先週導入した、クロックジェネレータAntelope
Audio OCXの効果でここ一週間は、本当に素晴らしい音質で音楽を楽しめています。
このAnterope Audio
OCXは、今まで試したクロックジェネレータで音が良くなったことのない、AIRBOWフラッグシップUX1SE/LTDで驚くべき音質向上効果を発揮しました。
市販されているクロックジェネレーター(市場に出回っているクロックジェネレーター)のほとんどのものは、音が変わるだけで良くなりませんが、この製品はまったく違います!UX1SE/LTDに組み合わせると、CDがマスターテープの音になります。マスターテープの音を聞いたことがない方には、分かりにくいかも知れませんが冷凍食品が採れたての旨さに戻る!くらい大きな改善が行われます。その音を一度知ると、絶対手放せなくなります。価格は?それがビックリするほど安く、たったの¥158,000(税込)です。
http://www.ippinkan.com/audio_sale/cd_25down.htm#OCX
その素晴らしい効果を知って頂きたくてHPを準備中なのですが、生憎手の放せない仕事が立て込んでしまい、今週は実現できそうにありせん。今回のメルマガでOCXの試聴評価を抜粋してお伝えしようと思います。
Antelope
Audio OCXの試聴は、ちょうど同時期に届いたMusical
Fidelity A5.5と聞き慣れているBEETHOVEN-CONCERT-GRAND(T3G)を選びました。このセットにまず「素」のUX1SE/LTDを繋いで音を出しました。
一聴して感じたのは、「音色の美しさ」です。さすがにMusical
Fidelityのアンプ、まるで生楽器を聞いているような鮮やかで美しい音色を出します。暖かいが緩くはなく、柔らかいがボケていない、その絶妙のチューニングはソフトの粗を消し、音楽だけをリスニングルームに浮かび上がらせます。ビンテッジという言葉が頭をよぎる、この上ない芳醇なサウンド。ずっと聴いていたくなるような、ずっと身を委ねていたくなるような、桃源郷のサウンド。なんて気持ちが良いのでしょう。A5.5とT3Gの相性は抜群です。
あまりの心地よさについ聞き惚れて、「OCX」の試聴を忘れてしまうほどです!
OCXの発信周波数「44.1kHz」でUX1SE/LTDにワードクロックを入力し、先ほど聞いていた音と比べてみました。試聴に使ったソフトは「峰純子/チャイルド・イズ・ボーン」です。
クロックが入力された瞬間、あり得ない変化が起きました。これ以上はないと自信を持っていたUX1SE/LTDの音質が一変し、CDとSACDの比較よりも音質が向上したのです。個々の音はハッキリしますが、輪郭は不要に硬くなりません。シンバルに芯が出て、それらしい音になります。トランペットのアタックは鮮明で、空気を切り裂きます。とにかく、楽器の変化はすさまじいものです。音量を変えていないにも関わらず、音圧感が2倍くらいに大きくなりました。
ドキドキする気持ちを落ち着けて、CDを1曲目に戻し聞き直します。
OCX(クロックジェネレーター)を使わないときには、聞き取れなかった「マスターテープ」
のヒスノイズが聞こえてきます。そればかりではなく、音が出る前から「音源を取り巻く空気感」が聞き取れるではありませんか!まるで目の前にレコーディングスタジオが出現したような、まるで目の前がステージになってしまったかのような、なんて言えばいいのでしょう?リアルという言葉を遥かに通り越し、「生演奏」と錯覚するほどのリアリティーのある音がスピーカーから再現されるではありませんか。こんな音はあり得ません。オーディオでこんな音は、今まで聴いたことがありません。
曲が進むにつれて楽器の音の美しさ、ボーカルのデリケートさ、そしてエネルギー感、あらゆる表現力がすさまじく向上し、思わず目には涙が溜まるほど感激しました。想像すらできなかった、こんな世界がまだオーディオにあったなんて!暖かいエネルギーと感動に満ち溢れた音。最高のレコードシステムで同じ曲(同じマスターからダイレクトカットされたレコードを持っています)を聴いたときを遥かに超える素晴らしいサウンド!今日は、私のオーディオ史上記憶に残る幸せな日になりました。
感情に溺れるのはこれくらいにして、OCXのさらなる力を引き出すことにチャレンジします。
付属する説明書の推奨周波数は、私が今聞いている「44.1kHz」1ではなく「176.4kHz」となっています。そこで発信周波数を44.1kHzから176.4kHzに変更して試聴を再開します。
一段と音質がクリアになります。余計なものが浄化されて、さらに演奏の本質に一歩近づいた感じがします。しかし、元々相当音が良いUX1SE/LTDとの組合せでは、ちょっと「行き過ぎた」感じがしなくもありません。音は良くなりましたが、「レコーディングスタジオ(緊張の現場)」まで見えてきました。好みの違いはあるかもしれませんが、私は「ステージ」だけが見えた44.1kHzの音により強く感動を覚えました。
まず、「設置条件(インシュレーターやボード)」による音質差を検証するために、床の上に転がしていたOCXをKRIPTONのボードに載せてみました。音質は僅かに木質感を帯びるて響きが良くなるのですが、それが時としてボードの癖として感じられます。個人的にはカーペットの床の上に直にOCXを置いていたさっきの音が好みでした。
次に電源ケーブルによる音質変化を探るため、ボードを外しOCXを再び床に直置きし、OCXの電源ケーブルを付属品からAIRBOW
CPSC-Lに変えました。
電源ケーブル交換による音質の変化は、ボードを遙かに上回ります。個々の音がよりきめ細やかに、高域のレンジが大きく伸びます。CDからSACDへソフトを変えたような、それくらい大きな変化が認められました。
最後にクロックをプレーヤーに送るデジタルケーブルの音質変化を検証します。ケーブルを一旦AIRBOW MSD-090Vに変え、それまで使っていたケーブル(AET
SIN/DG75の一つ前のモデル)と比べます。解像度感が僅かに低下しますがMSD-090Vの持ち味である「暖かさ」が音に乗って、よりアナログ的な音になりました。音質は明らかに劣化していますが、音楽としてはこれでも全然悪くない感じです。その価格差を考えるなら、MSD-090Vでも十分納得できる音質は実現します。しかし、どちらのケーブルが欲しいか?と問われれば、間違いなくAETを選ぶでしょう。やはり「聞こえない音が聞こえるようになる」その魅力には抗えないからです。
試聴のまとめとして、今回のシステムでベストバランスが得られた「ノーマル電源ケーブル(3号館ではなぜかノーマル電源ケーブルと相性が良かったですが、イベントではAETなどの高音質電源ケーブルを使っています)」、「カーペットの床に直置き」、「デジタルケーブル AET DG75」に戻してディスクを聴き続けました。
「オーディオと出会えて良かった」、それが実感できるサウンドです。そして断言します。遂にデジタルは、アナログを完全に超えました!
今年、5月21/22/23日に東京有楽町で行われる、ハイエンドショウ東京2010春では、「このスーパーサウンド」を是非皆様にも聴き頂きたいと思っています。さらに6月12-13日は、マランツ恵比寿試聴室で2日間の出張イベントも予定しています。
そして!逸品館の試聴室がハイエンドショウ明けに、東京「東銀座」にオープンします。すでに物件は賃貸契約を済ませています。B.AIRの営業事務所を兼ねているので12畳強の小さなマンションの一室ですが、地下鉄東銀座から徒歩5分とアクセスも抜群で、とても綺麗な試聴室です。AIRBOW製品を中心としたスモールシステムを中心に取り揃え、完全予約制の予定です。オープンが近づいたら、正式なアナウンスをいたします。