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KRELL セパレート アンプ プリアンプ Illusion2 パワーアンプ DUO125 比較 試聴 音質 評価 販売 展示 価格 レビュー 評判KRELL Illusion2 Duo125 セパレートアンプ 音質 評価 試聴 レポート ※ 文中に、先に行ったLuxmanの新型プリメインアンプ「L-550AX Mark2」との音質比較が出てきます。 ※ このテストの後に、KRELL Illusion2とMcintosh C47,C52,C1100の音質比較を行いました。
DAC内蔵プリアンプ Illusion 2 メーカー希望小売価格 1,100,000円(税別)※解説は輸入代理店ページより流用 Illusion
II
は上級機のコンセプトをそのままに、より身近に音楽をお楽しみ戴ける為に開発されたプリアンプです。上級モデルの2筐体(電源別置き)から、電源を内蔵する1筐体に変わっていますが、上級モデルにはない、24bit/192kHz
対応 DACモジュールが装備され、同軸(RCA)/光(TOS)×2系統、XLR×1系統のデジタル入力を装備し、デジタル機器とアナログを結ぶセンターピースとしての役割を高次元で達成します。また、このモデルには同社プリ・アンプリファイヤとしては初めてヘッドフォン端子が搭載されています。 ■パワーサプライ・ユニット パワーアンプ Duo125 メーカー希望小売価格 880,000円(税別) ※解説は輸入代理店ページより流用 1980 年の創立以来、KRELL社は「Class A アンプ」にこだわってきました。多くのオーディオファイルにとって Class A 動作こそが最高の増幅手段と考えられてきた一方で、高音質と引き換えに消費電力と発熱の多さが悩みの種であったことも事実です。 新たなデザイン・リーダー“デーブ・グッドマン”(Dave
Goodman)を中心とした KRELL
開発チームは、この問題に真正面から取り組み、従来の過度な放熱とエネルギーロスから解放される新たな
Class A 回路(特許出願中)の開発に成功し、KRELLのアンプは再びClass
A動作へと回帰したのです。その再生音はオーディオの常識を逸脱し、ライブパフォ-マンス、肉声、そしてインストゥルメンツそのものに匹敵します。 この技術は音質、特にパワーアンプにおけるミッドレンジに於ける豊かさと純度の大幅な向上をもたらしました。 ■音質への影響を排除した保護回路を搭載することで、カップリングコンデンサーを排除したDC回路を実現 クレルは、音楽信号へ一切影響する事無く DC を遮断する高価な DC サーボを採用する事で、シグナルパスからカップリングコンデンサを排除することに成功しました。カップリングコンデンサーは一切使用されず、オーディオ信号回路上シグナルパスは全て直結されたDuo125は「0.5Hz」というDCに近い超低域信号まで、歪みなく再生することを可能としています。また、この回路により内部インピーダンスを大幅に下げ、より確実に、より正確にスピーカを駆動する事を可能としています。 ■サーキット
ハイライト XLR
端子からの電圧入力は初段のV/I
変換バッファーによって電流変換され、また、CAST
端子からの電流入力は初段の電流入力バッファーを経由して、まず一段目のカレントミラー回路に入り、次いで、二段目のカレントミラー回路によって次段プリドライバーを駆動するに十分な電流レベルにまで入力信号を歪めることなく、全て電流領域にて忠実に増幅します。各アンプセクションに採用されるコンポーネントは全てディスクリートにて構成され、一般的な汎用回路やオペアンプは一切使 最終段に採用されるカレントミラー回路へ搭載される新出力ディバイスは従来型に対し
73%高い電圧で駆動し、他のディバイスに比べ 10%以上の電流供給、そして更に
120W
増のパワーハンドリング能力を持ちます。この組み合わせは、iBias
Class A
アンプを実質的により大きな出力確保を可能にしたのです。 試聴環境 電源投入直後はかなり雑な感じで、パワーとトルクでぐいぐい押してくる「昔のアメ車」のように感じました。約1時間ほど音出しすると、細かさと滑らかさが俄然向上します。試聴は24時間のウォーミングアップの後、行いました。 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す) AIRBOW SA11S3 Ultimate (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す) 試聴したソフトは、いつもの5曲です。CDを聞きました。
