非常に近いのもジッターなどの点で有利です。TADブランドから発売される最高級CD/SACDプレーヤー「D600」は、電源のみ別置きのセパレート型になっていますが、音質を考えれば優れたパッケージングだと思います。

これに対し、PCではセパレート型が音質的に有利です。これは、PC内部でDACを接続する場合と、外部でDACを接続する場合の規格が同一であることに加え、接続を外部で行う場合にはアースラインから伝達されるデジタルノイズ、特にPCが搭載する「非オーディオ的なクロック(ジッターが非常に多い)などのノイズ」の悪影響を低減できるからです。また、DAC側でクロックを入れ替えてジッターを改善できるもの大きなメリットです。さらにアナログ回路に比べ進歩の早いデジタル回路(PC)を別置きにすることで、デジタル領域のみを素早くアップグレードすることが出来るので、パッケージングとしても、より合理的です。

・ネットワークオーディオでは、プレイリストなどディスクプレーヤーにはない、便利な機能が満載
CD/SACDの再生機能しか持たない「CD/SACDプレーヤー」では、1枚のディスクの再生した出来ません。しかし、HDDやメモリーに複数のアルバムが記録され、自由にアクセスできるPC/ネットワーク・プレーヤーでは、記憶された音楽ファイルの自由自在な再生(シャッフルやプレイリストなど)など従来のCD/SACDプレーヤーを超える多機能が実現します。さらにプレーヤーソフトによる音質の違い、ファイル形式変換による音質の違い、アップサンプリングなど、自在に再生音質を変えられるのも新たな楽しみです。

3.アナログとデジタルは、どちらが高音質か?

・アナログ信号を圧縮して作られるデジタル信号

レコードプレーヤーとCD/SACDプレーヤー、そしてPC/ネットワークプレーヤーの違いを知るために最も重要なポイントが「アナログ記録」と「デジタル記録」の違いです。テープやレコードに物理的な方式で音声を記録するアナログは、「論理(測定)スペック」でデジタルを大幅に下回ります。例えば、オーディオ機器の音質指標として重要視される「どれくらい低い音から高い音まで記録できるか?=周波数特性」と「どれくらい小さい音とどれくらい大きな音まで記録できるか=ダイナミックレンジ」などでは、デジタルがアナログを大幅に上回ります。

スペック(測定データ−)が優れているからデジタルはアナログよりも音が良い。それが、デジタルがアナログよりも音が良いとされる論拠です。より微細なデジタルデータをコンパクトに記録できるデジタルはアナログよりも進歩した優秀なフォーマットのように感じますが、デジタル信号はアナログ信号を間引いて作られている(サンプリングされて)いることを忘れてはいけません。

デジタル信号はアナログ信号を「圧縮(間引き)」して作られます。

・アナログとデジタルの音質はどのように違っているのか?

数値上はアナログを大きく上回るデジタルは、アナログよりも本当に音が良いのでしょうか?

それは「No」でもあり「Yes」でもあります。私の経験では、「論理上のスペックや測定データと聴感上の高音質」は必ずしも一致しない」というのが正解です。また、「アンプやスピーカー、リスニングルームの音質の影響」は、それよりも音質に大きく影響するのは周知ですが、ここであまり話を広げるとこのコラムの論点がぼやけてしまうので、今回は「プレーヤーの再生音」に限定して音質差が生じる理由を考えることにしましょう。また、これから考えることはアナログとデジタルの「音質勝負」の決着を付けるのが目的ではありません。機器そのもの音質は部屋やスピーカーを含めたシステムのすべてが影響します。オーディセットの総合的な音質は、デジタルかアナログかという入り口の違いだけで優劣が決まるほど簡単ではありません。より大切なのは、それぞれの違いを「自分自身の音作り」に反映することです。

アナログとデジタルの違いについて復習します。アナログ波は「連続曲線」で、デジタルはその連続曲線を間引いた「点」です。アナログの録音再生では「波形そのものを様々な物理形式に置き換えて」います。デジタルの場合は、まず音声を「データ」に置き換え、ふたたびその「データ」を連続曲線(アナログ波形)に戻します。アナログ波形のデータ化を「サンプリング」と呼びます。デジタルはアナログ信号を「サンプリング」する段階で「何らかの切り捨て」を行います。アナログ信号も伝送距離やコピーの回数に比例して劣化します。この「データ劣化の違い」がアナログに劣るのです。確かに「スペック」でデジタルオーディオは「アナログ」より優れています。しかし、それはあくまでも「測定データ」の話であって、実際に録音し再現される音とは比例関係にありません。デジタルには「MP3やAAC」という圧縮音声記録方式が存在します。デジタルの中で最も音が良いとされるWAVEデータは非圧縮だから圧縮データよりも音が良いと言われます。かなりのレートで圧縮されたMP3やAACのスペックがWAVEよりも優れていれば、MP3やAACはWAVEよりも音が良いとお考えになるでしょうか?ここにデジタルスペック信仰の落とし穴が隠されています。デジタルとは、アナログを圧縮した信号なのです。まず、それを忘れてはいけません。

