オーディオ・アクセサリーを使いこなそうインシュレーターインシュレーターの重要性 最近EsotericやTADは「脚」の持つ音質的な重要性に気付き、製品に良質な足を付けるようになりました。 あなたのオーディオ機器の脚には、プラスティックや簡単な金属成形品が使われていませんか? それを「音の良い足(インシュレーター)」に変えるだけで、音質は一気に向上します! インシュレーターの置き方 インシュレーターの使い方で一番多いのが「3点で使用すればよいのか、あるいは4点がよいのか」というご質問です。 電源トランスの取付場所で著しい重心の偏りが生じているアンプなどを3点で支持すると不安定になることがありますが、それ以外の場合は「3点支持」でお使いください。3点支持では、3つのインシュレーターへ均一に荷重が分配されるので機器の重心が移動せず響きが安定します。 スピーカーの場合、前を2点にすると音場が左右方向に広がりやすく、前を一点にすると音場が前後に深くなる傾向があります。私はたいていの場合、スピーカーが安定する前二つ後一つにしています。 アンプやCDプレーヤーなどの「電源トランス」を搭載するオーディオ機器は、トランスが搭載されている方向を2点にします。これは、トランスの重さでその方向に重心が偏ることが多いからです。トランスの位置が分からない場合も、「より重い方向」にインシュレーターを二つ使ってください。 インシュレーターの考え方 「振動を抑制する」。これがインシュレーターの一つの考え方です。 多くのメーカーから、ブチルゴムやソルボセインなどの響きを完全に吸収するゴム系素材や樹脂系素材、ウレタン系素材が使われるインシュレーターが発売されています。ほとんどのモデルが制振が効きすぎて、機器の自然な響きを阻害し、高音がもこもこする、低音が籠もる、メリハリがなくなる、などの副作用を発生します。最初は良くても飽きやすく、音楽の元気をなくすので要注意です。機器の上に鉛を置いたり、ゴム系のシートを置いて、機器を制振するのも、同じような傾向であまりお薦めしません。 「振動を制御する」。これがインシュレーターの正しい考え方です。 適度な内部損失を持つ強度の高い材料がインシュレーターに適しています。多くのインシュレーターには、軽合金が使われていますが、これは材料が比較的安く、加工もしやすいためです。 AETの低価格インシュレーターは、良質な材質が使われ、響きの制御に優れる「黄金比」に加工されています。中央に穴があるのも、響きの制御に効果的です。この価格帯では、過去最高のインシュレーターです。唯一の欠点は「音が無機的」なことですが、これは欠点と言うよりは「癖がない」と評価すべきかもしれません。AETは発泡ウレタン系の制振素材や、ハイブリッドのインシュレーターも発売していますが、私は最も安いこの製品の音が好きです。 軽合金よりも音が良いのは、楽器に使われている材質「真鍮」、「銅」、「鉄」、「木材」などの「楽器と同じ響きを持つ」材質です。これらの材質を「機器の響きを楽器のような振動モードで制振(調振))する形状に加工できれば、機器の音をさらに有機的で暖かく艶やかにできます。これを実現したのが、AIRBOWのインシュレーターです。機器の音質がアップするだけではなく、音楽の表現力も格段に向上します。材料代と加工代が嵩むため、価格が高いのがネックです。 交換用脚Switch Leg インシュレーターを使っていると困るのが、インシュレーターが知らない間に「ずれる(位置が変わってしまう)」ことです。 そこでAIRBOWは、鉛フリーの真鍮をNCで削りだした「Metal Base」を逆にしたような形状の「交換用脚 Switch Leg」を製品化しました。この交換用脚なら「メーカーが意図した位置」に正確にインシュレーター(Switch Leg)を使うことができます。また、機器の外観も大きく向上します。 Switch Legは、marantz、luxman、ヤマハ、DENONなど、主な国産製品に適合します。詳しくはお尋ねください。
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