試聴後感想 のっけから自社製品の評価になって恐縮でだが、AIRBOWの製品は、非常に耐久性の高いパーツを使っているため、電源やアンプなどの電気回路は、ほとんど「劣化」せず、逆に使い込めば使い込むほど、延々と音が良くなって行く。SA11S3 Ultimateの「進化」は、L-550AX Mark2の時にも感じたが、最近SA11S3 Ultimateは以前よりもまた音質が格段に良くなっているように思う。 KRELLのウォーミングアップ時には、AIRBOW SA11S3 Ultimateにi-Pod Touchを繋ぎ、収録した「MP3/320bps」の音楽をシャッフルして聞いていたのだが、それでさえ下手な中堅(30-50万円)クラスのCDプレーヤーで聞くCDソフトを十分に上回るほどの音が出てきて驚かされた。 それはきっとAIRBOW SA11S3 Ultimate(marantz SA11S3)に搭載されている「ディスクリートバッファアンプ」が「MP3の圧縮時に間引かれた響き」をうまく補い、KRELLの「高純度再生を可能とするDC回路設計」が生み出された響きのすべてを、スピーカーから再現しているからに違いない。 聞かなければ、信じられないほど濃密な良い音がMP3/320bpsで実現する。もちろん、下手なPC/ネットワークオーディオ機器は足下にも及ばない。 デジタル機器は「新しい方がよい」と考えられている。けれど、すでに「デジタル回路による音質改善」は、ほぼ上限に近づいているイメージがある。デジタル機器は、デジタル回路だけで構成されるのではなく、DACが出力した微細な電圧変化を確実に増幅するための高度なアナログ回路が欠かせない。ハイビット・ハイサンプリングは大いに結構だが、24bitのDACですら最大振幅僅か数ボルトを1677万に分解して送り出すから、最小電圧は0.1マイクロボルトにしか過ぎない。この微小な電圧変化をを完全にスピーカーまで伝えるためには、「損失の少ないリニアなアナログ回路」が必要となる。同時に、デジタル化(AD変換時)に切り捨てられた「響き」を復元するためにも、高度なアナログ回路は欠かせない。だから、DAC精度が24bitになった頃(10年以上前)から、デジタル機器の音質は、アナログ回路が決めている。デジタル機器で重要なのは「デジタル回路」ではなく、「アナログ回路の設計」なのだ。それが証拠に、最新の32bit精度のデジタル機よりも、優秀なアナログ回路を搭載する一昔前の24bitのデジタル機の方が確実に音が良い。AIRBOW SA11S3 Ultimateは、そういうアナログ的良さを持っている。価格は、こういうことが出せるCDプレーヤーとしては、たぶん最も安価だ。そして、今回試聴したIllusion2/Duo125との相性も抜群だ。 さて、そろそろ本題の「Illusion2」と「Duo125」のまとめに入ろう。 すでにKRELLの創始者は、Dan D'Agostino(ダン・ダゴスティーノ)という別ブランドのアンプメーカーを立ち上げているが、Dan D'Agostino(ダン・ダゴスティーノ)が最高級の特別なものとして作られ、価格もそうあるのとは違い、KRELLは価格と外観が簡素化されているため、まだ手が届きそうな価格帯に留まっている。Dan D'Agostino(ダン・ダゴスティーノ)をほうふつとさせる、陽気なアメリカを連想させる「明るい雰囲気の鳴り方」がとても魅力的だ。また、サラウンドを超えるほど、大きな音の広がりと、自然に醸し出される濃密な雰囲気も良い。 一時期KRELLのアンプは、あまり良いと思えなかった。けれど、最新モデルは打って変わって素晴らしいアンプに生まれ変わっている。 Dan D'Agostino(ダン・ダゴスティーノ)を超えるほどの音質が、それよりもずっと安く手に入る。 先入観を捨てて、一度聞いてみられると良いと思う。ただし、ウォーミングアップは十分に行うことをお薦めする。 2016年4月 逸品館代表 清原裕介 |
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