次に「アナログ」と「デジタル」の性質の違いを説明します。レコードはテープにコピーして、コピーしたテープをさらにコピーを重ねると「確実に情報が劣化して音が悪く」なります。しかし、デジタル情報はコピーをいくら重ねても劣化することがありません。もう少し現実的に考えましょう。「伝達で劣化するアナログ信号」は、パーツなどアナログ回路を通過すると劣化します。しかし、「伝達で劣化しないデジタル信号」は、パーツや回路の質で劣化しません。つまり、アナログ機器はパーツ品質や回路で音質が大きく左右され、デジタル機器はそれらによって音質が左右されないと考えられます。これを読んで「あれ?」と感じた人は素晴らしい記憶力の持ち主です。なぜなら最初にデジタル機器は「価格で音質が左右されないと言うのは間違い」と書いたからです。

ではなぜパーツの質や回路によって音質が劣化しないはずのデジタル機器が、価格出音が変わるのでしょう。その理由を説明します。デジタルはアナログを「間引いて」作られた信号だと説明しました。つまりデジタルをアナログに戻すためには「間引いた分を元に戻す」作業が必要になります。技術的には間引くことを「サンプリング化/AD変換」と呼び、その逆を「復調/DA変換」と呼びます。回路の品質の影響を受けないと書いたデジタル信号ですが、AD変換とDA変換の精度はサンプリングされ、再び復調される「オリジナル(アナログ)信号」の再現性に非常にシビアに影響します。

ではAD/DA変換回路は、どのように作られているのでしょう?それらは100%アナログ回路で構成されています。デジタルのスペックがどれほど「論理的・測定的」に優れていても、それを実現するためには「高度(高価)なアナログ回路」が欠かせません。アナログ回路の品質は、コストで左右されます。結果としてデジタル機器の音質もコストで左右されることになります。これが、デジタル機器も価格で音が変わる根拠です。

量産され高性能・低価格がどんどん実現するデジタル回路(IC・LSI)に比べ、高精度なアナログ回路は未だに驚くほど高価です。逆に機器のデジタル・低価格化が進んだことで、高精度なアナログ回路は昔よりも生産が難しく高価になりました。今も昔もオーディオ機器の音質は「アナログ回路」が決め手となっています。高音質の実現に高度なアナログ回路を必要とするデジタルオーディオ機器は、搭載するアナログ回路(デジタル回路の電源回路などもアナログ回路です)が高価なため高額になるのです。アナログ回路の品質が音質を大きく左右する事を知れば、「過剰なデジタルスペック神話」の呪縛は解けると思います。

では次に「デジタルの優位性」について説明します。デジタルがアナログよりも優位な点は二つあります。一つは先に述べた「伝達時に情報が劣化しない」こと、もう一つは「劣化した信号を復元できる」ことです。高度に発達したPCは論理プログラムを使うことで「残された情報から失われた情報を復元する」事を可能としました。TVドラマなどで「ぼやけた映像をデジタル処理すると見えなかった画像が浮かび上がってくる場面」を見ることがあります。残された映像信号の時系列の動きを分析し、失われた信号をデジタル的に復元することで「失われた画像」を再現する技術です。この技術は音声の復調にも使われています。

私達に最も近いデジタル音声「CD」の再生時に「オーバーサンプリング(デジタルフィルタ−)」あるいは「ビット伸長」と言う言葉を聞くことがあります。前者は、周波数の上限が20kHzしか記録できないCDのデジタル信号からさらに高い周波数の信号を生み出す技術です。後者は、16bitしか持たないCDのデジタル信号を24bitの細かさに細分化する技術です。CDプレーヤーのスペックに「出力信号は192kHz/24bitにアップサンプリングされて・・・」と書かれていれば、そのCDプレーヤーにはこのような「失われた波形をデジタル的に復元する技術」が搭載されています。

