|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
アンプジラ、その名前や外観から受ける印象は、粗野で何かごつごつとしたデリカシーに欠ける、悪い意味でのアメリカンサウンド。PA機器のようにパワーはあるが荒削りで、作りも粗雑。それにレプリカだし。 なぜなら、ここ10年以内に発売されたレプリカモデル、つまりmarantzやmcintoshの真空管時代の復刻版を代表とするそれらの製品の多くは、何度作っても完売するというその実力は認めるものの、本物のオリジナル・サウンドを知っている耳としては、サウンドが二番煎じの感がぬぐえず、触手が動かなかった。 柳の下のどじょうを何度でもすくうような、商売のやり方が軽く見えたからか、売れそうでも積極的になれなかった。 職業的には許されないそういう先入観が邪魔をして、発売されてからずいぶん経つアンプジラを今まで聞かなかったのだろう。 しかし、前回聞いた、ステレオバージョンのアンプジラの音があまりにも印象的だと、輸入代理店のエレクトリの担当に伝えたらすぐに試聴機が届けられた。 |
||||||||||||
試聴テスト プリアンプ AIRBOW CU80/Special CDプレーヤー AIRBOW CC4300/Special |
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
このアンプでには、驚きを通り越して畏敬の念すら抱く。 生意気かも知れないが、自分が作ったアンプ以外に感動するなんて!久しくなかったことだし、心の底ではあきらめてすらいたことだ。 アンプジラ。不思議なアンプだ。 スピーカーを換えてもアンプジラが鳴っているとすぐにわかるほど、素晴らしく個性的なアンプ。 このアンプを作った人に会ってみたくなる。それがアンプジラという個性。 このリポートを書いている時点ですでに一週間アンプジラは手元にある。 でも、その別れは長いものではない。すぐに新しいアンプジラが3号館にやってくるだろう。 一人でも多くの方に聞いていただくために、なによりも私自身が聞きたいために、試聴機という形で購入するからだ。 (2006年4月28日、ampzilla 2000を3号館に常設しました) トランスが唸る。これは電源環境が悪い場合や、ノイズを嫌う方には耐えられないだろう。 電源を切るときと、特に入れるときにスピーカーから大きなポップのノイズが出る。 問題ないとわかっていても、その音は大きくかなり心臓に悪いから、神経が太くないと耐えられないだろう。 ハムノイズも残留ノイズもかなり多い、能率の高いスピーカーでは、相当騒がしいだろう。 この点に関しては、前近代的だ。 その欠点を知っても、私はこのアンプなら倍の180万円でも高いとは思わない。 このアンプがあれば、AIRBOWがなくても良いと思うほど素晴らしい製品に出会えた事が何より嬉しい。 そしていつかは、AIRBOW UX1SEとCU80Specialに3ペアのアンプジラを繋いで、サラウンドを聞いてみたい。きっと、今まで誰も聞いた事がない、そしてこれからも誰も聞くことが出来ないほどのすごいステージが聞けるだろうな・・・。 |
||||||||||||
2006年4月 清原 裕介 |
[個人情報取り扱い] ・ [通販法による表記] ・ [ブログ] ・ [FaceBook] ・ [YouTube] ・ [AIRBOW] |
(株)逸品館 TEL06-6644-9101 営業時間 10:30-19:30/年中無休 – Copyright © 2016 IPPINKAN All Rights Reserved. |