オーディオ・アクセサリーを使いこなそう接続ケーブル(インターコネクトケーブル)CDプレーヤーとアンプ、プリアンプとパワーアンプの接続には「ラインケーブル(インターコネクトケーブル)」が必要です。 このケーブルが音質に大きく影響することは、広く知られています。良いケーブルを使いましょう。 RCAケーブルとXLRケーブルのどちらがよいのか? 一部のオーディオ機器には、RCA(入出力)とXLR(入出力)の両方が備わっていることがあります。 こんな時、RCAケーブルか?、XLRケーブルか?どちらの音が良いのでしょうか? 実際は、「機器によってどちらが良いかは違う」のです。 詳しい説明は長くなるので割愛しますが、RCAで接続する場合と、XLRで接続する場合は通過する回路が変わります・「回路が違う=通過するパーツの数や種類が違う」のですから、当然音も違ってきます。 オーディオ雑誌やWEBなどで「RCAよりもXLRが高音質」であるとされるのは、放送局やスタジオで10m以上の長い距離を引き回した場合、RCA接続ではノイズが発生するのに対し、XLR接続ではノイズが発生しないことから、放送局やスタジオでは「必ずXLR接続が使われる=業務用に使われているからXLR接続は音が良い」と短絡されているだけです。 逆に一本のケーブルの中で信号が「HOTとCOLD」に分けて伝送されるXLRケーブルでは、ケーブルの変形によって「HOTとCOLD導体の長さや電気特性に変化」が発生し、精密なオーディオ機器では中高域の伝送ずれによって、濁りが発生する、高音が硬く感じられる、などの問題を引き起こすことがあります。どちらが良いかは「聴いてみて決める」のが合理的ですが、経験的にはRCA接続の音が良いことが多いように思います。 RCAケーブルとXLRケーブルは変換できるか? XLR出力をRCA入力に繋ぐことは、「そういうケーブルを作ることができれば」可能です。しかし、接続する機器同士の回路が分からなければ、接続によって故障が発生することがあるので、変換ケーブルの作成には、専門的な知識が必要です。ネットで販売されているXLR/RCA変換コネクタなどを使うと、大切なアンプが壊れることがありますから、事前にそのようなプラグを使っても問題がないかどうかをアンプの製造メーカーに尋ねるとよいでしょう。 RCA出力をXLR入力に繋ぐことはできません。音は出るかも知れませんが、アンプは半分しか働いていませんから、良い音は出ません。RCAケーブルをXLR入力に繋ぐためには「反転回路」を備えるアンプ(プリアンプやミキシングコンソール)、もしくは「反転トランス」が必要です。ケーブルだけでは、RCA出力をXLRに変換することはできません。 どんなケーブルを選べばよいか? 経験豊富な、逸品館におまかせください。 お薦めRCAケーブルRCAケーブルは安いものでは、数千円から、高いものは百万円を超えるものまで幅広くあります。 数千円〜五千円程度のケーブルは少し中途半端です。たぶんいずれ買い替えることになるでしょう。AETからこの価格帯でRCAケーブルが発売されていますが、AETらしい音を出すには、さすがにコスト的に厳しいようです。AETはやはり高級品で勝負です。 エントリークラスは1万円前後で探すと、ちょっと高いかな?と思うかも知れませんが、長く使えるのでお得です。 ワンステップ上のクラスは、2万円前後が狙い目です。 最高級クラスは、QEDのSignature Audio40で決まりです。これ以上の音質を求めるなら、15〜20万円クラスになります。 最高価格帯のケーブルをお考えの時には、その都度ご相談下さい。音質のマッチングをアドバイスさせて頂きます。 AET 最新モデル音質テスト (その他のAET製品音質テスト) QED 最新モデル 音質テスト (その他のQED製品音質テスト) お薦めXLRケーブルXLRケーブルは、RCAケーブルに比べて種類が少なく、選択肢が狭くなります。 気をつけて欲しいのは、XLRケーブルの製作コストはRCAケーブルの1.5〜2倍程度かかるため、1万円のRCAケーブルと同等グレードのXLRケーブルの価格は、1.5-2万円程度になるということです。 長く使うことを考えると、1万円以下のXLRケーブルは、避けた方が無難でしょう。 RCAケーブルと同じく最高価格帯のXLRケーブルをお探しのときは、その都度ご相談下さい。音質のマッチングをアドバイスさせて頂きます。 インターコネクトケーブルの長さケーブルは短い方が安いので、少しでも短いものを購入したいという気持ちはとても良く分かります。 問題になるのは、「ラックの後から結線できるかどうか」です。 もし、ラックの後から機器を接続できるなら「最短の長さ」をお選び頂いて大丈夫です。接続する機器の間の棚板が1段なら0.7m、2段なら1.0m、3段なら1.5mが目安になります。 ラックの後には入れない場合は、機器を棚板の前まで引き出して接続しなければならないので、そのような場合には、長さに余裕が必要です。棚板一段で1.0m、1段増す毎に0.5m程度の延長が目安になります。これ以上短いと、接続時に機器の端子やケーブルを痛めます。ご注意ください。 インターコネクトケーブル・ミニ・ステレオケーブルの継ぎ足し機器の置き場所を変えたら、ケーブルの長さが足りなくなったが、インターコネクトケーブルを継ぎ足してはいけないのか? 答えは「Yes」です。 ケーブルを継ぎ足しても音は悪くなりませんし、グレードの高いケーブルを追加すれば、音が良くなります。これはスピーカーケーブルの継ぎ足しと同じ原理です。 RCAケーブルの「継ぎ足し」には、延長プラグを使います。XLRケーブルは、そのままジョイントできます。 継ぎ足すと良い効果を発揮できる製品として、AIRBOWから2種類の短めのRCAケーブルを発売しています。従来のケーブルにジョイントするだけで、高音の透明感、広がり感、艶やかさ、細やかなニュアンス、表現力が大きく向上します。
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