この技術をもう少し詳しく解説します。現在ほとんどの携帯プレーヤーでは音楽ファイルのサイズを小さくするために「音声圧縮(MP3/AACなど)」という技術が用いられています。この技術は「大きい音に隠れた小さい音を人間は聞き取れない」という論理に基づき、入力される波形を周波数別に分割してそれぞれの音量を比較、人間に聞き取れない「大きな音に隠れた小さな音を切り捨てる」ことで情報を間引き、音楽ファイルのサイズを小さくします。圧縮に必要なのが「圧縮プログラム」と「高速演算が可能なデジタル回路」です。PCの進歩は、それまで不可能であった複雑な信号処理を可能としました。現在のPCなら、相当高度なプログラムによって「情報の切り捨てと復元」が可能です。「非圧縮」のデータは、プログラムによりデータは変化しませんが、「圧縮されたデータ」の品質は、エンコード/デコードに使われるプログラムの進歩によって改善します。

最新の携帯プレーヤーは、昔のカセットテープを使っていた時代の携帯プレーヤーとは比べものにならない低価格で、そられよりも確実な高音質を実現しています。これがデジタル技術の最高の成果です。基本的に「圧縮信号」であるデジタルは、価格が安い機器でこそその成果が最大に生かされる「音が悪くなりにくい技術」なのです。

ここでPCが搭載する「プログラム(OS)」に注目して高音質を実現した、AIRBOW製品を再びご紹介します。

AIRBOWから発売する MSS/MSP」と名付けた高音質PCは、「オーディオ専用OS」を搭載した初めてのミュージックコンピューターです。MSHDと名付けられたこの「オーディオ専用高音質OS(iCAT Ink.開発)」は、64bit Real Time Linuxをオーディオ用途にチューンナップしたOSですが、今までになかった高音質を実現します。(最新モデルの情報はこちら

PCが搭載するOSで音が変わる?それは使用するPCで表計算の演算結果が変わると言われているようで、俄には信じられないかも知れません。確かにデジタルデータ領域だけを見れば、OSのチューンナップで音質が変わることは説明することはできません。なぜならデジタルデータは、PCの回路やソフトウェアーの品質によって内容が変わらないからです。

ここで再び登場するのが、アナログ回路です。PCからDACに出力される「デジタル信号」は「アナログ波形(矩形波)」で出力されます。DACは受け取った「矩形波の角」でデジタルデータを判別します。この角が「立っている(正確に立ち上がっている)」か「丸まっている(立ち上がりが鈍っている)」かは、デジタル信号を復調する場合の品質に大きく影響します。アシンクロナス回路を搭載するUSB接続や本来タイミング情報を持たないプロトコル接続のLANでさえ、到達する波形の影響を受けるようです。なぜ、PCから出力されるデジタル信号が中継器(HUBなど)を経由しても、DACから再生される音質に影響を与えるのか疑問に感じられると思います。これには「CPUの動作」が関係しています。乱れた信号が入力されると、CPUの動きが乱れ、出力される波形も乱れます。USB/LANケーブルの品質がDACの音質を左右するのも同じように、伝送時の波形の乱れが、「出力信号波形」に影響しているのだと思われます。

PCから出力されるデータ信号の波形が音質に影響するのであれば、ソフトウェアーやプラットフォーム(PCの土台となる基盤)の改良により改善した「データ信号波形品質の向上により、「再現される音質の向上」が実現することは、十分考えられます。またソフトウェアーのチューンナップやプラットフォームの高級化によってもたらされた「アナログ波形品質の向上」により高音質が実現すると考えることで、PC/ネットワークプレーヤーも従来のオーディオ機器と同じように接続ケーブルや電源、あるいはインシュレーターの影響を受ける事実を受け入れられると思います。

コンピューターとは論理プログラムを搭載したアナログ機器です。DAコンバーターに出力されるデータが「アナログ波形」という形を取る限り、プログラム本体(OSやプレーヤーソフト)の制御方式の違いや、アナログ波形を生成するハードウェアが音質に影響するのは当然です。PC/ネットワークプレーヤーがCD/SACDと違っているのは、同じデジタル機器でもPC/ネットワークプレーヤーは「メカニズム」と同等に「ソフトウェアー」の影響も受けることです。CD/SACDがメカニズムで音が変わったように、iCAT Ink.が開発したMSHDはPCの制御をオーディオに特化させることで高音質を実現した、従来のCD/SACDメカニズムにも匹敵する「新しい時代のオーディオ用OS」だと考えられます。

