ちょっと雨が降りましたが今日の大阪はとても暖かく、一気に本格的な春が訪れたように感じました。まさか、このまま暖かくなるとは思いませんが、3月になれば例年にもましたパワーで一気に春がやってきそうです。
ちょうど北国の春はこんな感じで、春と初夏が一緒にやってきたように命が一度に芽吹くと聞きます。私はまだ経験したことがないのですが、命溢れる大地に立つことを想像するだけでワクワクしてしまいます。よいい季節は、もう目の前です。
3月3日は、TAD
Reference Systemの試聴会を3号館で開催いたしました。このハイエンドモデルの試聴会を皮切りに3号館では、3月24日(土曜日)にはMagico
Q-1/Q-3の試聴会を開催し、4月にもTannoy Kingdom/RoyalとEAR
フラッグシップモデルの試聴会を開催するなど、今年は普段あまりじっくりお聞きいただける機会が少ないハイエンドモデルをイベントで数多く、ご紹介させて頂こうと考えております。
そして5月18〜20日は、毎年恒例のハイエンドショウ東京(春)への出展を
決めていますが、今年のハイエンドショウ(春)では、私が最近最も大きな感銘を受けたMagico
Q-1や、Focal Grand Utopiaをお聞き頂こうと考えています。購入予定のあるなしに関わらず、この機会に最新オーディオの実力をお試し頂ければと思います。またイベントと同時にUstreamやYou
Tubeを使った情報発信も強化し、イベントにお越しになれないお客様やイベントの敷居が高いと感じていらっしゃるお客様にも、オーディオの楽しさをお伝えできればと考えております。
最近、由紀さおりさんのボーカルがアメリカでヒットしているそうです。日経トレンディにも由紀さおりさんのボーカルが、i-Tunesの全米JAZZチャートで1位を獲得したと報道されていました。
アメリカで邦楽がヒットするのは珍しいのですが、「夜明けのスキャット/由紀さおりさん」のヒットは、言葉の意味がわからなくても美しい声の調子で「情景」が浮かんでくるようなセット力のある「歌声」の魅力がその原動力だと言われています。私達の年代ならば、由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」のあの美しい歌声は今も耳に残っていますから、それは納得できます。
しかし、私が注目しているのは別なところにあります。もし初期のMP3の音質で由紀さおりさんの音楽が配信されていたら、果たしてこれほどまでにヒットしただろうか?と思うのです。由紀さおりさんや(少し前はスーザンボイル)さんの歌がヒットしたのは、近年の「ゼネラルオーディオ(配信音源のオーディオ機器)」の音質が、以前とは比較にならない程大きく向上したからではないでしょうか?普段多くの人たちが耳にする音質が改善したことで、「歌声=音質」という音楽の最も基本的な部分がきちんと伝わったとすれば、それは素晴らしいニュースです。
以前のメルマガで格的な音楽は衰退すると書きましたが、今回のようにダンスやパフォーマンスのない音楽が、音の良さ(音楽性の高さ)でヒットする。それは音楽とオーディオにとって、大きな福音です。
オーディオによる本格的な音楽体験を少しでも後押しすべく、逸品館はUstreamやYou
Tubeを使って、オーディオ機器の実際の再生音を録音したソースを流しています。そこそこきちんとしたヘッドホンさえ使って頂ければ、PCの種類にかかわらずこれらのソースの再生から、機器の違いによる音質の違いを十分聞き取って頂けると思います。寒い季節ももう少しのご辛抱、楽しい季節はもう目の前までやってきています。