ESOTERIC
K-03 I-03 ・ Tannoy DC-10T
AIRBOW PM11S2/Ultimate ・ PMC PB1i/Signature
2011年7月23日(土曜日)にEsotericから講師を招き、逸品館3号館にてEsoteric製品とTannoyスピーカの試聴会を開催いたしました。
試聴会のアンケート結果
まず、スピーカーにTannoy
DC-10T、アンプにEsoteric I-03を使い、Esoteric
K03とK01の音質比較とAIRBOWから発売予定のGPS
10MHzクロックジェネレーターの音質を試聴しました。
K-03/K-01音質比較アンケート結果
アンケート結果から、K-03、I-03、Tannoy
DC-10Tの組み合わせでもほぼ満足頂ける音質が出せることが分かります。CDプレーヤーをK-01に変えると、不満を持つお客様がゼロになり1/4のお客様が大変満足されることが分かります。
AIRBOW
GPS 10MHzクロックジェネレーター音質試聴アンケート結果
K-01/K-03どちらの聞きに使った場合にも100%の効果が発揮されたことが分かります。また、上級モデルのK-01でより効果が大きいことが分かります。
お客様からのコメント
・ ベールが取れる感じ。
・ 音数が増した。音色の深みと厚みが増した。明らかに立体感が増す。
・ 解像度が上がり、音が近くなった。
・ 音場が広くなった。
・ 立体感が増す。奥行きが良くなった。定位が良くなった。K-01ではナチュラルになった。
・ K-03の荒さが補われた。K-01では定位が良くなった。
・ K-03の音はあまり好きではないが、GPSクロックジェネレータを使うと聞ける音になった。
・ K-03では音の繋がりが良くなってニュアンスが出てきた。S/Nも改善。K-01ではさらに細かいニュアンスが出るようになった。
・ 音の滲みが減り、生音に近くなった。
次にプレーヤーをK-03+AIRBOW
GPS 10MHzクロックジェネレーター、スピーカーをTannoy
DC-10Tに固定してEsoteric I-03とAIRBOW
PM11S2/Ultimateの音質比較を行いました。今回試聴に使ったソフトはEsotericの担当者が持参したものです。
クラシック/SACD |
POPS/SACD |
JAZZ/CD |
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シューベルト交響曲8番
ルドルフ・ケンペ
ESSS-90054 |
カーペンターズ
シングルズ
B0002996-36 |
ハープアルバート
&
ラニーホール
エンシングゴーズ |
ESOTERIC I-03音質アンケート結果
前回簡単な試聴を行ったときの反省を踏まえ、今回I-03はエイジングが終了した個体を使い、試聴前に100時間を超える十分なウォーミングアップを行いました。
I-03は従来のEsotericアンプとは別物のように音に癖が少なく、またデジタルらしくない滑らかでしっとりした音を出します。しかし、音場がやや前に出過ぎるためか、クラシックでは少し不満が出たようです。逆に前に音が出て低音がしっかり鳴る傾向が、JAZZにはよく合っていました。今までのメーカー品を使った逸品館の試聴アンケートではI-03が最高の成績を収めたのではないでしょうか?耳の肥えた逸品館お客様の半数以上の方が満足されるのはなかなかすごいことです。
また、「大変満足」とお答えになったお客様がPM11S2/Ultimateよりも多いことから、I-03は「好き嫌いがハッキリ分かれる音」の製品だと言えるでしょう。
I-03とAIRBOW PM11S2/Ultimateのアンケート結果を比べると「大変満足」の項目ではあまりさがありませんが、不満を覚えられた方が非常に少ないことが分かります。ソフトやスピーカーがEsotericの指定したものを使う「アウェイ(やや不利)」な試聴会であったにも関わらず、アンケート結果でI-03を凌いだのはPM11S2/Ultimateが順調に仕上がった証明です。
また、「大変満足」を追いかけるのではなく、どんなプレーヤーやスピーカー、あるいは録音の悪いソフトと組み合わせても「不満が出ない」ことを優先して音を作った結果がアンケート結果の率直に反映されました。
お客様からのコメント
Esoteirc I-03 |
AIRBOW
PM11S2/Ultimate |
クラシック |
・ 解像度が高く、鮮度感がある。やや硬い。
・ 遠くから見ている感じ。
・ 明快でノイズなし。
・ 高音の伸びが少し足りない。
・ ニュアンスが不足する。
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・ 冒頭の立ち上がりが素晴らしい。柔らかい。
I-03よりも音が左右に広がる。
・ ステージいっぱいに広がるオーケストラ。中に入って
みている感じ。
・ ノイズを感じる。I-03より地味目な音。
・ 音が刺々しくない。
・ 弦がしなやか。 |
POPS |
・ 聴きやすい音。
・ 鮮度感があるがやや硬質。
・ 高音にざらつきがある。
・ LとRの発音の違いが不明瞭。
・ やや分析的だが悪くない。 |
・ タンバリンがよりリアル。音が全般的に軽やか。
・ I-03より音色が自然。バックのリチャードの声が
I-03よりもナチュラル。音より音楽に気が行く。
・ 低音が少し足りない。
・ 英語の生の発音に圧倒的に近い。
・ 温度感が心地よくトータルで楽しめる。 |
JAZZ |
・ 滑らかな感じ。
・ 鮮度が高く歪みが少ない。左右の広がりは小さめ。
・ 音に力があり、迫力があった。
・ 音がやや乾いた感じで楽器もボーカルもばらばらに
鳴っているように聞こえる。 |
・ エッジがシャープな感じ。
・ オーディオのことよりも各奏者の巧みさに耳が奪わ
れる。ボーカルの湿り気が心地よい。
・ 欠点が少ない。
・ 各楽器の存在感と繋がりが良くなった。
・ |
最後にプレーヤーをK-03+AIRBOW
GPS
10MHzクロックジェネレーター、アンプをEsoteric I-03に固定してTannoy
DC-10TとPMC PB1i/Signatureの音質比較を行いました。
Tannoy
DC-10T PMC PB1i/Signature音質比較アンケート結果
Tannoy DC-10T |
PMC PB1i/Signature |
・ 非常によいと思う。
・ 少しホーンの癖を感じる。
・ AIRBOW PM11S2/Ultimateが合う。
・ 少し高音に強調感がある。
・ DC-10Tの方が音がウェットに感じられた。
音の広がりも素晴らしい。こちらの方が好み。
・ 交響曲はPMCよりも迫力があった。スピーカーの
存在感があり主張が強い。予想より良い音が出た。
・ 悪い意味でデジタル的。粘りが不足。 |
・ POPSはPMCの勝ち。
・ I-03はPMCの方が合うと感じた。PMCだと硬さを
感じない。低音は重いがPMCの癖だろう。
・ I-03が合う。
・ 高音がスムースで中音の階調が出る。
・ DC-10T同様音の広がりは素晴らしいが、セッティ
ングが良いせいだろう。私には少し疲れる音。
・ 良くも悪くもPMCの音。音作りに安心できる。
PM11S2/UltimateはI-03よりも音が自然で安心で
きる。発音は圧倒的に正しい。
・ 奥行きやホール感などは良く出る。低音がもう少し
欲しい。
・ PB1i/Signature+PM11S2/Ultimateの音が良かっ
た。 |
2011年7月24日 逸品館代表 清原 裕介
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