4.デジタル出力方式と音質・機能の違い
これでPC/ネットワークプレーヤーは、新しいデジタルトランスポーターと位置付ければよいと分かりました。PCをトランスポーターとしてDACと接続するには、従来と同じS/PDIFに加えてUSB/HDMI/Fire-Wire/Thunderbolt/LANのなど様々な規格が存在します。ここでは、一般的なPC/ネットワークプレーヤーとオーディオの接続で使われる、S/PDIF/HDMI、USB、LANの4つの規格と音質や機能の違いについて説明しましょう

・S/PDIF、HDMI
S/PDIFとHDMIは規格が違いますが、伝送される音声データはS/PDIF形式で同じです。異なるのは、HDMIでは非圧縮のPCM:192kHz/24bit信号を最大8ch送れますが、従来のオーディオ機器が備える同軸/光接続では、ノーマルではPCM:96kHz/24bit 2chまでのサポートで倍速(Wスピード)でも、PCM:192kHz/24bit 2chまでしか伝送できないことです。また、この規格ではドルビーデジタルやDTS、あるいはDSDなどのストリーム信号も伝送できます。
接続は送り側と受け側の機器に対応する端子が付いていればそれで良く、特別なドライバーのインストールなどの作業は不要です。従来のオーディオ機器間のデジタル接続に最も近いのが、この二つの接続です。また、HDMIにはいくつかのバージョンがあり、現在も改良が続けられています。

・USB
HDMIと同じようにUSBにもいくつかのバージョンがあります。最新・最高速のバージョンは、USB3.0ですがオーディオ用にはUSB1.0と2.0が使われています。USBのバージョンにより対応する最大のオーディオ規格は変わりますが、PCM:384kHz/32bit、DSD:5.6MHzと光ディスクに記録できる最高のフォーマットを上回ります。また、ソフト側(ドライバー/ソフトウェア側)が対応していれば、ドルビーデジタルやDTSなどのサラウンド信号も送ることができますが、基本的には2ch(ステレオ)での高音質再生が目的です。
特別なソフトウェアーのインストールが不要なHDMIと違い、USBで機器を接続するには送り側の機器(PC)に受け側の機器(インターフェイス)に対応するドライバーのインストールと音声出力の設定が必要になります。PCがWindowsを搭載する場合や、Mac PCをお使いの場合には専用のドライバーのインストールが不要になることもありますが、基本的にはドライバーのインストールや音声出力切り替えなどの最低限のPS操作の知識は必要です。

・S/PDIF、HDMI、USBの共通点
これらのデジタル接続は、PCとDACを一対一もしくは一対多で接続するために使いますが、一対多で使った場合「すべての機器に同じ信号が出力」されます。接続のイメージは、CDトランスポーターとDACの接続とほとんど同じです。
これらの方式を使ってPCとDACを接続した場合、記憶装置に収録された音楽ファイルをオーディオ機器に対応する「デジタルデータ形式」に変換して出力するための「プレーヤーソフト(Windows Media Playerやi-Tunesのような)」が必要になります。出力可能な音楽ファイル形式はプレーヤーソフトに依存しますが、WAVEやDSDだけではなく、Flac/MP3/AACなど様々な形式で記録された音楽ファイルを再生できます。
また、プレーヤーソフトはシャッフルやリピート、プレイリストの作成や、ジャケット画像の表示など、CD/SACDプレーヤーにはない使える機能を持っています。従来のCD/SACDプレーヤーと同じ感覚で音楽を聞きたいとお考えならPCとDACの接続は、・S/PDIF、HDMI、USBがお薦めです。
・LAN(ネットワーク)接続
LAN(Ethernet)を使えば、一台のPC(NAS)を同時に複数の再生機(クライアント)に接続すれば、収録した音楽データを共有し、それぞれの機器で個別の音楽ファイルの再生が可能になります。

LANが優れているのは、USB/HDMIのように「DAC個別のデバイスドライバー」をPCにインストールする必要がないことです。また、接続規格やOSのバージョンが変わるとデバイスドライバーを入れ替えなければならないUSB/HDMIに対し、LANを使えば特別なデバイスドライバーのインストールや、デバイス毎にドライバーソフトを切り替える必要が不要になります。固定IPアドレスなどを使っている場合以外は、接続も聞きとPCを繋ぐだけで完了するので、大変便利です。

USB/HDMI接続で音楽を聞くためには、PCへの「プレーヤーソフト」のインストールが求められました。LAN接続も同様に、音楽の再生や音楽データ配信(ストリーミング)の受信が行えるソフトのインストールが必要です。Windows Media Playerやi-Tunesなどにはこの機能が備わっていますが、最近では、J-Reverがよく使われているようです。

