PC・ネットワークオーディオ、高音質への手引きハイレゾ・DSDは本当に音が良いのか NHKは「小澤征爾」さんの交響曲を「96kHz/24bit、非圧縮」で収めたサラウンドBDを発売していますが、原音は「48kHz/24bit」で録音していると公言しています。彼らの主張によれば、96kHz/24bit録音と48kHz/24bit録音の音質は変わらないと言うことですが、録音に使われるマイクの高周波特性が22kHz程度であることを考えれば、納得できる事実です。NHKのBDは、この原音がコンソールでアップサンプリングされて収録されています。もちろん、音質は抜群です。 高音質を売り物にするのであれば、本来このようなディスク(データー)は、「疑似ハイレゾ」PCMをDSDに変換しているディスク(データー)は、「DSD変換」と表記すべきです。SACDでは、DSD録音されたディスクには「DSDダイレクト録音」などの表示があったのですが、残念ながらダウンロード音源には、そういう正確な表示義務やアライアンスがなく、「疑似高音質ソフト」が野放しになっているので注意が必要です。 もし、「ハイレゾ」「DSD」で音質が思わしくないときは、システムだけでなく、ソフトそのものも疑う必要があります。 PCオーディオの音質は「ハードウェアー」だけではなく「ソフトウェアー」も担っている アナログレコードの時代、「音の良い製品」は例外なく大きく、精度が高く、いかにもという風貌をしていました。CDの時代も同じです。スピーカーやアンプも当時から大きく変わらりません。 けれど、スマートホンやPCから「より良い音を出そう」と考えたとき、その「常識」はあてはまりません。 それは、ハードウェアーを動かすための「ソフトウェアー」が音質を大きく左右するからです。 PCオーディオ高音質化のポイントは「PC」にある ダウンロードで取得できる「高音質ソフト」から良い音を出すためには、「パソコン」が不可欠です。 そしてパソコンからより良い音を取り出すために「USB-DAC」が使われます。 多くのお客様は「同一のPC」で「複数のDAC」を聞き比べるため、「DAC」が音質を決めていると考えています。 それは間違っています。 逸品館には「Windows XP/7/10/11」がインストールされたパソコンと「MAC-OS X」がインストールされたパソコンがあります。 「同一のDAC」を「複数のPC」で聞き比べると、PCによる音の違いが、DACによる音の違いよりも大きいことに気がつきます。 Windowsで動くパソコンの音質は、Macやi-Podに比べるとかなり劣ります。処理速度の遅い旧型のパソコンも新しいものに比べると、音が良くありません。ノートPCとデスクトップPCでは、ノートPCの音が良いのですが、これは電源のノイズが小さいからです。 「同じDAC」を使った場合、「Windowsで聞くハイレゾ・DSD」よりも、「Macやi-Podで聞く通常音源(CDをリップした音源)」の音が良いほど、PCによる音の違いは大きいものです。 高音質を狙うならパソコンはMacか、Macよりも使いやすく音質にも優れているAIRBOWの「音楽専用PC」をお使いください。 それでなければ、せっかくのDACが、実力を発揮できません。 AIRBOW 音楽専用PC MSP-i5 MsHD Vegas (詳しくはこちらをご覧ください) PCオーディオからネットワークオーディオへ オーディオ機器をネットワークに繋げば、インターネットを通じて「全世界の音源(や映像)へのアクセス」が可能になり、無限の音源をあなたは手に入れられます。 著作権が許せば、あなたのライブラリーを地球の裏側の友人と共有することも可能です。 素晴らしい音楽との出会いの機会が増える。それがネットワークオーディオの最大の魅力です。 DAC(プレーヤー)と音源(サーバー)は、LANで接続する ネットワークで音楽を聞く場合には、「DAC(ネットワークプレーヤ−)」と音源を「LAN」で接続し、音楽ファイルを「サーバー」に置きます。 「サーバー」も音質に大きな影響を与えます。 最近、IO DATAなどから高音質を謳う「サーバー」が売り出されてきましたが、Windowsからこれらの「高音質サーバー」に音源を移し替えると、音質は改善します。 ネットワークオーディオの音質も「ハードウェアー」だけではなく「ソフトウェアー」が重要 私達がこれまで使ってきた「オーディオ機器」は、目に見える形「ハードウェアー」とそれが内蔵する「ソフトウェアー」がセットになり、ユーザーが「ソフトウェアー」を変更することができませんでした。でした。 しかし、「ハードウェアー」を動かすための仕組み「ソフトウェアー」が「個別」に供給される「ネットワーク(PC)オーディオ」では、ユーザーは好みの「ソフトウェアー」を使って、ハードウェアーを動かせます。 これまでのオーディオ機器では、「ソフトウェアー」と「ハードウェア−」がセットになって供給されていたため、ケーブルなどのアクセサリーを使うことでしか、ユーザーは「購入した製品の音質を変える」ことができませんが、ネットワークオーディオでは、ハードウェアーはそのままでソフトウェアーを入れ替えるだけで、音質が大きく変えられます。また、好みのソフトウェアーとハードウェアーを組み合わせて、パーソナルなシステムを作ることもできます。 ソフトウェアーが自由に選べるネットワークオーディオの世界では、あなたが選んだ「ソフトウェアー(OSも含む)」の「音質差」が、再生される音質に大きく影響します。しかし、ソフトウェアーの音質研究(検証)は、まだ始まったばかりです。 ただ完全に熟成されつつあるCDプレーヤーと比べ、この分野はまだ発展途上で価格と音質が比例していないことも多く、WEBや雑誌などから得られる情報も「ソフトウェアーの音質」に関しては不十分なことが多いようです。 ネットワークオーディオで使われるソフトウェアーの名称 【DMS/Digital Media Server】 【DMP/Digital Media Player】 【DMR/Digital Media Renderer】 【DMC/Digital Media Controller】 これらの4つの「ソフトウェアー」と必要な「ハードウェア」が組み合わさっているのが、ネットワークオーディオ製品です。
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