5.接続によるデジタル伝送の違い

・S/PDIF、HDMI、USB接続

S/PDIF、USB、HDMI接続では、音声データは必要な形式に変換されて送信されます。しかし、音声データは通常のデータとは異なる「一方通行」の方式で送信され、伝達経路でデジタルデータが損なわれたばあい、伝送される信号に含まれる「エラー訂正データ」を利用して受け側機がデータの修復を行いますが、「データの再送信」は行われません。そのためケーブルやインターフェイスの品質が相当お粗末な場合音楽データが損なわれる可能性はありますが、よほどのことがない限り通常データが損なわれる恐れはありません。

・LAN接続
LAN接続がUSBと異なるのは、S/PDIF、HDMI、USB接続のようにデジタルデータを「一方通行」で送信するのではなく、「双方向通信」で行われることです。データは単純な「データを含む矩形波」に置き換えられて通信されるのではなく、プロトコルという「言語規格」に置き換えられて送信されます。通信は「双方向」でデータ欠落が生じた場合は、「再送信」が行われケーブルや中継機器の品質でデータが損なわれることがありません。けれども送受信でデータが損なわれないLAN接続でも、LANケーブルの品質で音質が左右されます。
.まとめ
CDプレーヤー(デジタル・オーディオ)の登場時、またそれを超える高音質ディスクSACDやDVD/Audioの登場時もそうでしたが、新しいオーディオ技術が登場する度に「メディア」と「評論家」は、高音質や新しい時代の幕開けを超えたかだかに告げようとします。しかし、それはあくまでも高音質を餌にした「利益誘導のためのコマーシャル」に過ぎません。すべてが間違っているとは言いませんが、明らかに現実に出てくる音とは違うお話です。もし、彼らの主張が事実ならば、CDよりも圧倒的に音が良いSACDやDVD/Audioが衰退した理由を説明できません。そういう事実があるにもかかわらず、PC/ネットワークオーディオでまたしても「高音質への誘導」が繰り返されています。一体何が正しくて何が間違っているのか消費者にはまったく判断できないと思います。そういう「悪しき習慣」を断ち切るために、今回は特にハイレゾやDSDがCDより高音質という理由がないことをお伝えしようと思いました。

PC/ネットワークオーディオがCD/SACDよりも高音質あるという論拠はアナログ回路まで含めて考えると、従来から繰り返されてきた「高音質の主張」と同じくまったく正しい主張であるとは考えられません。「PC/ネットワークプレーヤーはデータエラーをしないからCDプレーヤーよりも高音質」という主張に至っては、理解に苦しみます。

確かにパズルを解くように難しい情報を展開し、悦にいるのもオーディオの楽しみの一つだと思います。このページの解説も専門用語が多く、難解に過ぎたかも知れません。また、私もすべての技術を完璧に把握してこのページを書いているわけではありませんから間違いがあるかも知れません。「正しい」・「正しくない」を抜きにして、また「妄想」に過ぎないとしても音質改善を模索する想像は楽しいことです。

時々オーディオの世界には、自分の理論や知識を過信するあまり、まるで自身を「神様」や「神様の僕」と勘違するような言動をなさる方がいらっしゃいます。過去、私もそうであったかも知れません。しかし、skの知識や見識が以下に優れたものであるとしても、技術や機械に「神」が宿ることは決してありません。神がかりと思えるほどの素晴らしい音楽的感動を引き出せたことを「神様」に例えるとしても、神様が宿られるのは「出てくる音(音楽)」であるはずです。

どれほど知識を深めても、「やってみなければわからない」、「聞いてみなければ分からない」のがオーディオの奥深さであり楽しさです。オーディオを知れば知るほど、その謎は深まるばかりです。オーディオ機器から音楽家の魂が宿るような「熱い音」を出すために必要なのは最新の技術や知識でもなければ、高価なオーディオ機器でもありません。それは、「よりよい音で音楽を聞きたいというあなたの情熱」です。たゆまぬ情熱が音を少しずつ熱くし、やがて音の向こう側に「音楽家の魂」を感じるようになれ、いずれは音そのものに「音楽家の魂」が宿る瞬間がやってきます。その大いなる喜びをすべての音楽ファンと一緒に味わうこと。それが逸品館の目指している夢です。

2013年7月(2016年1月加筆修正) 逸品館代表 清原 裕介

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